『仮面ライダージオウ』 第36話 「2019:ハツコイ、ファイナリー!」:感想

2019年5月19日

■やっぱりいつもの井上
・いつもどおり投げっぱなしでした。
アナザーキバは結局やっぱり悪人でしたで終わりでしたし、ギンガもあっさり倒せました。前回の内容がまるで必要ありませんでした。ギンガに至っては「次元が違う!」なんて言っていたのに真っ向勝負で倒せたり、ウォズとスウォルツだけでも倒しかけたりするあたりはさすが井上です。相変わらず自作のポエムにしか興味がないんですね。

・キバウォッチもさすがだなと思いました。
「ギンガは太陽の力を使う」という設定が出たから、「あぁ、キバの変身すると夜になる力で封じて倒すのか」と思っていたら全く関係ありませんでした。まぁジオウ2は最強ですからキバの力に頼るほうがおかしいので、ある意味では設定準拠と言えるかもしれません。
じゃあキバウォッチはアナザーキバを倒すのに使うのかと思ったら、それもギンガウォズでした。次元が違う力なのでキバウォッチなんて必要ないのでしょう。あるいは設定そのものが変わって、レジェンドウォッチはオーマジオウに会うために必要なアイテムというだけで戦力には全くならないことになったのかもしれません。

■結局セーラさんの正体はアナザーキバだったのか?
・これもどうなのかよくわかりませんでした。
「アナザーキバは嘘つき」 、「ソウゴもキチガイ」、「ラストに現れた謎の女性」の3つを組み合わせると「アナザーキバはソウゴに言われたことをそのまま信じたから自分がセーラさんだと思い込んだだけ。本物はラストの女性」という可能性や「いや、この世界は奇人だらけなのでアゴクイする人なんていくらでもいるよ(アゴクイは証拠にならないから誰がセーラさんかはわからないよ)」ともなんとでも解釈できるように見えました。そこは引っ張るところなのか…?という点で疑問がありますがスタッフ的にはどういうつもりだったのでしょうね。

■同一人物だったの?
・前回までアナザーキバに従うガルルと次狼は別人かと思ってました。
ガルルは自我が全く感じられないのに、次狼は女を口説いたり好き勝手やってましたからね。でも同一人物でした。バトル中の様子なんて井上の脚本に存在しないであろう描写を信じたことが間違いでしたね。

・結局滅びる未来も勘違いだったのか、それともカブト編のためなのかはわかりませんでした。次回の脚本は毛利さんなのでたぶん関係ないと思います。ギンガにつなげるために適当にやっただけで意味はないのでしょう。


次回はカブト編のようです。今回の最後が腕だけの登場だったので「あ、はい。天道は出ないんですね」と理解しました。
代わりに出るのが地獄兄弟と加賀美のようですね。影山はめっちゃ太ってて本人なのかわかりませんでしたが公式によると役者さん本人で間違いないそうです。影山の役者さん曰く「一ヶ月半じゃ痩せられませんでした」だそうです。役作りとかだったら仕方ないですね。むしろスタッフのほうが「これじゃ出せないから別のレジェンドにしよう」と判断すべきところでしょう。
天道が出なくても親友の加賀美がいればカブトの力を託す話はできるんじゃないかと思うのですが、スタッフの方向性から考えると加賀美はおまけで地獄兄弟のくだらないギャグばかりやるんじゃないかと不安を感じます。

コメント

17 件のコメント :

  1. 最近思うのですが、ライダーにおいてバトルの扱いが一向に進歩しないのって、井上さんが長いことライダーに居座ってたこも少なからず関係してるんじゃないですかね。平成一期時代に井上さんの作風がロールモデルのような形で定着してしまって、かつ商業的にもある程度結果を残してしまったから、他のスタッフもあまり問題意識を持つことができず、新人脚本家にその辺のノウハウを上手く伝達できずにいる可能性はあるんじゃないかと。もちろん、最終的には個々のクリエイターの実力の問題ですけど…

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    1. そういう可能性はあり得ると思っています。制作面ではトップに君臨しているであろうプロデューサーがだいたい脚本家とくっついていますからね。現場のほうを向いていたらこんなことにはならないでしょう。
      ただ、私の意見としては悪いとすれば井上みたいなのを重用するプロデューサーたちのほうだと思っています。

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  2. ガルルたちはてっきりアナザーキバが作った別人か、本人でも意思を操られていると思っていたので、普通に行動できてびっくりしました。そうなるとドッガとバッシャーも本人のはずですが、終始アナザーキバに従っていたのはなぜだったのでしょう。

    次回は予想通り天道は無理みたいですね。もう一人の主人公格である加賀美がいれば本編を生かした話を作るのはそう難しくないと思いますが、後半の本筋に関わらなかった地獄兄弟に加えて士まで登場するみたいでまた尺足らずになりそうな予感がしています。

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    1. >そうなるとドッガとバッシャーも本人のはずですが、終始アナザーキバに従っていたのはなぜだったのでしょう。

      私も同じことを疑問に思いました。私の答えとしては「井上が考えてるわけないから答えなんて存在しない」ですが。

      >後半の本筋に関わらなかった地獄兄弟に加えて士まで登場するみたいでまた尺足らずになりそうな予感がしています。

      そうなると思います。おまけに士も出るみたいですし。キャラ紹介してるだけで終わってしまうでしょう。

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  3. 今回やたらとマンホールの蓋が活躍したことがtwitterで話題になっていましたが、あれは狙ってやっていたのでしょうか?それとも単に井上氏のガンギマリ脚本によるものだったのでしょうか?個人的には後者のような気がします。

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    1. 可能性はありますが、私は現場スタッフが勝手にやっただけじゃないかと思います。井上に料理とブルジョワ趣味以外の小道具にこだわる印象がありません。

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  4. 更新お疲れ様です。
    後編を見てもギンガとやらが何だったのかわからないなんて恐ろしいです。
    ギンガ投入自体が後から決まったのかもしれませんね。
    来週のカブト編で説明があるんでしょうか…

    ジオウ2かトリニティで倒すのが必須だとしても、
    各ウォッチ固有のエフェクトとかできないんですかね。
    アーマー作ってもらえなかったレジェンドが不憫です。

    次狼は何か考えがあって従っている素振りをしているのかと思ってたんですが、
    そもそもアナザーキバ誕生以前からガルル達が存在していたのか、
    誕生によって復活しなぜか次狼だけ人間態も復活したのかよくわかりませんでした。
    キバのしもべとしてその女を守ってきた、とか言ってましたが
    この世界の渡の指示ってことなんでしょうか。

    前回ソウゴが過去を見る能力を得ていたのも説明なかったですね。
    今回たまたま真相解明に必要だから見れたのか、オーマジオウ化の前兆なのかどっちなんでしょう。

    ラストの描写については、北島裕子がソウゴの初恋の相手なのは事実で、
    全く無関係の別人の後ろ姿に思い出が重なって見えた、という演出だと自分は解釈しました。
    ゆりの役者さんが急遽出れることになったからねじ込んだとかそんな感じじゃないでしょうか。

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    1. >ギンガ投入自体が後から決まったのかもしれませんね。

      どうでしょうね。それくらい不自然な流れでしたが井上なら普通にやってもおかしくないと思っています。

      >ジオウ2かトリニティで倒すのが必須だとしても、各ウォッチ固有のエフェクトとかできないんですかね。

      武器やベルトにはめて必殺技に使うくらいはあってもいいと思うんですけどね。玩具に音声がないのでしょうか。それはそれで「販促とは?動かないし音もならないアイテムをそれで売る気なの?」という話になりますが。

      >キバのしもべとしてその女を守ってきた、とか言ってましたがこの世界の渡の指示ってことなんでしょうか。

      渡の影も形もないので、単に「キバ=アナザーキバの命令」というだけじゃないかと私は考えます。なんでキバの命令に逆らえるのかが謎ですが。ガルルたちキャッスルドラン組って、気に入らなかったらキバに従わなくてもいいとかそんな関係性でしたっけ?

      >今回たまたま真相解明に必要だから見れたのか、オーマジオウ化の前兆なのかどっちなんでしょう。

      設定がころころ変わるので全く判断がつきません。今回のアナザーキバの死も嫌ならゲイツのように未来予知や過去改変で変えてしまえばいいはずなのに全くそんな話は出ませんでしたし。

      >ラストの描写については、北島裕子がソウゴの初恋の相手なのは事実で、全く無関係の別人の後ろ姿に思い出が重なって見えた、という演出だと自分は解釈しました。

      それが順当な解釈だと思います。そうでないとソウゴの涙の理由が怪しくなってきますから。
      ただ、ソウゴ含めて関係者が思い込みの激しい変人だらけなので真実としてどうなのかは曖昧なように感じました。

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    2. ディケイドアーマーではブレイドや龍騎ウォッチを武器にはめて技を出してたんですけどね…
      玩具の仕様の問題だとしても、演出でどうにかできないんですかね。
      レジェンドウォッチってパン祭りのシールのようなものだったんでしょうか…

      やはり渡はいないものと考えた方が良さそうですね。
      次狼たちは普通に暮らしていて、アナザーキバ誕生→しもべとして招集、
      次狼だけ人間態だった理由は(メタ的な客演の都合以外)特になしということなんでしょうね。

      今回ソウゴの言動が渡っぽく感じたんですが、(意図的なのかそれしか書けないのかは不明ですが)
      本人出演無理ならジオウキャラに近い動きをさせるのは個人的にアリだなと思いました。
      ジオウの客演の扱いの雑さはこちらでも何度も言われてる通り酷いなと思うんですが、
      その割には公式がドヤ顔で出してきている感じで温度差を感じるんですよね。
      というかジオウ単体の話に自信がないように見えます。
      カブト編はキャラ人気的に地獄兄弟あたりは予想していたんですが、影山のあのぽっちゃり感であの衣装はキツそうです。

      それと、以前のコメントを蒸し返すようで申し訳ないんですが、
      キバの評価できる点はストーリーとのことでしたが、かなり意外な答えだったんですよ。
      自分の思うキバの良いところはデザインや雰囲気など管理人さんの言うところの個々で完結してる要素で、
      渡メインの物語(特に太牙関連)の意味不明さには呆れるばかりでした。
      管理人さんがストーリーを挙げられたのは、
      途中で急な路線変更等がなく1作品を通してそれなりに統一性のある物語であること、
      ゴーストのような「命は大事なんだ!」「さっすがタケル殿!」みたいな虚無ではなく
      それなりに主人公が葛藤したり何かしらの悲喜こもごもがあったこと
      という解釈でいいんでしょうか?

      長々すみません。
      こちらで意見を伺うことは、自分では思いつかない視点に気づかされてとてもためになります。

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    3. >玩具の仕様の問題だとしても、演出でどうにかできないんですかね。

      仕様だとすれば無理だと思います。できないことをやったら誇大広告になりかねません。だったらストーリー上でレジェンドウォッチの話なんてするなよって話になってきますが。

      >次狼だけ人間態だった理由は(メタ的な客演の都合以外)特になしということなんでしょうね。

      それ以上の答えがあるとは思えません。ヒーローである以上、悪がはびこっているのに現れないほうがおかしいでしょう。少なくとも素晴らしき青空の会や人類友好派のファンガイアは黙っていないはずです。もしも歴史改変があっとしてもその内容がわからないと考えようがありません。

      >その割には公式がドヤ顔で出してきている感じで温度差を感じるんですよね。というかジオウ単体の話に自信がないように見えます。

      どちらも私の答えは「白倉だから」しか思い浮かびません。公式のコメントもストーリーも真面目に考えていないだけだと思っています。

      >途中で急な路線変更等がなく1作品を通してそれなりに統一性のある物語であること、

      基本的には一貫性があるものには何らかの意図があると考えるべきだろうと思います。
      ここで言う一貫性とは「最初から最後まで同じ」という意味ではなく、「当初の方針どおりり」という意味です。たとえば正義のヒーローが途中で悪堕ちする話だろうと最初からそういう予定ならば一貫していると認識します。

      キバで一貫していることが何かと言えば音也関連くらいだと思うので、キバの中核が何かと問われれば音也関連のことであろうと私は推測します。

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    4. なるほど、よくわかりました。
      明確な方向性を持って描けていれば、好みではなくとも一定の評価には値するということですね。

      それから、関係ない話で恐縮なんですが、
      こちらのビルドの記事は一通り読んだのですが、いくつか質問させてください。
      記事でも言われていたように良かったドラマもその後の展開で台無しにしていくので困難だとは思いますが、
      ビルドの物語であえて比較的マシだった部分を挙げるとするとどこでしょうか?
      期間ごと、シーンごとや特定のバトルや人物に絞った話でも良いです。
      それと終盤の展開についてなんですが、
      並行世界という解決策は、自分は発想自体は悪くないと思うんです。
      ビルド自体が「もし日本が三つに分かれたら」というシミュレーションのようなコンセプトなので、
      「3国が争う世界の住人が、そうでない世界について考える」という方向でメッセージ性の強い作品にすることもできただろうし、
      てこの原理みたいな身近な物理からファンタジーに飛躍する過程が描けていれば、
      リアリティはさておき物語的な楽しさ、ポジティブさとして受け入れられたと思います。
      実際は唐突に「これしか方法はないし、犠牲もやむなし」「リセットすれば死んだ人も蘇る」
      と言われて困惑しているうちに仲間が死んでゆき、感動の展開みたいな空気にまったく共感できませんでした。
      ロストボトル関連は不透明な部分が多く、何度見返してもすっきり理解できず自分がおかしいのかと思えてきます。
      終盤の展開の酷さの大きな要因は何だったと思われますか?
      並行世界という結論は同じでも、これまでの展開を踏まえて何かやりようはあったでしょうか。
      最悪理論がめちゃくちゃでも最後くらいはエボルトに知恵比べで勝って追い詰めて倒して欲しかったとも思います。
      すでに感想を終えられた作品で面倒かと思いますが、差し支えなければお答えただけると嬉しいです。

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    5. >明確な方向性を持って描けていれば、好みではなくとも一定の評価には値するということですね。

      私にとっては「面白い/つまらない」と「好き/嫌い」は別です。面白いけど嫌いな作品もつまらないけど好きな作品もどちらも存在し得ます。

      >期間ごと、シーンごとや特定のバトルや人物に絞った話でも良いです。

      部分単位で区切れば見られるシーンはいくつもあると思います。”連続ドラマ”なのにつながっていないことが問題なのです。ビルドが話の連続性を前提にした構成である以上、そこがダメなのは致命的です。「全体のための一部」なので一部だけ良くても意味がありません。
      たとえばビルドの北都戦争編は「ビルドの世界で戦争をやること」に意味があるはずです。戦争ものならガンダムとかいくらでもありますからね。ビルドの世界で戦争を始めたことに意味を求めるなら、始めたものをどうやってビルドなりに終わらせるかも重要です。終わり方を放り投げてしまったら始めた意味もなくなります。
      各話感想に書いたように私はビルドは数話ごとに展開を放り投げているとみなしているので部分的に意義を見出すことすら難しいです。

      >ビルド自体が「もし日本が三つに分かれたら」というシミュレーションのようなコンセプトなので、「3国が争う世界の住人が、そうでない世界について考える」という方向でメッセージ性の強い作品にすることもできただろうし、てこの原理みたいな身近な物理からファンタジーに飛躍する過程が描けていれば、リアリティはさておき物語的な楽しさ、ポジティブさとして受け入れられたと思います。

      着想としては有りだと思います。
      しかしビルドでそれが合うかについては私は疑問です。なぜかというとビルドが基本的に現代の日本をベースにした世界観だからです。
      匿名さんが「”日本”が3つに分かれたら」と書かれているようにこの世界はあくまで日本なんです。3国の住人に平和な世界を思い浮かべてくださいと仮に働きかけたとしたら、住人が想像するのはおそらく「昔の分断される前の日本」がほとんどになると思います。これでは視聴者にとっても当たり前の結果で盛り上がらないと思います。
      匿名さんの仰るようなお話が成立するのは、日本の戦国時代や中国の始皇帝以前のような統一されて平和だった時代など想像もできないほど乱世が続いている世界観でないと厳しいと私は考えます。

      >終盤の展開の酷さの大きな要因は何だったと思われますか?

      私は「個々の展開から逃げ続けてきた以上、当然の結末」と思っています。それまでの個々の展開を放り投げてきたなら最後も放り投げるのはむしろ当然だと思います。
      途中で一箇所でも「こうやってつなげたか!」と回収の仕方に感心するところでもあれば期待のしようもありますが、エボルトや変身アイテムで散々理解しがたい超展開を繰り返した後では期待なんてしません。

      >並行世界という結論は同じでも、これまでの展開を踏まえて何かやりようはあったでしょうか。

      私は平行世界オチは夢オチと同類だと思っているので方向性を変えない限りどうしようもないと思います。
      あるとすればよほど凄惨な結末にするくらいでしょうね。視聴者が「たとえ夢みたいでも幸せな夢ならそのほうが良いや」と思うほど目を背けたくなるような展開にすれば平行世界オチでも受け入れられると思います。

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    6. お答えいただきありがとうございます。すでに記事で書かれたことの繰り返しのような内容になってしまってすみません。
      連続ドラマなのにつながっていないことが問題、というのには深く同意します。
      序盤のミステリー要素にしても、3国をめぐる争いにしても、面白いかはさておき何らかの方向性は示していたはずなんですよ。
      北都は教育や福祉を謳いながら軍事開発に注力し、実際は子供が学校に通えない、なんて設定があったり、
      国境という概念が生じたことで、文化の違いや差別がおきたりという実在の問題に切り込むのかな、と期待していました。
      でも実際はそこで終わってしまってその後の戦争編には繋がっていないんですよね。

      3国が分かれた世界とそうでない世界の違いに焦点を当てるという方向は、
      現代の日本をベースにしているからビルドの世界には合わないのではないかということですが、
      自分はむしろ実際の日本で撮影をしている実写ドラマだからこそ描けたこともあるんじゃないかと思います。
      アニメでは国籍や風景など自由が効きますが、その代わりリアリティを出すのに技術や労力が要りますよね。
      ビルドでは見知った風景で瓦礫の山や銃撃戦といった映像をやることを率先して特色として打ち出していたように思うんです。
      戦国時代のような世界ではないにしても、壁ができてから10年という明確な期間があり、
      序盤で3国の違いや壁がある不便さを描いたりしたのを活かすという意味でも、
      今の平和な世の中のありがたみというありきたりでベタな教訓でも、
      白と黒のパネルだのという戦兎しか知らない謎理論を展開するよりはマシだったんじゃないかと思います。
      管理人さんは平行世界オチそのものに否定的なようですが、自分も他にもっと良い展開があるならその方がいいとは思いますが
      平行世界ネタをやるならやるで戦争要素とちゃんと繋げて欲しかったですし、工夫次第で可能だったと思うんですがどうでしょう。

      自分の思うビルドのダメなところって、「悪いところが良いところを打ち消してしまってる」ことだと思うんですよ。
      戦争という題材を扱い、人死にが出る世界を描く姿勢は挑戦的かもしれませんが、
      「科学技術そのものは悪か」という問いに答えを出さないところ、リセットすればチャラという超理論、
      青羽を死なせてしまった苦しみを丁寧に描くのは良いとして、直後に自爆装置を美空に託して同じ苦痛を与えかけるところ、
      戦兎のキャラクターにしても、せっかくの「知的で頼れるお兄さん」な雰囲気を
      「幾度となく敵にまんまと嵌められメソメソする」展開がぶち壊しちゃってますよね。
      例えば、次回ジオウはカブト編ですが、
      カブトのストーリーが壊滅的なのは周知の事実ですがそれがアクションの良さを潰すことはないように思います。
      むしろ敵側をテンプレ悪の組織として様式美としてしまうことで、洗練されたバトルシーンに集中できるとも言えます。
      ひより関連のごたごたも、「弱い者に手を差し伸べる」というヒーローらしいテーマであり、
      完璧超人な天道の唯一の弱みが家族である妹のことという人間味がむしろ魅力になっているとさえ思います。
      また、裏を返せば妹を守るという目的のために完璧であろうとした結果とも言えます。
      キャラクターの二面性とか相反する要素って根源は同じだから説得力が生まれると思うんです。
      戦兎の「科学の探求を優先する非情さ」も「仲間との絆を大事にする」もそれぞれのステレオタイプを貼り付けただけにしか見えず、
      その根源にあるべき戦兎自身の個性や価値観が見えてこないんですよね。
      叩きたいわけではなくて、なるべく好きになれる点を探したいんですが、いいなと感じたところを片端から潰されていくのは辛いです。

      各展開を放り投げてると自分も思うんですが、総集編であれもこれも繋がってたとしたり、
      回収してますアピールだけは欠かさないので自分に理解力がないだけで実は伏線回収の見事な名作なのでは…と混乱します。
      人間ドラマにしても、戦兎と龍我の関係も一海や幻徳が仲間になっていく過程も自分はあんまり納得していないんですが
      代表戦編を経て絆を深めた4人の熱い同時変身!と言われるとそうなのかなと思えてきます。
      また戦争を「扱う」だけでも意義があるとする見方もあるようで考えるほどわからなくなってしまいます。

      まとめるの下手で長くなってしまってすみません。
      ご迷惑でなければまたなにか書き込むかもしれません。

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    7. >平行世界ネタをやるならやるで戦争要素とちゃんと繋げて欲しかったですし、工夫次第で可能だったと思うんですがどうでしょう。

      私はその2つに特にシナジーを感じません。戦争云々をやるなら逃げ道はないほうが良いと思います。戦争もの(巻き込まれた側視点)の基本は「やりたくないがやるしかない。そうしないと殺される」という逃げ場のない差し迫った状況だと思います。

      また理論上は可能だとしてもビルドスタッフに可能だとは思いません。「難しい題材だがビルドスタッフならできるかもしれない!」なんて、そんな可能性を感じたことがありません。

      >自分に理解力がないだけで実は伏線回収の見事な名作なのでは…と混乱します。

      そうかもしれませんが、私は自分とスタッフどちらを信じるかと考えたときに自分の感性を信じることにしました。

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    8. そうですね、戦争ものとしてシリアスを謳うなら根底からひっくり返しちゃうのはやっぱりナシですよね。

      自分の日記帳でやれみたいな長文になってしまってすみません、次からはなるべく短くまとめます。
      話を聞いていただけて多少モヤモヤが晴れました。ありがとうございました。

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  5. セーラさんは、それがどっちかは視聴者的には分からないし第三者である可能性すらある、ということでしょう
    でも、どの解釈でも「初恋の終わり」に収束することに違いはないと思います

    A釈が初恋の人の場合
    初恋と同じシチュエーションなのに、相手が釈ではないことに、初恋の人の死を改めて実感して切なくなった
    ソウゴの初恋は終わった

    Bゆりが初恋の人の場合
    ソウゴは今回の出来事を通して本気で釈に恋してしまっていたので、いざ本物の初恋の人と再会してもときめかなかった
    ソウゴの初恋は釈に恋したことで終わっていた

    Cソウゴ本人にも釈かゆりか分からなくなった場合
    ソウゴがこれまで初恋だと信じ憧れていたものは、顎を撫でられるだけで発生する薄く軽いものだったのだと気付かされた
    幼く甘ったるい「初恋」は終わった

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    1. 基本的な解釈のパターンとしてはそういう話だと思います。
      A以外だと徹頭徹尾ソウゴの勘違いなのでこれでお話としていいのかはわかりませんが。

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