『宇宙戦隊キュウレンジャー』 第7話 「誕生日をとりもどせ!」:感想

2017年3月26日

【ストーリー】


■コラボ回
・今回は一応、ライダーとのコラボ回でした。
コラボは至って普通で、特に前フリもなく突然現れ、突然消えるだけの雑なものでした。私はコラボに興味がないので戦隊の本編の邪魔にならないならそれに越したことはないです。

・比較的視聴者数の多いであろう春休み時期の回に、誕生日という普遍的な題材を選んだのは良い選択だと思います。
祝われる側だけでなく祝う側も嬉しいものという視点を足したのもまずまずでした。

・引っかかったところは、敵怪人の所在地を知っていたことでした。
「誕生日のとき以外はあまり姿を現さない」なんて話をしてからの囮作戦だったので居場所は不明なのかと思い込んでいました。囮作戦は単に本拠地を攻めるリスクを減らすためだったんですかね。
あと、マーダッコたちが2回目は現れなかったこととハミィがステルスを使わないことに違和感がありました。

■普通にいた
・個人的にはスティンガーが普通に作戦行動に参加していたことにびっくりしました。そこは引っ張らないんですね。
レッドの次に目立っていて追加戦士っぽい印象なので1クールの終わり頃まで本格参戦は引っ張って、実質的な追加戦士として立ち回るのかと思っていました。チャンプとの溝には触れていましたが、和解話をそこに持ってくるのでしょうか。


【アクション】

■加藤監督
・今回もアクションは素晴らしかったです。さすが加藤監督です。
エグゼイドも本編よりしなやかでかっこいい動きでした。

・個人的には怪人戦でのコンビネーションが良かったです。
特に敵の反撃を飛び越えつつ斬りかかるレッドとオレンジがかっこよかったです。味方側のコンビネーションを描くだけではなく、敵の反撃も入れるとリアリティが増してグッと雰囲気が出ます。
最後の一斉攻撃の前に滑り込んでくるゴールドも変わった動きで面白かったです。

・巨大戦も面白かったです。
クリームによる目潰し攻撃はコックピット剥き出しの機体のデザインに合っていて説得力がありました。貯水タンクでの洗い流しもセットと偶然を活かしていて「おっしゃ、ラッキー!」という感じがして良かったです。

■イカーゲンとマーダッコ
・イカーゲンはデザインが良い感じです。
柔らかそうなイカ足の質感と飄々とした性格と、それとは対照的に綺麗だけど不気味なクリスタルスカルの存在感がアンバランスで良いです。
キメ台詞が「運命」なのは、「クリスタルスカル=水晶=占い=運命を知る」ということなんですかね?

・マーダッコも柔軟な動きがタコっぽくて良かったです。アクションでの特徴付けは素晴らしいと思います。


次回はショウ司令が参戦、はまだでしょうが何かある模様です。
後で参戦するための前フリなのか、それとも合体バズーカか2号ロボにでもなるのか、何が起きるのでしょう?

コメント

4 件のコメント :

  1. 今作は今のところ、例年通りのセオリーに引っ掛からず新しい解釈や手法をやってこうという気負いに良くも悪くも振り回されている印象なんですが、今回のようにもっと普遍的なテーマをストレートに描く方がまとまりが良いのではないのかと思いました。
    ただ気になったのは、やはり地球が支配済みという大前提があまり感じられないことですね。ろくな夢を見られないほど困窮している子供も居れば誕生日プレゼントを何個も貰える子供もいるというのは少々ずっこけてしまいました。やっぱり地球まで制圧される必要は無かったんじゃないんでしょうか?

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    1. >今回のようにもっと普遍的なテーマをストレートに描く方がまとまりが良いのではないのかと思いました。

      確かに今回のほうが見やすい内容だったと思います。
      しかしこれはラッキーのとっつきづらさの反動ではないかと私は考えています。無難なストーリーにすることは、ラッキーたちの没個性化を招く危険があるように思えます。私としては無難な路線にシフトするよりキュウレンジャーらしさを浸透させることに尽力するほうが良いのではないかと考えています。

      >ただ気になったのは、やはり地球が支配済みという大前提があまり感じられないことですね。ろくな夢を見られないほど困窮している子供も居れば誕生日プレゼントを何個も貰える子供もいるというのは少々ずっこけてしまいました。

      ここは気になりますよね。
      1話冒頭の侵略や皆殺しにされたガルの一族に4話の地球人の反応などハード路線の印象が強いので誕生日を祝う余裕がある今回の地域が別世界のように見えました。

      それだけダイカーンの管理権限が強いということなのかもしれませんが、それはそれで違和感があります。
      エリードロンやイカーゲンなどダイカーンより格上の構成員が積極的に動きまわっているので地域格差があることが不思議に思えてくるからです。厳しい管理か反発を受けない緩めの管理か、どちらにしても統一していくほうが自然だと思います。

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  2. 上の方の「地球は侵略済み」についてですが、今回の敵であるトゥーミーの目的は他人の誕生日を奪うこと、拡大解釈すれば他人の幸せを奪って自分の幸せにすることだと思います。
    ダイカーンごとに支配するエリアが違うようなので、トゥーミーは誕生日という幸せを祝えるだけの余裕をわざと残すようにしているのではないかと思いました。 トゥーミーは人間を恐怖で支配したり殺傷するのが目的ではないですしね。
    囮作戦は、バランスの誕生日を奪って逃亡したトゥーミーを待機組が追跡、捕捉してアジトを暴いた………でしょうかね?
    そして今回一番感心したのなエグゼイドのアクションです。本編のレベル1よりも遥かに動いていましたし、cgによるゲームチックなアクション(マリオを連想させるような壁蹴りアクションなど)も本編より上手く演出できていたように思います。 レベル1はスーツの都合でスーツアクションは難しいのかと思っていたのですが、これは単にライダースタッフの手腕の無さ故でしょうか………

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    1. >ダイカーンごとに支配するエリアが違うようなので、トゥーミーは誕生日という幸せを祝えるだけの余裕をわざと残すようにしているのではないかと思いました。

      はい、トゥーミーが統治をゆるくすること自体はあり得ると思います。
      ただ、組織としてのジャアクマターがそれを許すのかという点で少し疑問に感じるところがあります。片方はゆるくて片方は絶望するほど厳しいとなったら、領民がゆるい支配地に逃げ出そうとしたりして問題が起こると思います。「辺境の地だから上位者の目が届かない」というのがこの手の横暴の逃げ道の一つですが、エリードロンやイカーゲンが来ているので使えません。そこが今ひとつ腑に落ちません。

      >囮作戦は、バランスの誕生日を奪って逃亡したトゥーミーを待機組が追跡、捕捉してアジトを暴いた………でしょうかね?

      そんな流れなのかな、と私も思いました。
      しかしそれならラプターに「さっきの戦闘で本拠地の位置がわかりました」と一言付け加えれば済む話だと思います。キャラを能動的に動かしたいなら、ハミィやナーガにとっさに発信機を付けさせる手もあります。

      >レベル1はスーツの都合でスーツアクションは難しいのかと思っていたのですが、これは単にライダースタッフの手腕の無さ故でしょうか………

      近年のライダーのアクションに悲観的な身としては疑いたくなってしまいます。
      「コラボ用に予算が出たおかげ」と考えようにも、特にCGもワイヤーも使っていない格闘戦でもクオリティが違うんですよね…
      外部に責任に求めるなら「レベル1は”ゆるキャラ”を意識しているから素早い動きやかっこよく見える動きは禁止されている」なんてところでしょうかね。仮に本当にあったとしても、坂本監督の例などから判断するに私はスタッフの統制がそんなに効いているとは思いませんが。

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