『キラキラプリキュアアラモード』最終回まで見終わって:総合感想

2018年2月4日
キラキラ☆プリキュアアラモードを最終回まで見終わったので感想を書きたいと思います。



【全体の印象】

・一言で言うと「薄い」。
”スイーツ”という主要モチーフのイメージとは裏腹な薄味っぷりに戸惑うことが多かったです。
主な問題点は以下の2つの要素に集約できると思います。

1)コンセプトを展開に取り込めていない
・キラプリはコンセプトやモチーフを活かせていません。本来ならば作品の中核を成すはずのコンセプトが形骸化していることで大きな無駄が生まれています。

・その筆頭は”スイーツ”です。
「 伝説のパティシェ・プリキュア」と本作のプリキュアを定義したり、主人公がお菓子屋を営業したり、戦うときもクリームを使って戦うなど作品の根底を成すモチーフのはずです。しかし実際の作品内での扱いは散々なものでした。
作中で重要なのは「キラキラル」というポジティブな感情を結晶化したもののほうで、スイーツはキラキラルの入れ物扱いでしかありませんでした。敵が狙うのもキラキラル、プリキュアの特徴はキラキラルを自由に操り加工できること。酷いときにはプリキュアたちがスイーツを作らずに終わり、敵は「どこかの誰かの持っていた何かのスイーツ」からキラキラルを奪って怪人を作り出したこともありました。

・スイーツがこの有様なのでお店のほうも無残です。ただのメンバーのたまり場兼ゲストの訪問先にしかなっていません。お店としてろくに機能してないので学校や部活の部屋、あるいは誰かの自宅に置き換えても特に違和感がないと思います。

・スイーツ自体の扱いが酷いので「”アニマル”スイーツ」も見る影もありません。
どこが動物なのかというと「動物の姿のように見えるデコレーションをしているから」以上です。なんで動物なのかというと理由はありません。主人公の思いつきで作られるのですが、主人公が動物好きだとかその回に動物が絡んでくるということはありません。アニマルスイーツを作るのがこの作品のコンセプトだから作るのです。
このアニマルスイーツはリアルでは玩具として販売され、変身アイテムに嵌めると音声が流れるオプションパーツとして売られています。しかしアニメ本編ではお菓子として作られるだけでアイテム化もしませんし、バトルの役に立ったりもしません。CMや玩具の実物を見たことがない限り、売られていることにすら気づけません。
作中でも変身に必要なアイテムだけはお菓子からアイテムとして具現化されているのにその他のアニマルスイーツは頑なにアイテム化されることはありませんでした。販促番組としてこれでいいのだろうかと疑問に感じる描写でした。

・プリキュアといえばアクションも欠かせません。
キラプリはアクションにおいても「肉弾戦封印」というお題目を当初から掲げています。肉弾戦の代わりにモチーフであるスイーツに絡めてクリームを使って戦うのがキラプリの特徴です。
実際にはこちらも壊滅的でした。封印したはいいものの、代わりになるものを何も用意できませんでした。提示されたのは、ただクリームを発射したり鞭のように使ったりするだけの単調なバトルでした。試みが成功しなかったどころか創意工夫の欠片も感じられないアクションばかりで見る価値がありません。
過去のシリーズ作であるスプラッシュスターもプリキュア以外の数多くのバトルアニメでも鬼門とされてきた肉弾戦抜きにあえて挑戦したはずが、実際はただの無策の無謀でしかなくてがっかりでした。アクションが目当ての人や肉弾戦封印というお題目に興味を持った人は絶対に見ないほうが良いです。

2)「なんでみんなお店にいるんだっけ?」
・キャラも機能していない部分がいくつもあります。その代表例が「お店にいる理由がわからない」ことです。
初期メンバー5人の中でお菓子作りに興味があるのは主人公のイチカたち3人だけであとの2人は特に興味がありません。
それどころか2人にはいないほうがいい理由すらあります。お店にいる意味のわからないキャラの筆頭であるアオイは、ロックスターを目指すべく既にバンドを組んでライブを行っており、最後の決戦でも「私は歌手になりたい!」とスイーツが1ミリも関係ないことを語っていました。もう一人のアキラも病気の妹がいて、終盤には妹のために医者になりたいと抱負を語っていて、お店の手伝いをしている暇があるようには見えません。
結局最後までお店にいる理由や本人にとってのメリットが示されずに終わってしまいました。これならお店を切り盛りするのはお菓子に興味のあるメンバーだけにして、他のメンバーは客として来たり忙しいときに手伝うなど友人として関わる程度にしたほうが合っていたと思います。

・このコンセプトのぶれが転じて、最後まで「主人公&その他」になっているところが目立ちました。メインストーリーでは主人公vs悪の幹部で他のメンバーは話に加わらないことがほとんどでした。
他のメンバーは主人公が「それは違う!○○はスイーツのおかげでxxできた!」(私はスイーツのおかげでみんなと出会えた、など)と悪の幹部の言い分を否定するときのサンプルに過ぎません。

・プリキュアや戦隊など多人数制の作品ではメインストーリーで主人公以外が空気になることは珍しくありません。
しかし変身時の口上でも使っているキーワードの一つとして「Let's la 混ぜ混ぜ」と言っているのにメンバー同士が交わらないのは違和感が強かったです。メインストーリーで目立つのは主人公の「私は○○が好きだ!」という自己主張だけで、メンバーとも敵とも交わっていないように見えてしかたありませんでした。
スタッフのインタビューからすると、スタッフにとってのメインテーマは「個性」や「多様性」らしいのですが、作中で扱われるのは主人公の考えだけで私には多様性とは程遠いように見えました。
正義と悪の対立なら正義が勝ってもいいと思いますが作中で掲げている「自分の大好きと他人の大嫌いの対立」だったら、片方が一方的に正しいとされるのは受け入れがたいです。どちらかが一方的に勝つのではなく、共存やお互いに負担にならない適切な距離を模索するのが正しい方向性だと思います。




【ストーリー】

■ヒーローと悪役のドラマが逆転している
・監督が2人併記されているのでサブシリーズ構成が付いている作品みたいに2つの流れが併存していて回によってキャラや作品のコンセプトが異なる感じになってしまうのではないかと当初は危惧していました。しかし実際はストーリーの方向性が特に感じられない内容でした。
メインストーリーは主人公と悪役だけで話が展開し、他のメンバーは個人回で話が進むだけで横のつながりやメインストーリーへの寄与がありません。そんな中で唯一方向性を感じたのが”悪役”でした。

・プリキュアシリーズを始めヒーローものでは「悪役は悪役だから悪役である」と開き直って、淡々と襲い掛かってくるだけで何のドラマもないバトル要員にしているパターンが珍しくありません。逆にだからこそ悪役にもドラマを持たせるべきだと考える作品もよくあります。

・キラプリの独特なところは悪役とヒーローが逆で「プリキュアはプリキュアだから戦う」と開き直ってドラマが失われているように感じるところがありました。
ジュリオやビブリー、エリシオなど悪役のほうがドラマやメッセージ性が強く、そのドラマへのプリキュアの加担が少ないように感じました。悪の側のドラマにおいてプリキュアは正しさを具現化した存在としてしか扱われず、プリキュアに変身するメンバーとの関わりが薄かったです。プリキュア側のメンバーの掘り下げが薄くドラマの積み重ねが弱いため、悪役が心を動かされる過程で「あの話があったから」という内容が少なく、大半がヒーローという基本設定に依存した根拠で話が進んでいるように見えました。
普通のプリキュアシリーズの作劇とは真逆に「基本的に悪役側の視点から物語を描いていき、バトルのときに敵(プリキュア)と会話して少し交わる」という構成にしても悪役側のドラマは成立するように感じました。
「(双子の姉はプリキュアになれたのに)プリキュアになれなかった男」であるジュリオや「悪の首領に絶望から救われた」ビブリー、「大好きが転じて大嫌いになった」ノワールなど悪役のドラマ自体は良かったのですが、この作品のタイトルは「プリキュア」なんですよね…
ストーリー自体も結局はプリキュアで締めているので余計に悪役のドラマが浮いています。プリキュアメインとして見るにはメンバーの掘り下げが浅く、悪役メインとして見るには出番が数話しかなく、どちらも中途半端な内容になってしまいました。

■良かったところがないわけではないんだけど…
・ここまで否定的な内容が続いています。では良いところがないのかというと無いことはないんです。

・赤いプリキュア、キュアショコラに変身する剣城あきらはガーリィなデザインが基本のプリキュアでは異色のキャラクターでした。普段から男装というわけではなく好きでユニセックスな格好をしていて、変身後は宝塚ふうとこれまでにない方向性のかっこいいキャラでした。

・他にも上で挙げた悪役のドラマなどいくつかあるんですが、全て”要素”で終わってしまっているのです。
あきらは最後まで「かっこいい人」で終わってしまっていますし、悪役たちもしょせん悪役なので一旦スポットライトが外れるとそれっきりで脇役になってしまいました。結局、ジュリオがキラキラルを作れなくなったり、プリキュアになれなかった理由はなぜだったのか未だにわかりません。
大好き大嫌い問題もその切り口自体は良いと思います。しかしそれを解決する主人公に積み重ねがなく、説得力を感じませんでした。結局、克服すべき問題であるはずの”大嫌い”の権化であるノワールは「ラスボスが殺してくれたので死人に口なし」で終わりですし。これでめでたしめでしと言われても納得がいきません。
どれもこれも、題材として扱って描いたと言えるほどの深みを感じませんでした。そこが私の評価が低い大きな理由です。

・この件についてはシリーズ構成とプロデューサーのインタビューを見ていくらか納得がいきました。
要素を出すことが目的でそこから何かを形作る気はなかったみたいです。2クール時点の感想で触れた監督たちのインタビューでもそうだったのですが、基本的に「アイディア=ゴール」で一つのアイディアを膨らませ発展させていく考えはないようです。私の苦手なタイプなので私がキラプリに合わないのも納得です。

・「あきらみたいなキャラを出せた」、「好きだけでなく嫌いも取り上げた」、そんな問題提起だけで終わってしまう話は私は好きじゃありません。見たいのは製作者の考え出した答えだからです。
「ある人の大好きは別の人の大嫌いとぶつかることがある」ここまでは良いんですが、その答えを出さずに曖昧な理由でプリキュアを勝たせて終わりでは肩すかしです。それでは題材として取り上げる意味が無いと思います。理想論でもビターエンドでも構わないので「私はこうだと思う」と明確な結論を出してほしいです。




【総合感想】

■第一印象とあまり変わらなかった
・この文章の概要を考えた後に、自分で書いた1クール目や2クール目の感想を見直してみて驚きました。
最終回まで見終わった後でも序盤の印象と大差ありませんでした。お菓子作りへの関心の薄さも、バトルものである必然性も、危惧した問題はほぼ全てそのまま解消されずに残ってしまいました。短期ならともかく一年もので印象が変わらないのは厳しいです。

■満足感が低い
・全体の印象は良くなく、勢いがあるわけでもなく、キャラやバトルも薄い。満足感の低さがきついです。一年間もやって特に残らないのは徒労感が強くて辛いです。
スイーツというモチーフやゴテゴテしたプリキュアの外見からこの内容を想像する人は少ないでしょう。その辺りのギャップも追い打ちです。

・満足感の低さの最大の原因は「まとまった量の無さ」だと思います。
キャラどうしの横のつながりが弱く、ストーリーをキャラごとに分けたせいで1人のキャラに興味を持ってもその続きは次の個人回まで見られず、続きを見るには7話も10話も待たないといけません。メインストーリーも同様に実質主人公と悪役の個人回なので、全てのキャラに興味を持てない限りはメインストーリーとも他のキャラとも関わりの薄い回が何話も挟まることになってしまいます。

・悪役のドラマが濃く感じるのはこの形式のせいもあるのではないかと思います。
悪役は各メンバーの個人回でも数話にまたがって暗躍しますし、クールごとの節目には2,3話連続の続きものの話で扱われます。その分だけ、ばらばらに扱われるメンバーよりもまとまった出番のある悪役のほうが印象が強まるのではないかと私は推測します。

■オススメポイントが見つからない…
・総合感想の最後はたいてい「こんな人にはオススメ/オススメできない」と言って締めるのですが、今回はそのポイントが見つかりませんでした。
長所も短所もあまりこれだ!という点が思いつきません。良くも悪くも癖は少ないですし、だからといって「あっさりした展開で気軽に見れる」とか「 すっきりコンパクトにまとまっている」と軽さを評価できる内容でもありません。
視聴後にこれといった印象が残らないという点ではある意味最もオススメできない作品かもしれません。

コメント

55 件のコメント :

  1.  総評お疲れ様です。今年のプリキュア筆者さんの言うとおり薄かった(料理的に言えば薄味)という一言で片づいてしまします。プリキュア5以来の追加メンバー込みの6人制、これにより一人に割く時間が少なくなり無理やりなストーリー編成が見受けられました。言うなれば2段目からいきなり5段目にジャンプしているような感じです。また肉弾戦をしないコンセプトは事前情報から嫌な予感がして視聴すれば、全体的にモッサリしたものになりました。やはり戦闘には緩急(肉弾戦とアイテムを使っての遠距離攻撃)が必要と実感しました。
     

     キャラクターの印象についてですが、主人公サイドの影が薄く敵キャラの方が濃くてそちら側に感情移入してしまいました。ジュリオのスイーツを憎む気持ちが「こっちのほうが筋通ってない?」と思うようになりました。
     個人的な感情ですがビブリーの登場は「THE悪役」のような印象でデザインと中の人と相まって中盤の楽しみになっていました。その後改心?して味方サイドで皮肉を言いながら「しょうがないわね」的なポジションに落ち着いたのもグッとくるものがあり、これだけはスタッフグッジョブと思いました。


     総合的な見識ですが今作は実験及び試金石だと思えばよかったです。主人公サイドが6人制では全体的な印象が薄くなり追加込みで3~4人がベスト、肉弾戦が必要だと再確認できたこと、敵キャラにもスポット当てると物語にメリハリが出来る。それだけが分かっただけでも良しと思うしかありません。今作を人に勧めるかと言われればNGでプリンセスの方を勧めようと思います。

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    1. >ジュリオのスイーツを憎む気持ちが「こっちのほうが筋通ってない?」と思うようになりました。

      イチカたちは気持ちの掘り下げがあまり無いように感じました。
      掘り下げがあったのは闇堕ちだの嫌いになるだのダークサイドのほうで、肝心の好き方面に関しては「好きだから好き」という感じで掘り下げが弱く感じました。そこが悪の幹部勢に比べてドラマが弱い原因のように見えました。

      >個人的な感情ですがビブリーの登場は「THE悪役」のような印象でデザインと中の人と相まって中盤の楽しみになっていました。

      ビブリーは私も好きでした。
      ただ、作品に関係あるかというとほとんど無いと思います。ビブリーの話を抜いたらストーリーがどこか成立しなくなるかというとそんな気はまるでしません。キャラとしては好きなんですが、客観的に見ると「こんなキャラ出してる場合じゃないだろ」という印象です。

      >総合的な見識ですが今作は実験及び試金石だと思えばよかったです。

      私の見解としては「歴史に学べば済む」ことだったと思っています。
      過去のプリキュアシリーズだけでも似た事例は見つけられると考えます。知った上で対策をしてみて結果的に失敗したならまだいいのですが、個人的には大した工夫は感じませんでした。

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  2. プリキュアあまり好きではないんですか?

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    1. 他のプリキュアシリーズの感想をいくつか書いていますので、そちらをご覧になった上で質問してください。

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    2. 見ましたけど、あまり好きなようには見えません

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    3. それならあなたから見ればそうなのかもしれませんね。

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    4. この人のGOプリンセスプリキュアを見るといいよ
      本当に好きだってことがわかるし それに褒めるだけがファンじゃない
      好きだからこそ 批判をするのもファンだと思う

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    5. 批判したからアンチという訳ではないですが、褒めたからファンという訳でもないです
      自分の好みに合ったら褒めるし合わなかったら批判するというのは普通のことですが、
      普通の態度でしかないとも言えます
      ファンとはまた違うのではないでしょうか

      何をして自分をプリキュアファンと名乗るつもりかは分かりませんが

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  3. 最初から5人?(しかも増える?)→人数多過ぎでしょ。
    1分クッキング?→尺が足りなくなるでしょ。
    肉弾戦封印?→よほど工夫しないとツマらなくなるでしょ。
    他にもアニマルスイーツや各キャラソンetc.
    素人目にもキャパオーバーで薄味になるでしょ。
    →終わってみれば「やっぱりね」
    この人たちは本当にプロなんだろうか?と疑ってしまいます。

    あと今作からSDが2人体制になりましたが、あまり機能したようには見えませんでした。
    しかし新作も継続するという。
    見えないところで役立っていたのか、そうでなければもっと酷いことになっていたのか・・・?
    それより脚本陣のテコ入れをして欲しかったと思います。
    田中氏のサブへのチェックが行き届いていないようでしたし、
    ほとんど実績のない部外者を駆り出すほど、内部事情が逼迫していたフシも見られましたし。

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    1. >終わってみれば「やっぱりね」

      そこが一番残念でしたね。悪い方向に行けばそうなると予想がつく内容そのままでした。

      >あと今作からSDが2人体制になりましたが、あまり機能したようには見えませんでした。

      私も特に違いを感じませんでした。
      どちらかが実質メインでもう片方は副監督程度に過ぎなかったのでしょうか。作画面で難があったまほプリと比べても大差ないので製作上のメリットがあったのかすらわかりませんでした。単なる監督の育成用でしかないのですかね。

      >田中氏のサブへのチェックが行き届いていないようでしたし、

      私はわざとじゃないかなと思っています。
      インタビューの発言から想像する限りではむしろ整合性が取れないくらいのほうが良いと思っているのではないかと思いました。

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  4. 総評お疲れ様です。
    個人的にはペコリンの扱いの雑さも気になりましたね。7話以降ほぼいるだけかいても喋らない程度の存在感でストーリーに絡む事すら片手でも収まる程度の扱いだったのに終盤いきなりプリキュア化して作中で救世主の如き活躍を見せたのが正直違和感しか無かったです。
    最終局面になって今更「ペコリンの成長話」っぽく振る舞うならもっと序盤からペコリンとプリキュアの絆を積み重ねる程度の事は最低限すべきだったように思えてなりません。
    でもまぁ田中仁はあの展開を「ペコリンの玩具を買った子供達が楽しめるはず」と自信たっぷりに言い切ってるんで作ってる方は満足なんでしょう。

    「キラキラ~」と名が付いてる割には1年間ひたすら曇天の如きジメジメ感がありましたがそんなんでも玩具は売れるし映画の興行は好調だったんでこれも一種の「正解」になるんでしょうね…。

    次作のハグプリは表面上「肉弾戦復活」だったり「勧善懲悪路線への回帰」を謳ってはいますが正直言うと育児要素やお着替え要素と歴代シリーズでも完遂したとは言えない要素の集合群なので期待不安半々と言うより戦々恐々とした心境で見守りたいと思います。
    まぁ要素だけ見たらどんなに悪くてもフレッシュの2番煎じ程度には収まるかと思いますが…。

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    1. >7話以降ほぼいるだけかいても喋らない程度の存在感でストーリーに絡む事すら片手でも収まる程度の扱いだったのに終盤いきなりプリキュア化して作中で救世主の如き活躍を見せたのが正直違和感しか無かったです。

      ペコリンは空気でしたね。それ自体は特に何とも思いませんでした。妖精が空気になるのは珍しくありませんし、プリキュアと妖精どちらを優先すべきかも明白だと思いますので。

      ただ、終盤のプリキュア化や最終回の展開は私も首を傾げました。
      空気なキャラでやられても困ります。まだモブ妖精など完全にモブなキャラが動くほうが描く余地がない分だけマシでした。プリキュアになれないことに思い悩んだジュリオがいるのにあの展開は無いと思います。

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  5. お待ちしておりました!! が…やはりこういう感想になっちゃいますよね
    六人は流石に多すぎですし肉弾戦封印は迫力に欠けてしかもエリシオ戦では
    それを解禁したわけですが 個人的にはクリーム纏って放てるなら今までもそうすりゃええやん
    って思っちゃったりします 後ペコリンのプリキュア化はちょっとどうかなって思います
    まほプリもプリアラも やはりGOプリを超える程のものではなかったのがとても残念でした
    今始まった ハグプリにはとても期待してますが どうなることでしょうねぇ

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    1. >個人的にはクリーム纏って放てるなら今までもそうすりゃええやんって思っちゃったりします

      特にやる必然性も感じられず、それまでのこだわりを無駄にする酷いシーンだったと思います。最終回のキュアエールの格闘戦も同様でした。スタッフの演出能力にはほとほと呆れました。

      >後ペコリンのプリキュア化はちょっとどうかなって思います

      私はプリキュア化自体は構いません。ただ、ペコリンがなることに納得がいきませんでした。ジュリオや他の妖精とどう違うのか描かれていたと思えないからです。


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  6. 失礼ながらあまり真剣に話を追ってるようには感想を読む限りでは思えませんでした
    戦闘が肉弾戦ではないのでそこで興味を失ってしまったのでしょうか
    関心が向かない、大好きのキラキラルがないのでは把握力や理解力にも大きく差が出るでしょうし薄く感じてしまうのも当たり前なのではないでしょうか?
    現にお話のテーマやいちかのことには何も触れていませんよね?
    それは薄いからではなく興味がないからだと思います

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    1. >現にお話のテーマやいちかのことには何も触れていませんよね?

      触れてますよ。
      「要素だけで終わっている」と述べた部分に書いてあります。そこに「題材として扱って描いたと言えるほどの深みを感じなかった」と理由も書いてあります。

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  7. 今回は人数が6人と多すぎたこと、テーマをスイーツに絞ったことが逆にアダとなった感じでしたね。視聴していてスイーツがテーマなら敵と本格的なスイーツバトルでもやった方が見ごたえ充分だったと思いますが、やはり夢色パティシエールと色々被るから避けたのでしょうか。あきらは大好きなキャラだっただけに、ひまりとあきらやあきらとあおいのような意外な組み合わせも見てみたかっただけに残念でした。特にひまりとあきらは序盤とドリームスターズでの絡みがあっただけに期待したのですが……個人的にあおいとゆかりはいらないキャラでした。あおいはスイーツと全く関係ありませんし、ゆかりは彼女がいるせいであきらとカップリングみたいなのが公式で成立して、色々な組み合わせを見れなくなったことや彼女のキャラがいまいち掴みづらかったということもありますが。敵キャラではビブリーが1番好きでしたが、仰る通り彼女がいなくても物語が成立するというのがネックですね。クリームブシャーの戦闘も単調だけでなく少し品が無いように感じられ、失望感が凄かったです。

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    1. >あきらは大好きなキャラだっただけに、ひまりとあきらやあきらとあおいのような意外な組み合わせも見てみたかっただけに残念でした。

      横のつながりは少なかったですね。数少ない例であるひまりとあおいも、セットで描かれたはずなのに「2人はどういう仲なの?」と疑問に思う内容でした。

      >クリームブシャーの戦闘も単調だけでなく少し品が無いように感じられ、失望感が凄かったです。

      格闘戦に見劣りするという話ではなく、単純に面白くないのが一番の問題でしたね。
      あの様子なのにスタッフの自信がどこから湧いてきたのか不思議でした。

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  8. プリキュアの感想はある1話だけ取り上げたり、1クールの感想だったり、総合感想だったり、バラバラなようですが、何か理由があるのでしょうか?

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    1. いえ、理由は特にありません。
      単なる試行錯誤や思いつきの結果です。

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  9. まほプリのように不快感こそ沸いては来ないけど、薄味が過ぎてまるで印象に残らない。確かになあと。
    正直に言うと「これスイーツをメインに据える必要あった?」って感じの回が結構あります。特にあおいがメインだと顕著な感じ。あとは単純に「スイーツに想いを込める」というテーマそのものが相当に扱いづらいものだったんじゃないのかと。
    仰るとおりゆかりやあきらのキャラは今までのプリキュアには居なくて面白かったんですけどね。

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    1. >正直に言うと「これスイーツをメインに据える必要あった?」って感じの回が結構あります。特にあおいがメインだと顕著な感じ。あとは単純に「スイーツに想いを込める」というテーマそのものが相当に扱いづらいものだったんじゃないのかと。

      私はその辺りに関しては「コンセプトを活かしていない」という問題で、スタッフには最初から活かす気がないからスイーツが必要ないのは当然の帰結だと考えています。

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  10. 九衛門ファン2018年6月16日 10:25

    総評を読んで思ったのですが、制作スタッフにとってキラキラ☆プリキュアアラモードは捨て作品だったのではないかと思っています。とりあえずプリキュアを1年間放送できた、次に繋げることができたみたいな感じで話の構成に適当さと言いますか、やる気の無さを感じとってしまいました。HUGっと!プリキュアの色々な意味での気合の入りようを観ていると余計にそう思えてきます。

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    1. 私はそう思わないので特に言えることがありません。

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  11. 初めまして。最近ふっとプリアラのことを思い出し、そういえばあの作品皆どう思ってたんだろうと検索してここにたどり着きました。
    放送当時の私はまだ割と幼かったので記憶が曖昧なのもあり、この作品に対してかなり全肯定だったんですが、この感想を見てハッとしました。

    というのも当時私の好きなキャラはジュリオ、エリシオで、5年後の今思い返しても覚えている話は上記のキャラとビブリーの話……とほぼほぼ敵キャラのこと。じゃあプリキュアの話は?と聞かれると、あおいちゃんがライブか何かで暴走していた事とひまりちゃんの幼少期が何かあったような程度でした。
    敵キャラの話は素晴らしかった!と思い切り賞賛するわけではないんですが(私の好きなキャラへの贔屓目もあるでしょうし)、幼児向けアニメで印象に残るのが敵ばっかりってのもなんだかなあと感じました。

    あまりまとまりがなくて申し訳ありません。長文失礼しました。

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    1. 匿名さん、はじめまして。

      「敵のお話」と言い切れる内容でもないところがもやもやします。
      割り切った構成でしっかりした内容があれば「これはプリキュアと呼べるのか?」という疑問はあれども作品単体では有りだと思います。
      でも実際にはジュリオやビブリーすら明るい道筋が見通せません。キラキラル至上主義のあの世界ではお菓子関連ではやっていける気がしません。別の道に進めるならそもそもジュリオは悪堕ちしてないでしょうし。
      悪役から改心した後の描き方が足りていないので悪役方面を褒められるほどのクオリティにも至っていないと思います。

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  12. こんにちは、はじめまして...
    最近あなたの投稿を発見したのですが、あなたが投稿で言っていることのほとんどが、私がプリアラについて感じていたことをほぼ捉えていると思います。正直、こんなに嫌いになるとは思っていませんでした。
    本当に良いプリキュアシリーズになる可能性はあると思いますが、残念ながら、その中のほぼすべての要素が未発達、あるいは下手くそに感じられ、考えれば考えるほど、どんどん悪くなっていきます。

    しかし、私にとって最も悲痛だったのは、ジュリオ/ピカリオのドラマの扱い方でした。私は主人公のいちかとのやり取りを楽しみました。彼らの関係は、2人にとって本当に魅力的な成長につながる可能性があると思いましたが、後半で完全に無視されました。私は、第41章でのジュリオの扱い方が本当に嫌いでした。彼の興味深い特徴はすべて完全に忘れ去られ、彼は章全体を通して何もしていませんでした。言うまでもなく、この章でシエルが嫌いになりました。双子の兄弟とのやり取りがうっとうしいからです。また、明らかに真実ではないのに「キュアパルフェはジュリオと彼女のものです」と彼女が言ったからです。

    読んでくれてありがとう、良い一日を! :)

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    1. 匿名さん、はじめまして。

      ジュリオ周りは納得感が薄かったですね。
      私はシエルがどうという以前にキラキラルを扱える条件やプリキュアの資格が全くわからないところが嫌でした。モブ妖精やペコリンでさえできることがなぜジュリオにはできないのか理解に苦しみました。ジュリオの思想が悪いとかはっきりした原因が提示されるならまだしもジュリオもシエルも誰の何が悪くて何が正しいのかまるでわからないまま話が進むのでご都合主義や恣意性を感じてしまって辛かったです。

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    2. 脚本家は視聴者が自分でこれらの答えを解釈することを期待していたように感じますが、詳細が最小限で漠然としているため、答えを考えるのは難しく、脚本家は番組のどの要素も拡張することにまったく関心がなく、できるだけ早く物語を終わらせたいだけだったと信じてしまいます。
      正確に何が起こったのかはわかりませんが、この番組について考えるたびに、田中仁は制作中に何をしていたのか疑問に思います。

      また、公式の本で、スタッフによると、彼の以前の犯罪は何らかの理由で「償えない」ため、シエルの変身後にジュリオは殺されるはずだったと読んだことを覚えています。スタッフは、ジュリオが視聴者に人気があることに気付いてから運命を変えました(スタッフはその理由を理解していないと思います)。ジュリオを殺すという当初の計画は残酷で不当すぎると思いますし、子供が殺されるのを見るのは恐ろしく受け入れられません。しかし、ジュリオは戻ってきた後は全く関係がなかったので死んだままにしておくべきだったと思う。彼が戻ってきて物語の中で大きな役割を与えられたとしても私は気にしないが、残念ながらそうはならなかった。

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    3. >公式の本で、スタッフによると、彼の以前の犯罪は何らかの理由で「償えない」ため、シエルの変身後にジュリオは殺されるはずだったと読んだことを覚えています。

      そうだったんですか。知りませんでした。
      キラキラルやプリキュアの資格の話では明らかにジュリオがノイズになっていたので死ぬはずだったという話とは符合しますね。

      実際の作中では死ぬしかないほどの罪があったようには見えなかったので個人的には首を傾げる展開ですが。

      >しかし、ジュリオは戻ってきた後は全く関係がなかったので死んだままにしておくべきだったと思う。彼が戻ってきて物語の中で大きな役割を与えられたとしても私は気にしないが、残念ながらそうはならなかった。

      残した意義は特に感じませんでしたね。ノイズのほうが多かったので退場したほうがすっきりした展開になっていたと思います。路線転換は中途半端でしたね。

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    4. >そうだったんですか。知りませんでした。

      はい、その通りです。この本は「キラキラ☆プリキュアアラモード オフィシャルコンプリートブック」と呼ばれており、合法的に購入することもできますし、同人誌を専門に扱う英語のサイトでも見つけられます。そこでは、他のプリキュアシリーズの「オフィシャルコンプリートブック」も見つかります。

      >路線転換は中途半端でしたね。

      作者がジュリオの問題を解決せずに殺そうとしたのは本当に残念です。
      プリアラがジュリオがいちかや他の人たちを助けながら良くなっていくことに焦点を当て、後にジュリオが妹ほど素晴らしいわけではないが、いちかやペコリンのように彼の人柄や能力を尊敬してくれる人がいることを知ると、もっと満足感があり楽しく見られたと思います。
      シエルがしたことよりも、それはもっと意味深くて心温まることだったと思います。彼女が兄にしたことを別にしても、彼女はまったく退屈なキャラクターだと思うからで。ジュリオが以前にいちかと交流していたにもかかわらず、シエルがいちかと過ごす時間が増えたという事実が、私が彼女を本当に嫌いになった理由です。

      私が言いたいのは、ジュリオだけが理由もなく悲惨な結末を迎えるのは不公平だということ。彼は他のみんなと同じように幸せになるべきだ。

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    5. その辺はサブキャラなので仕方がないと私は思っています。
      ヒマリなど影が薄いキャラがいる状況で脇役のジュリオに時間を割くこともまた不健全だと思います。全部やれれば何よりですがキラプリにそれほどのクオリティは期待できないでしょう。

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    6. >その辺はサブキャラなので仕方がないと私は思っています。
      ヒマリなど影が薄いキャラがいる状況で脇役のジュリオに時間を割くこともまた不健全だと思います。

      番組がジュリオにもっと時間を割くべきだと言っているのではないが、ジュリオにあまり焦点を当てすぎずに、主人公の一人を助けるために時々登場させるのはいいことだと思う。

      >全部やれれば何よりですがキラプリにそれほどのクオリティは期待できないでしょう。

      悲しいことに、それは本当です。いつかジュリオが続編やクロスオーバー映画に登場してくれるといいのですが、それが可能かどうかはわかりませんが、彼の物語が無意味なものになってほしくはありません。

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  13. キラプリアラモードは、
    ドラマとかやビルドゥングスロマンとかのシリアス系作品よりも
    エンタメ作品として見てみれば面白い方なのでは?

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    1. 私はそう思わないって書いてありますよね。
      毎回やる中核要素である「スイーツ」「バトル」「キャラ」のどれも薄味で形にできていないと評している時点でそういう見方もできないと私が判断していることは明らかだと思います。

      匿名さんがエンタメとしては面白いと思った具体的な部分はどこなんですか?

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  14. 映画プリアラについてどう思いますか?

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    1. 私は見ていないので答えようがありません。

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  15. プリアラについて感じた「キャラデザやスイーツというテーマに反して暗い」「横のつながりが薄い」という点をすっきりと説明してくださっていて助かりました
    セラムンのはるかとみちるが好きな層が、あきらとゆかりの関係に一瞬盛りあがりましたが、そういうのを目当てに本編を視聴してもやはり期待外れになるという…
    男装の麗人(さつき)っぽい要素をあきら目当てに見ても別に…何もなく…
    話がアレでもキャラさえ強ければオタクも満足なんですが、今作はどれも薄かったですね

    プリキュアというくくりでみれば関係性は薄いですが、スイーツづくりでたまたま一緒になった部活仲間って認識でみれば面白かったです

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    1. 匿名さん、こんにちは。

      >男装の麗人(さつき)っぽい要素をあきら目当てに見ても別に…何もなく…

      そもそもアキラが自分の外見にこだわりが有るタイプにすら見えないので、なんで男っぽい格好を好んでいるのかさえはっきりしませんでしたからね…
      イチカ以外は特に興味を持たないので作中ですら設定が腐ってましたし、本当に”入れただけ”って感じでした。
      実際のアキラとは全然違いますけど、アニマルスイーツという題材なら「自分らしさの追求」とかビジュアルへのこだわりとか、そういう話とキャラにしていくことも可能だったと思います。

      >プリキュアというくくりでみれば関係性は薄いですが、スイーツづくりでたまたま一緒になった部活仲間って認識でみれば面白かったです

      そのくらいの薄いつながりの方が妥当だったと思います。

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  16. 素晴らしいレビューを書いてくれてありがとうございます。特に、「あおい」と「あきら」が主要キャラクターとして登場することにあまり必然性を感じなかったという点、そしてシリーズが最終的に彼らに焦点を当てないのなら、敵キャラを掘り下げようとする試みが無意味だったという点、さらにキャラクターに焦点を当てたエピソードとメインストーリーが互いに切り離されているように感じた点には、特に共感しました。

    正直、プリアラが前作のまほプリと比べてもこれほど無能な出来だったのは、ある意味で本当に興味深いと感じています。作品全体のトーンや雰囲気にはかなりの一貫性がなく、キャラクターたちは、一面的だったり(例えばひまりやあおい)、ほとんど活かされていなかったり(例えばあきら。シリーズでは「最も優しく、自己犠牲的な」メンバーとして描かれていたのに、実際には3人のキャラとしか関わらず、全体としてあまり貢献していませんでした)、あるいは明らかに出来の悪いキャラクターもいました(例えばシエルとピカリオ。彼らの関係や絆は、私にはまったく本物のようには感じられませんでした)。
    テンポも非常に不自然で、23話、40話、41話のように駆け足に感じた回がある一方で、最後のクールの多くの回のように間延びした印象のあるエピソードもありました。ストーリーは単に支離滅裂なだけでなく、驚くほど未完成に感じられました。そして、物語が1年後の最終話までキャラクターたちが実質的に何も成し遂げなかったことも、私にはかなり侮辱的に思えました。
    さらに、いちかが最後にエリシオのために世界中を旅して人々を幸せにすることを決めた展開も、私には安っぽく感じられましたし、いちかにとって良い結末には思えませんでした。なぜなら、それは非常に困難で、場合によっては危険な選択にさえ感じられたからです。

    また、シリーズ構成の最終インタビューも読んでいてイライラしました。というのも、ほとんどの内容が自己満足のように感じられ、まるでシリーズ構成が賢く見せようと必死になっているかのようでした。彼が「個性」という言葉を出すたびに、一体何のことを言っているのか、この言葉の意味を本当に理解しているのか疑問に思ってしまいます。それに、なぜわざわざピカリオがプリキュアにならなかったことに触れる必要があったのでしょうか?

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    1. 匿名さん、こんにちは。
      お褒めいただきありがとうございます。

      >テンポも非常に不自然で、23話、40話、41話のように駆け足に感じた回がある一方で、最後のクールの多くの回のように間延びした印象のあるエピソードもありました。

      全体的には断片的だったと思います。
      キャラ回とメインストーリーの断絶が激しかったからでしょうかね。
      それぞれが独立して完成してたらまだ良かったのですが、イチカ以外のキャラの掘り下げや進展が弱かったので全体として薄くなってしまった印象です。

      >なぜなら、それは非常に困難で、場合によっては危険な選択にさえ感じられたからです。

      常識的に考えればそうだと思います。
      ノワール関連が悲劇にしかなってませんからね。
      プリキュアの力や移動店舗が有るとはいえ、突発的な参事には対応できない可能性が高いと思います。
      「それも覚悟の上で」というならまだ理想に燃える個人の選択としては有りなのですが、イチカにそこまで現実を見据えてる印象は無いんですよね…
      ノワールを完全に説得できていたらまだどうにかなるだろうと楽観視することもできたんですが。

      >シリーズ構成の最終インタビューも読んでいてイライラしました。というのも、ほとんどの内容が自己満足のように感じられ、まるでシリーズ構成が賢く見せようと必死になっているかのようでした。

      私も好感は持てませんでした。
      作品の印象と合致する部分は少なくなかったのでインタビューとしては有意義だったと思っています。取り繕って当たり障りのない内容だけを語ってるインタビューよりはそこだけは好感が持てます。

      >なぜわざわざピカリオがプリキュアにならなかったことに触れる必要があったのでしょうか?

      私は引き合いとしてよりにもよってペコリンが出されている点が個人的には余計に反感を持ちました。
      「ペコリンは真面目に修行してたからプリキュアになれて、ジュリオはブランクがあるからダメでした」って言われても、ジュリオが闇堕ちした原因がいくら修行してもキラキラルを作れなかったことなので理不尽だと思いました。

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    2. >全体的には断片的だったと思います。

      具体的には、個々のエピソードについて話していました。いくつかのエピソードはイベント間を非常に速く飛び越えるため急ぎ足に感じられ、場合によっては(第40話のように)、多くの出来事が起こったにもかかわらず突然終わってしまいました。一方で、他のエピソードでは、エピソードと関係のない不要なシーンがあったように感じます。例えば、第46話では、プリキュアたちが自分たちの将来について話していましたが、これはすでに前のエピソードで確立されていた内容でした。


      >それぞれが独立して完成してたらまだ良かったのですが、イチカ以外のキャラの掘り下げや進展が弱かったので全体として薄くなってしまった印象です。

      その通りです。ただ、私が最も気に入らなかったのは、「ひまり」、「あおい」、「あきら」に焦点を当てたエピソードで、繰り返しが多く、内容が薄かったからです。


      >作品の印象と合致する部分は少なくなかったのでインタビューとしては有意義だったと思っています。

      どうしてそう思うのですか?


      >私は引き合いとしてよりにもよってペコリンが出されている点が個人的には余計に反感を持ちました。

      そうですね、たとえこの比較に同意できたとしても、「あおい」、「ゆかり」、「あきら」は事前の修行なしでプリキュアになりましたが、ペコリンが修行している姿はほとんど描かれていませんでした。


      >「ペコリンは真面目に修行してたからプリキュアになれて、ジュリオはブランクがあるからダメでした」って言われても、ジュリオが闇堕ちした原因がいくら修行してもキラキラルを作れなかったことなので理不尽だと思いました。

      ピカリオがキラキラルを作れなかった理由は、もしかしたらキラリンを超えようと必死で他のことを考えられなかったからかもしれない? それとも、キラリンが彼を置いて行ったことへの恨みのせいかもしれない? 理由はよくわからない。
      理由が何であれ、シリーズが敵キャラクターに、主人公(またはプリキュアの追加メンバーとして)にも通用するようなしっかりした葛藤を与えておきながら、ピカリオを不必要な16話もの昏睡状態にし、シエルがまったく反応を示さなかったのは非常に奇妙だった。最終的にこの葛藤は完全に無視され、ピカリオが再び闇に落ちないという視聴者への保証もない。特にシエルが依然として彼より優れており、ピカリオが以前よりもさらにシエルに依存するようになっていることを考えると、なおさらだ。それに加えて、彼は口の悪いメイドに囲まれている。
      全体的に、スタッフはピカリオをどう扱えばいいのかわからず、彼の対人葛藤の可能性にも気づいていなかったという印象を与える。

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    3. >いくつかのエピソードはイベント間を非常に速く飛び越えるため急ぎ足に感じられ、場合によっては(第40話のように)、多くの出来事が起こったにもかかわらず突然終わってしまいました。

      >例えば、第46話では、プリキュアたちが自分たちの将来について話していましたが、これはすでに前のエピソードで確立されていた内容でした。

      この辺はシリーズ構成回とローテ陣の壁や販促の取り入れ方、メインストーリーの配分など要素が複数に絡んでいると思うので原因は判断し難いと思います。
      印象面で総じて言うと「出来が悪い」とか「完成度が低い」って話になりますが、具体的にどこがどうと語るのは難しいです。


      >ただ、私が最も気に入らなかったのは、「ひまり」、「あおい」、「あきら」に焦点を当てたエピソードで、繰り返しが多く、内容が薄かったからです。

      繰り返しも判別は難しい問題ですね。
      「重要だから繰り返して言う」なのか、
      「やることがないから同じことを繰り返して時間を稼ぐ」なのか。
      ヒマリならお菓子関連でも性格関連でもできるネタはいくつもあったし、
      明確な目標が最初から有るアオイやアキラなら目標に向かって状況を進展させたり挫折させたりしてるだけでお話を作れたと思うんですけどあんまり内容が無かったんですよねぇ…


      >どうしてそう思うのですか?

      これは本文でも書いたように、
      「なんでこういう内容になったのか不思議だったが、スタッフのインタビューを見たことで、『私にとっては途中経過に過ぎない要素を出すだけでお話が終わった事』がスタッフにとってはゴールだったという認識の違いを理解できたから」
      です。
      作品の内容や評価は変わりませんけど、なぜこういう作品に仕上がったのか原因の一端を知れたことは好奇心を満たしてくれました。
      だから「制作者の考えていることを知る」というスタッフインタビューの趣旨は果たせていたと思うのでインタビューとしては有意義だったと思うと書きました。


      >ピカリオがキラキラルを作れなかった理由は、もしかしたらキラリンを超えようと必死で他のことを考えられなかったからかもしれない? それとも、キラリンが彼を置いて行ったことへの恨みのせいかもしれない? 理由はよくわからない。

      そうですね。私も「心当たり程度はあるけど具体的には絞れない」という印象です。
      ジュリオのドラマとしてはその違いは重要だと思いますし、
      プリキュアになる資格の話としてよくわからない理由で失格扱いされることは理不尽感が強く、納得がいきません。


      >シエルがまったく反応を示さなかったのは非常に奇妙だった。最終的にこの葛藤は完全に無視され、ピカリオが再び闇に落ちないという視聴者への保証もない。特にシエルが依然として彼より優れており、ピカリオが以前よりもさらにシエルに依存するようになっていることを考えると、なおさらだ。

      この辺りは論理的に考えると流れが怪しいと思います。
      「改心したんだからもう大丈夫だよ!」という精神論というか楽観論というか、大した根拠のないことだったと思います。
      それを言い出すと最終回後のイチカが夢破れてノワール化したりする可能性が無いとも言えないので私は踏み込み気はありません。
      プリキュアというかヒーローもの自体が「正義は勝つ!」とか「主人公たちならきっと明るい未来を作れるさ!」みたいな楽観論に基づいて成立している部分が多いと思いますし、
      そこをロジックで詰めていこうとするともはやヒーローものではなく、世界の変革や政治的解決を目指すようなお話になっていってジャンルや持ち味が別物になる可能性が高い気がします。


      >全体的に、スタッフはピカリオをどう扱えばいいのかわからず、彼の対人葛藤の可能性にも気づいていなかったという印象を与える。


      「スタッフはそこまで深く考えてなかった」という可能性は否定できないと思います。
      キラプリのサブキャラの扱いは良くありませんからね。

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    4. >繰り返しも判別は難しい問題ですね。
>「重要だから繰り返して言う」なのか、「やることがないから同じことを繰り返して時間を稼ぐ」なのか。

      後者ですね、なぜなら、これらのエピソードには、A.ひまりが恥ずかしさを克服すること/「あおいと彼女のロックバンド/あきらと彼女の妹、そしてB.エピソードの敵との戦い以外に、たいした中身がなかったと感じたからです。


      > ヒマリならお菓子関連でも性格関連でもできるネタはいくつもあったし

      ひまりに本当に必要なのは、他のキャラクターとの意味のある交流だと思います。実際、彼女がシエルと同じ興味を持っているのに交流しなかったのは、かなり奇妙だと感じます。


      > 明確な目標が最初から有るアオイやアキラなら目標に向かって状況を進展させたり挫折させたりしてるだけでお話を作れたと思うんですけどあんまり内容が無かったんですよねぇ…

      私個人としては、あおいにあまり可能性を感じませんでした。彼女は自分のエピソード以外では基本的に背景キャラクターですし、ひまりとの関係は愛らしいものの、この関係はあおい自身を単体で面白くするには十分な強さがなかったと思います。同様に、キャラクターの夢や目標だけに焦点を当てるだけでは、そのキャラクターが魅力的になるとは個人的には思いません。

      あきらに関しては、彼女がゆかりと並んでチームの中で最年長で経験豊富なメンバーであることを考えると、もっとメインストーリーに関わっても良かったと思います。彼女の弱点や性格のネガティブな側面に焦点を当てるのは面白かったはずですし、ゆかりがあきらの成長に役割を果たすことで、2人の関係がもっと強力なものになったと思います。一方、あきらといちかの関係は全体的に重要性が低く、弱いと感じました。


      > プリキュアというかヒーローもの自体が「正義は勝つ!」とか「主人公たちならきっと明るい未来を作れるさ!」みたいな楽観論に基づいて成立している部分が多いと思いますし、
そこをロジックで詰めていこうとするともはやヒーローものではなく、世界の変革や政治的解決を目指すようなお話になっていってジャンルや持ち味が別物になる可能性が高い気がします。

      私はすべてが文脈次第だと思います。プリキュアシリーズは一般的にロジックよりも感情に頼ることが多いですが、ロジックを完全に放棄しても何も問題が起きないわけではありません。例えば、ドキプリのマナは彼女の夢があまりにも大きいですが、彼女の強い意志と決意を見ていると、いつか成功するだろうという気がします。ひまり、あおい、あきらの未来についても同じように感じました(あきらの過度な自己犠牲の副作用を考えなければ)。

      対照的に、いちかやピカリオの未来にはそのような印象がありません。なぜなら、プリアラの結末が以前に設定された対立(例えば、ルミエールとノワールの過去に何が起こったのか、なぜピカリオが闇に落ちたのかなど)を解決していないためです。そのため、これらのネガティブな論理的含意は、シリーズについて考えるほど気になり、プリアラ全体の物語をかなり無意味なものにしてしまいます。

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    5. >ひまりに本当に必要なのは、他のキャラクターとの意味のある交流だと思います

      「ヒマリにとって」という意味ならそうだと思います。
      「作品にとって」という観点ならスイーツの掘り下げも兼ねた方が効果的であり、スタッフがヒマリ自体に価値を感じていないなら作品のパーツとして活用する方が利が有ると私は思います。

      >実際、彼女がシエルと同じ興味を持っているのに交流しなかったのは、かなり奇妙だと感じます。

      いずれにしても、別にお店をやっていてプロのパティシエであるシエルと大した絡みが無かったことは奇妙だったと思います。
      競争するなり、プロの観点を学ぶなり、逆にシエルが初心を思い出したり、できないイチカたちを見て「ピカリオのこともちゃんと見てあげればあんなことにはならなかったのかな…」なんて考えたり、やれることはたくさん有ったと思います。


      >同様に、キャラクターの夢や目標だけに焦点を当てるだけでは、そのキャラクターが魅力的になるとは個人的には思いません。

      スタッフ的には「キャラの向いている方向性がバラバラであることに意義がある」という考えのようなのでそこを否定することは作品を根底から否定することと同義になってしまうと思います。

      >あきらに関しては、彼女がゆかりと並んでチームの中で最年長で経験豊富なメンバーであることを考えると、もっとメインストーリーに関わっても良かったと思います。

      こちらも同様で「メインストーリーはイチカの担当」と区切られていると思いますし、お姉さんポジションのキャラが出しゃばると主人公の立場が無くなるので女児向けとしては問題が大きいと思います。
      「キャラ単体の話として内容を充実させるべきだった」や「イチカ以外のキャラも幹部と絡めて話に厚みを出すべきだった」など改善点は有ると思いますが、根底からひっくり返すと作品そのものが別物になるので私は反対です。


      >例えば、ドキプリのマナは彼女の夢があまりにも大きいですが、彼女の強い意志と決意を見ていると、いつか成功するだろうという気がします。ひまり、あおい、あきらの未来についても同じように感じました(あきらの過度な自己犠牲の副作用を考えなければ)。

      ? これはどちらも私が書いたところの「ロジックはない楽観論」の例のように見えるのですがどういうことでしょうか?
      イチカならできるという印象の薄さや解決できてないノワール問題などは同意しますし、それは作品全体の説得力の薄さ、すなわち内容の薄さの話が原因だと思うので改めて私から語ることは特にありません。

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    6. >スタッフ的には「キャラの向いている方向性がバラバラであることに意義がある」という考えのようなのでそこを否定することは作品を根底から否定することと同義になってしまうと思います。

      あおいのエピソードが彼女の目標にのみ焦点を当てたものであっても、スタッフが他のエピソードで彼女に何か他の役割を与えていたら、私は気にならなかったと思います。


      >お姉さんポジションのキャラが出しゃばると主人公の立場が無くなるので女児向けとしては問題が大きいと思います。
      >根底からひっくり返すと作品そのものが別物になるので私は反対です。

      私の意見の表現が正しくなかったかもしれません。あきらがいちかよりも目立つべきだという意味ではなく、あきらがアドバイザーとしていちかや他のメンバーに分からないことがあれば何をすべきか教える役割を担うべきだったという意味です。
      良い例かどうかは分かりませんが、あきらのメインキャラクターとしての役割にしっかりした正当性が欲しいだけです。さもなければ、あきらというキャラクターの存在意義は何なのでしょうか?


      >これはどちらも私が書いたところの「ロジックはない楽観論」の例のように見えるのですがどういうことでしょうか?

      私の意図は、これらのキャラクターが目標を達成できない理由が見当たらないということでした。ただし、正直に言うと、これらの番組を長い間見ていないので、はっきり覚えていません。そのため、これらの例は最適ではないかもしれません。

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    7. >あおいのエピソードが彼女の目標にのみ焦点を当てたものであっても、スタッフが他のエピソードで彼女に何か他の役割を与えていたら、私は気にならなかったと思います。

      >良い例かどうかは分かりませんが、あきらのメインキャラクターとしての役割にしっかりした正当性が欲しいだけです。さもなければ、あきらというキャラクターの存在意義は何なのでしょうか?


      私の理解としては、アキラもアオイもイチカと関わらない位置にいることがスタッフの設計通りのポジションなのだと思っています。
      なぜなら「大好き」の独立性を保つためです。他人に影響されるようではスタッフにとっては完全な大好きとは言えないのでしょう。
      作風から考えると、他人の手を借りることも基本的には反対なのだと思います。
      イチカやユカリにアキラなどの関わりが有るのは2人のやりたいこと=大好きの形がまだ具体的に定まっていないからだと思います。

      私はそういう思想が根底にある作品だと解釈したので本文でも
      「メンバーの関係が薄い」ではなく
      「なんでみんなお店にいるんだっけ?(独立性が高くて関係性が薄いのは構わないけど、目標が決まってるアキラやアオイはいつも店にいる必然性が無いよね?)」
      と書いたのです。


      >私の意図は、これらのキャラクターが目標を達成できない理由が見当たらないということでした。

      つまり「ドキプリのマナやアオイたちには最終回までの描写から成功するだろうと信じられるほどの説得力を感じたが、イチカやピカリオには感じなかった」
      という話ですよね?
      これで合ってるなら今のところ匿名さんの趣旨を理解できていると思います。

      その上で説得力の薄さは内容の薄さに起因していると私は思います。
      部分的に改善してどうこうなる問題ではないと考えます。
      仮に匿名さんが書かれたようにイチカの話にアキラを関わらせて実際の本編よりも多く様々な実りある経験を積ませたり、アオイやヒマリなどメンバー同士の関係を深めたとしても、ノワールが過去に感じた絶望や闇堕ちなどを覆せない以上はラストのイチカの言動に充分な説得力を感じることは不可能ではないかと思います。

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    8. >つまり「ドキプリのマナやアオイたちには最終回までの描写から成功するだろうと信じられるほどの説得力を感じたが、イチカやピカリオには感じなかった」
      >という話ですよね?

      はい、それがまさに私の言いたかったことです。

      >ノワールが過去に感じた絶望や闇堕ちなどを覆せない以上はラストのイチカの言動に充分な説得力を感じることは不可能ではないかと思います。

      私も同意します。スタッフには、もっと早い段階から「光と闇」というテーマに焦点を当て、最後まで一貫して掘り下げてほしかったです。途中で唐突に「虚無」や「感情のない世界とはどういうものか」というテーマへと移ってしまい、以前のテーマとあまり関連がないように感じられました。

      また、ピカリオがプリキュアになるという目標を達成できなかったことを考えると、彼が自分の知識や経験を他のキャラクターに伝えて、彼のように闇に落ちないようにすることで、シリーズにおける役割に意味を持たせることもできたのではないかと思います。

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    9. >また、ピカリオがプリキュアになるという目標を達成できなかったことを考えると、彼が自分の知識や経験を他のキャラクターに伝えて、彼のように闇に落ちないようにすることで、シリーズにおける役割に意味を持たせることもできたのではないかと思います。

      「シリーズにおける役割」という文面の意味がよくわかりませんでしたが、
      キラプリの作中においてそれは実現できないことではないかと私は考えます。

      立ち直った後のジュリオは「なぜ自分が闇堕ちしたか」「何をどうすれば良かったのか」といった事を他人に伝えられるほど精確に理解できていないと思うからです。
      「他人を妬んではいけない」などその程度の一般論で闇堕ちが防げるものではないし、ましてキラキラルの源になる”大好き”についてはジュリオの方が知りたいくらいだったと思います。

      私は物語上でジュリオに役割があるとすれば「(少なくとも本編の間は)どうあがいてもプリキュアになれない者」という反面教師的存在だろうと思っているので主人公たちの役に立つ立たないを指針にすることは適切ではないと考えます。

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    10. > 「シリーズにおける役割」という文面の意味がよくわかりませんでしたが

      ピカリオの物語全体での関わりについて話していました。シエルが含まれるかどうかにかかわらず、例えばいちか(や16話でのゆかり)とのやりとりや、ペコリンの友達の一人であることなどを指します。
      「役割」という言葉が適切でなかったかもしれないので、混乱させてしまったらごめんなさい。


      > 立ち直った後のジュリオは「なぜ自分が闇堕ちしたか」「何をどうすれば良かったのか」といった事を他人に伝えられるほど精確に理解できていないと思うからです。

      ピカリオが自分の堕落を自ら責めていたことを考えると、シリーズはピカリオが「自分の過ちから学んだ」という印象を与えたかったのだと思います、たとえ何を学んだかが明確に説明されていなくても。
      とはいえ、あなたの意見に同意します。もしピカリオ自身が結局何も学んでいないのであれば、なぜシリーズはピカリオだけに責任を押し付け、シエルが兄の闇堕ちに関与した役割を認めなかったのでしょうか? そして、なぜピカリオはもう姉に対して嫉妬しなくなったのでしょうか?


      > 私は物語上でジュリオに役割があるとすれば「(少なくとも本編の間は)どうあがいてもプリキュアになれない者」という反面教師的存在だろうと思っているので主人公たちの役に立つ立たないを指針にすることは適切ではないと考えます。

      ピカリオがただ「プリキュアになれないこと」や「自分の個性を見つけられないこと」を悟るためだけに存在し、生涯姉に依存しなければならないなんて信じたくありません。
      それは視聴者に非常に悪いメッセージを送るだけでなく、プリキュアのようなフランチャイズにとっても全く意味をなさないと思います。

      削除
    11. >「役割」という言葉が適切でなかったかもしれないので、混乱させてしまったらごめんなさい。

      そこではなく、「シリーズ」という単語の使い方が間違っていることが原因だと思います。
      「プリキュアシリーズ」のようにいくつもの関連作品を指すのがシリーズで、キラプリ単独では1作なのでシリーズではありません。
      匿名さんが書かれた内容は「作品全体」や「テーマ」といった単語が該当すると思います。


      >もしピカリオ自身が結局何も学んでいないのであれば、なぜシリーズはピカリオだけに責任を押し付け、シエルが兄の闇堕ちに関与した役割を認めなかったのでしょうか? そして、なぜピカリオはもう姉に対して嫉妬しなくなったのでしょうか?

      これは「ピカリオは何も学んでいなかっただろうか? いや、そんなことは無い」という意味の反語で合っていますか?

      答えがどちらにしても私と匿名さんで意見の趣旨が異なっているように感じました。
      匿名さんは「ピカリオ自身が何かを感じたか」を重視していて、私の考える「そこに一般性や普遍性は有るか?」という疑問は加味されていないように見えました。
      たとえば姉に対する嫉妬はジュリオ個人の私的な問題だと思います。私的なことはあくまで個人という限定的な環境や人柄に左右されるため、普遍性は少ないと私は思います。
      例を挙げて言えば、仮にイチカたちに「姉に嫉妬するのは止めた方が良いよ」と伝えたところで兄妹がいないイチカたちからしたら何のことか意味がわからないし役に立たないでしょう。
      イチカたちにアドバイスするにはもっと普遍性のある考えをまとめないとジュリオには有用な助言はできないと思います。
      「他人に嫉妬するのは止めた方が良い」程度では足りないでしょう。漠然としていて具体性が薄いからです。
      自分の経験を反映しつつ、かつ境遇が異なる相手にもわかるように説明するとなると深い理解が必要になると思います。
      私は本編中でのジュリオにはそこまで深い理解に達することは困難であり、姉や他人を羨むことや恨むことを止めるなど個人的な感情の整理や前を向けるようになるだけで手一杯だっただろうと考えています。


      >それは視聴者に非常に悪いメッセージを送るだけでなく、プリキュアのようなフランチャイズにとっても全く意味をなさないと思います

      はい、私もそう思います。
      だからスタッフのジュリオの扱いに関して私は否定的なのです。
      単に「可哀想」といった印象の話に留まらず、落伍者に対する切り捨てを含んだ内容のように見えますからね。
      敵の浄化なども取り扱っているシリーズでやるには不適切な内容だと思います。

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    12. >これは「ピカリオは何も学んでいなかっただろうか? いや、そんなことは無い」という意味の反語で合っていますか?

      はい、それは反語表現で合っています。特に、私にとってピカリオが突然妹への恨みをやめて、自分のせいだと責めるようになったのは、あまりにも不自然に思えたからです。実際、シエルは彼を見捨てたわけですし、それにもかかわらずピカリオの堕落が彼自身の責任だけだという明確な理由は、物語の中で示されていなかったと思います。

      もちろん、嫉妬は個人的な感情の問題であり、ピカリオはまだ自分の感情を理解できるほど大人ではないということも分かっています。ただ、私は物語の最後でピカリオが人間的に成長したと信じたかったのです。というのも、彼を「よくできたキャラクター」と評価する人たちがいる一方で、私はそう思えるだけの描写が物語にあったとは感じられませんでした。ピカリオは復帰後、すぐに背景キャラのようになってしまい、彼の物語が結局無意味に感じられてしまったからです。

      もし、私の言い回しが分かりにくかったり、拙かったりしたら、本当に申し訳ありません。

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    13. >実際、シエルは彼を見捨てたわけですし、それにもかかわらずピカリオの堕落が彼自身の責任だけだという明確な理由は、物語の中で示されていなかったと思います。

      私はピカリオの闇堕ちに関してシエルに大きな原因であるとは思いませんが、ピカリオがそこまで悪いことをしたとも思いません。
      その辺りは「キラキラル操作やプリキュアになれる条件がわからなくて理不尽に感じる」という部分で書いたように謎だと思っています。


      >ただ、私は物語の最後でピカリオが人間的に成長したと信じたかったのです。

      相対的には成長していたと私は思っています。


      >ピカリオは復帰後、すぐに背景キャラのようになってしまい、彼の物語が結局無意味に感じられてしまったからです。

      ただ、大きな意義が有ったかと言えば無いだろうとも思います。
      その理由はここまでのコメントで書いた私的な意義と普遍性の話のことです。
      本人にとっては意義のある歩みでも、端から見れば周回遅れであることは珍しくないことだと思います。
      匿名さんの価値観に照らし合わせて言えば、イチカやアオイなどがそういう存在ではないかと推測します。
      1話時点からすれば成長はしていたように見えても、その変化に充分な価値を感じなかったのではないでしょうか?

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    14. >1話時点からすれば成長はしていたように見えても、その変化に充分な価値を感じなかったのではないでしょうか?
      その通りです。これらのキャラクターが何らかの形で「成長した」と言うだけでは、成長の前と後をちゃんと見せていないと満足感が得られないと思います。結局のところ、フィクションのキャラクターについて話しているわけですから。
      私もシエルについて同じように感じました。彼女は他人の気持ちを理解することを学ぶはずだったけど、兄に対して以外は誰にも悪いことをしていないし、その後もシエルがそれほど成長したとは感じませんでした。むしろ、ビブリーやピカリオとのやり取りを見ると、人のパーソナルスペースを少し無視するようになった気がします。特に、41話でシエルがピカリオに「キュアパルフェは私たちの奇跡」と言った場面は、非常に配慮に欠ける発言だと感じました。

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    15. シエルは大きな成長はしていないと思います。
      追加戦士でありがちな「最初から完成されているタイプ」だと思っています。
      プロのパティシエで自分の店を持っているという立場もそういう意味を表していると思います。

      ジュリオやビブリーに対するシエルの態度は良いとは私も思えませんでした。
      全体の印象からすると、スタッフとしては「自分から地の底に落ちた自業自得の相手に対しては充分優しい方」という認識なのだと思います。
      あの世界にキラキラルを使えるかどうかの優劣さえ無ければ「シエルも性格は大概」と解釈しようもあったんですけどね…

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