『仮面ライダーエグゼイド』 第24話「大志を抱いてgo together!」:感想
■誰も幸せにならないコラボ
・今回は春恒例の戦隊とのコラボ回でした。
戦隊でも雑な処理でしたが、ライダーも同じくらい雑でした。統一感があってむしろ清々しいです。合体技までやっておいて敵が倒せなかった点ではエグゼイドのほうが悪かったかもしれません。
・コラボはどっちも嫌々やってる感じがするし、コラボ先に興味を持てる内容でもなく、やる意味が全く感じられませんでした。この程度で興味を持てるなら、いつもやってる他作品のCM(次回予告)で充分だと思います。ノイズにしかならないので止めるならすっぱり止めてほしいですし、やるならちゃんとやってほしいです。
■ポッピーピポパポ
・コラボがスカスカだった分の埋め合わせはポッピーのライブでした。クリスマスのときも思ったことなのですが、推すのは歌なんですね。
エグゼイド世界では音ゲーといえば歌だそうなので仕方ないようです。ここまで来ると、ドレミファビートのバグスターやブレイブの戦い方が歌でなかったことが不思議に思えてきます。元になったドレミファビートのゲームが「音ゲーをクリアすると、ご褒美に歌が流れる」なんて仕様だったりするのかもしれないと思いました。
・ポッピーの洗脳に関しては、ドラマを盛り上げるために一応裏切ったように見せかけるのかと思っていましたが、思いっきり洗脳するシーンを見せた上に洗脳したとダメ押しまでしていました。ここまで配慮しないといけないなんてヒロインの取り扱いは大変ですね。
・ポッピーの洗脳に対して個人的に思ったことは「うわ、これで出番増えそう」ということでした。
空気だから魅力が皆無でも気にしていませんでしたが、出番が増えるとストレスも増えます。ポッピーには特に恨みがあるわけでもないので「これで思いっきりぶん殴れる!」という期待もありません。新クール開始時期であることを考えると、短くてもあと5話くらいは悪役として登場しそうな予感がします。そうなると辛いです。
■新社長は何のバグスター?
・クロニクル用のバグスターは10体揃っているからガシャット用の10種類とは別のゲームだと思います。既存のゲームだと残りはパズルとファイター、バーガーくらいしか無いはずです。強いていえばパズルかと思いますが、今回の作中でパラドを指す言葉として使われていたのでこれは怪しいです。地声だったら「バグスターに協力するただの人間」という線も考えられたのですが、思いっきり吹き替えになっているので説明がつけられそうもありません。社長が没にしたゲームなど未知の要素だと面白くないのですが、どこにつながるのでしょう? それともまた劇場版の要素なのでしょうか?
■謎の流れ
・永夢が唐突に3人のチームワークとか言い出してまるで洗脳されたみたいに見えました。これまでに飛彩や大我の唐突な心境変化に戸惑ってきましたが、主人公のはずの永夢でまでそれが起こるとは驚きました。相変わらずゲーム病による二重人格は発症したままでも気にしていない様子でしたし、永夢の思考がさっぱりわかりません。
飛彩も倒れた患者を無視して大我とダベっていて違和感がありました。患者優先、永夢の指導優先ならむしろ大我に話しかけられても無視するほうが自然だと思います。
作劇としてはミスリードでもない無駄に紛らわしい関連要素は悪手のはずです。ポッピーが洗脳される流れで永夢たちも不自然な行動を取り出すのはどういう意図があるのか疑問に思いました。
■バガモンの件は芝居だった?
・パラドとグラファイトの会話は、今までのバグスターの犠牲と復活が計画に含まれているような内容でした。
一見すると、バガモンを殺したときに黎斗に対して怒っていたことと矛盾するように見える態度です。あれは単に黎斗を孤立させる口実なのか、それとも「クロニクルを完成させるための犠牲は計画のうち(=パラドのルールの範囲内)でやむを得ないが、クロニクルの完成と関係ないバガモンを殺すのはパラドのルールに反する」というロジックでもあるのでしょうか。
次回はクロニクルの影響で一般人の量産型ライダーが登場するようです。
個人的には、よりにもよって主役のエグゼイドのパーツ流用という点は微妙だと思います。鎧武の黒影みたいな脇役なら雑魚扱いされても違和感がありませんが、主役と似た見た目のキャラがやられ役になるのは良くないと思います。不要なマイナス要素を抱えるように見えるのですが意義があるのでしょうか?
手術直後の患者相手にもいつも通り戦闘を繰り広げるのを見て、傷口が云々とかいうのはスルーするつもりなのかと思っていたら、最後の最後でそこに触れられたので困惑しました。最初に発症して病院から逃走したときは何ともなかったのに…バグスター体になってる間は患者にダメージは無いものと解釈してたんですが、違うんですかね。
返信削除私もそんなことは起きないのだろうと解釈していたら作品のほうから手のひら返しされて呆然としました。
削除憑依状態でも肉体にダメージが及ぶとしたらライダーの憑依体への攻撃は大丈夫なのかって話になりますし、「怪人化してライダーの攻撃を誘う→当たる直前に怪人化解除して患者に当てる→患者死亡でライダーに精神的ダメージ」とか、そもそも怪人化しないで自殺すると脅すとか、いろいろできちゃいそうです。しかもこのタイミングで「バグスターは死んでも記憶ごと再生可能」という設定が開示されたんですよね… これもパラドのルールで防げるんですかね。
新社長は恋愛シュミレーションのバグスターではないでしょうか?今後発売予定の商品にラブシュミレーションガシャットがあったので。患者のダメージについては必殺技をくらう→怪人から元に戻る→倒れこむ→衝撃で傷口が開くという流れがあったのだと思っています。
返信削除>新社長は恋愛シュミレーションのバグスターではないでしょうか?今後発売予定の商品にラブシュミレーションガシャットがあったので。
削除そういう商品が出るんですか。洗脳能力とも符号しますし、間違いなさそうですね。
ゲームの出処に関してはいかがでしょう? 恋愛シミュレーションのゲームがエグゼイドの作中で登場した覚えがありません。
新社長がゲーム開発者で自分で作って自分が感染したならガシャットとの一対一対応も可能かもしれませんが。
>患者のダメージについては必殺技をくらう→怪人から元に戻る→倒れこむ→衝撃で傷口が開くという流れがあったのだと思っています。
なるほど。それなら途中までは平気で、決着がついたあとにだけ負傷した流れも説明がつきますね。
この場合の残る疑問点は戦闘終了後の対応だけですかね。
倒したときに患者に相応の衝撃があると把握しているなら患者が別件で怪我していることを知っている永夢と飛彩は備えておいてしかるべきですし、逆に何が起こるか知らないなら不測の事態に備えるのが医師として当然の姿勢だと思います。特に外科が専門分野の飛彩は無反応だとおかしいと思います。