『宇宙戦隊キュウレンジャー』 第8話 「司令官ショウ・ロンポーの秘密」:感想

2017年4月2日

【ストーリー】

■まさかの追加戦士
・司令が変身して追加戦士になりました。
思っていたより遥かに早く「9人の救世主!(どう見ても10人いる)」という光景を見ることになりそうです。
8話で追加戦士が登場するのは初期5人構成でも異例のハイペースです。元々9人と多いのでまだ追加戦士はないだろうと思っていたので意外でした。「まだときどき現れるだけの顔見世程度」という線もありますが、専用武器の玩具も出るから少なくとも販促期間が終わるまでは毎回出さないわけにはいかないでしょう。話の構成が更にきつくなりそうですが大丈夫でしょうか。

■後編に期待
・前編であろう今回はみんな好き勝手に行動してマイナスな結果ばかりを招くことになり、誰もかっこよく見えないストレスの多い展開でした。
今回の放送分では何一つ決着がつかずに終わったので実にすっきりしない内容です。全ては次回にあるであろう解決編のカタルシスのためですね。ここで前編のストレスに見合った盛り上がりを出せるかどうかが一つの焦点になりそうです。

・個人的にはラッキーの独自理論に司令やスパーダが丸め込まれる展開は止めてほしいです。今回の流れは個人に帰結する流れではないと思います。各員それぞれの意見をまとめてキュウレンジャーとしての意思を示してほしいです。


【アクション】

・負け戦中心だったけど楽しめました。
ガルは爪を活かした中国拳法のような戦い方なんですね。スパーダの手際の良さを感じる連続攻撃も良かったです。

・武器の特徴を活かしたアクションも面白かったです。
変形武器のキューザウェポンは1人に1つ武器の変形形態が割り振られているから他の人の武器は使わないかと思っていました。それだけにソードの刃先が抜けてアックスで斬りかかる流れは意外性を感じました。その変則的な攻撃を避けるイカーゲンも驚かされました。二重の意外性があるバトルで面白かったです。

・イカーゲンは奇襲を避けずに当たっていても良かったかなと思うところもあります。今回はストレスの多い展開でしたし、イカーゲンの予知能力(?)も強すぎて理不尽感があるのでここらで一太刀浴びせるくらいはやっておいても良かったんじゃないかと思いました。その辺は次回の変身した司令の見せ場としては譲るんでしょうかね。


次回は司令の過去と追加戦士に2号ロボ参戦のようです。
内容自体は戦隊定番の流れではあるのですが、全体のペースが早いだけにどういう動きを見せるのか予想がつかないところがあります。追加戦士の登場というと「もうあいつ1人でいいんじゃないかな?」と思ってしまい、既存キャラの空気化が起こりやすいです。まだキャラも立っていないうちに戦力外になるのはあまりに無惨です。その辺りもどうバランスを取るのか気になります。

コメント

6 件のコメント :

  1. 今回のスパーダの動き方を観て「展開や理論に矛盾は無いけどもキャラの思想や言動がかなり危なっかしくて落ち着かない」というのがこの番組の作風であると再確認しました。間違った事をしてるわけではないけれど本当にそれでいいのか問いたくなるような。
    ここで躓いている時点でもう今作は例年通りのマトモな群像劇として期待できる作品ではないと思いました。戦闘シーンは仰る通り幾つも工夫が見られて見応えがあったので、スケールの壮大さや特撮面の格好良さというような表面的な部分だけ観て楽しむようにした方がストレスが少なくて気楽かなと思いました。マーダッコとイカーゲンも口癖ありきの台詞回しなので脚本の人もストーリーそのものよりキャラの口癖や決め台詞に熱を注いでるように見えます。楽しむには割り切るしかないですね。

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    1. >間違った事をしてるわけではないけれど本当にそれでいいのか問いたくなるような。

      登場人物の思想は苛烈だと思います。凡人目線で見ている身にはきつく感じます。

      まぁ、そもそも「宇宙中の人を救う」、スケールの大きな話なのでその点では納得するところもあります。
      たとえば「一億人を見捨てる」と言われたら数が多すぎと感じますが、「一京人を救うために一億人を見捨てる」と言われたら、それも仕方ないかもと思えます。そんなシビアな話だったり、「まともな人間がジャアクマターに逆らおうと思うはずがない」なんて話なら有りなんじゃないかなと思います。

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  2. ちょっとずつ司令の思想の裏が見え始めましたね。所謂「昼行燈」タイプなキャラのようですが、残念なのは、これまで「実は有能?」な感じが見え隠れしなかった所です。昼行燈なら、有能である片鱗を見せておかなければ、後々有能さを発揮してもいまいち納得いかないです。まあまだ10話も行ってないので見せる暇がなかっただけだとは思いますが・・・指摘の通り、ちょっと話のペースが早すぎですね。

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    1. アミィの生い立ちの件といい、話の前提についていきづらいところが困りますね。
      今その話をする必然性も感じないのが何とも微妙です。今は「何か理由がある」とほのめかす程度で後で回収しても話は成立できると思います。

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  3. >8話で追加戦士が登場するのは初期5人構成でも異例のハイペースです。元々9人と多いのでまだ追加戦士はないだろうと思っていたので意外でした。

    しかも金銀桃橙の加入からそんなに期間も開いていないですから余計に、追加戦士というイベントよりは、絶え間なく加入が続いているという印象です。
    ろくなメイン回(ちゃんと活躍する、見せ場がある)を与えられていないメンバーもまだいても追加戦士がこの時期、ということはやっぱり、戦隊の追加戦士登場はキョウリュウ以降は、制作側とバンダイの間ではもう基本的には4月あたりが主流で、トッキュウジュウオウの宇都宮戦隊だけがそれに抗って昔ながらの6月にしているのかな?と考えてしまいます。宇都宮Pはベテランですし、シンケンからトッキュウまで全て中澤パイロットに拘ったように、良いと思うとそれをぶれずに守る方のようなので。
    一方、キョウリュウ、ニンニン、キュウレンは初メインPだったり経験が少なめだったりして、仮に6月の方が良いと思っても押し通せないかもなあと思いました。
    個人的には最初からいるキャラの書き込みをしっかりやってからの6月の方が良いと思う派なので、この傾向があるとすればあまり嬉しくないですね。

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    1. >しかも金銀桃橙の加入からそんなに期間も開いていないですから余計に、追加戦士というイベントよりは、絶え間なく加入が続いているという印象です。

      ”9人”を強調してなければ、別に10人目が出てきても「あぁ、まだいたんだ。12人くらいまで増えるのかな」くらいにしか思わなかったと思います。

      >個人的には最初からいるキャラの書き込みをしっかりやってからの6月の方が良いと思う派なので、この傾向があるとすればあまり嬉しくないですね。

      ストーリーの面から考えると追加戦士は中盤でないと困ると思います。一段落した後の新たな展開や折り返し地点でないと入れづらいですからね。
      近年ストーリーが低調なライダーでも人数や玩具の増加がストーリーの足を大きく引っ張っています。戦隊もそうなると辛いです。

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