『仮面ライダーエグゼイド』 第26話「生存を賭けたplayers」:感想

2017年4月9日

【ストーリー】

■一人マッチポンプ
・前回に引き続きバグスター側はいいけど、ライダー側の話が全然でした。
基本対応がずさんな衛生省やそんな自覚もないのに医者を気取っていたのかと呆れてしまう永夢や飛彩など、物語を進める際に基本的に登場人物を下げる方向で行くのは良くないと思います。

・個人的には当たり前の結論を引き伸ばして後でドヤ顔で持ってくる一人マッチポンプが辛いです。
次回予告の死者を蘇らせられるもそうなんですが、最初から明らかに必要なものが足りていない空白を用意しておいて、後から持ち出してくるやり方が嫌いです。何もないと思っていたところに与えられるから嬉しいのであって、あって当然のものを与えられても出るのは不満だけです。

■飛彩
・これで3回目なのですが、飛彩は1クールごとに性格と悩みが変わりますね。今回の「医者とは何だ? 免許持ってれば誰でも医者か?」という疑問提起にはひっくり返りました。
どう見ても医療行為に見えないライダー業務をオペと信じてきた根拠がわからなくなりました。飛彩には確固たる信念があるからライダー業務もオペと言い切ってきているのだと思い込んでいました。

・患者に求められていないとか言ってたのは完全に意味がわかりませんでした。
飛彩はずっと「俺が手術すればどんな病気も治せるから黙って手術を受けろ。患者の信頼も感謝も必要ない」っていうスタンスじゃありませんでしたっけ? 手術の後に患者に感謝されたら影で小さくガッツポーズしてたり、何も言われないとへこんでケーキをやけ食いしてたりしてたのでしょうか。

・この調子だと4クール目には「そもそも俺はなぜ医者になろうと思ったんだ?」とかウジウジし始めそうで怖いです。
恋人の件から前を向いて医者としての理想を持てるかどうかが個人としての飛彩の焦点かと思っていたのですが、それ以前の自分の考えに自信を持って自立できるかどうかが問題という感じになってきました。

■ポッピーの新設定
・今回はポッピーの設定が明かされました。わりと衝撃的な内容でした。
特にポッピー独立化のための犠牲者の存在は大きかったです。グラファイトに恋人を殺されている飛彩でさえ無反応だったので、ポッピー誕生には犠牲者はいなかったのだと思っていました。ばりばり死んでましたね。

・スパイ業務のために前社長に記憶をいじられていたことも個人的には意外でした。バグスターはゲーム内のバグとして誕生した時点で一つの生命体であり、書き換えなどは基本的にできないものだと思っていたからです。パラドたちの協力もあったのかもしれませんが、できちゃうんですね。
だとすると、やりようによってはバグスターが人類の奴隷化されて終わるキャシャーンみたいなオチも可能なんですね。可能性が無駄に広がって大変そうです。


【アクション】

■仮面ライダーポッピー
・ポッピーも仮面ライダーになりました。
アクションが主役のエグゼイドたちより遥かに良かったことにびっくりしました。フィギュア系の商品化の予定がないから動きやすいデザインにできたんでしょうかね?

・バグバイザーのチェーンソーを引き継いでいたことも驚きでした。
ゲンムのチェーンソー好きだったんですけど、すぐにシャカリキスポーツを使い始めてチェーンソーは全然使われなくなってがっかりしました。しばらく使ってくれるとありがたいです。使い手のいないスパローやマグナムを持ち出す可能性も充分あるのが心配です。


次回はニコもクロニクルに参戦するそうです。
ポッピーは死にそうもないけどニコなら殺せそうだから少しだけ期待しています。貴重な減らせる人員なのでしっかり刈り取ってほしいです。

コメント

6 件のコメント :

  1. ポッピー周りはもう酷いですね
    記憶改ざん、洗脳、犠牲者、全て説明台詞で片付けるのはなんだか白けます
    そもそもバグスター誕生に犠牲者が出るのはごく当たり前のことであり、衝撃の事実!なんて言われても、ああやっぱりな、としか………
    そしてそれを気に留めていなかったCRの無能さがより際立つとは……
    プログラムされた性格というのは、それまで善良な行いをしていたのに実はそれは嘘でした、というのが定番であり一番ショッキングなのに今までのポッピーといえば無能アンド空気のダブルパンチでしたし「ポッピーは仲間」というのも前回頼れる仲間の頭数から外されていたくせに、と
    いかにこの作品が行き当たりばったりでセリフを言わせているかがよくわかります

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    1. >プログラムされた性格というのは、それまで善良な行いをしていたのに実はそれは嘘でした、というのが定番であり一番ショッキングなのに今までのポッピーといえば無能アンド空気のダブルパンチでしたし「ポッピーは仲間」というのも前回頼れる仲間の頭数から外されていたくせに、と

      ポッピーに人格や人間性を感じていないと全然意外性を感じないんですよね。作中でこれまでそんなふうに描かれてきたとも思えません。むしろ洗脳されたという事実だけで充分なのに、どうして「CRに入ったこと自体が前社長の差し金」なんて余分な設定を付け加えたのか不思議でした。

      >そしてそれを気に留めていなかったCRの無能さがより際立つとは……

      ここが最大の問題ですよね。
      ポッピーは元々空気だったから変になっても印象は大差ないので構いませんが、その煽りでメインのライダーたちの株が下がるのは問題だと思います。

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  2. ストーリー周りが相変わらずガバガバでてんでダメでしたね…
    前回から新章開始で仕切り直ししたにも関わらず、もう粗が出だしました。これまでの掘り下げ、描写不足が見事にそのまま出てます。「衛生省は信用できないから自分達が~」のくだりとか急に出てきてビックリしました。いや、視聴者としてはその気持ち、嫌というほど分かるんですが(笑)、作中ではそんな動きあったっけ?と。後は飛彩の医者とはなにかのくだり。お前がいうな!の一言です(笑)

    唯一感心したのは仮面ライダーポッピーのアクションと、変身時のポッピーの演技です。急にドスの利いた声になったんでビックリしましたが、いかにも異常事態って感じを上手く表現できてたので感心しました。後はアクション。女の子っぽい+派手な動きで、新たな可能性を見た気がします。来年以降、ヒロインキャラが2号ライダーになるというのも面白いかもしれないですね。

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    1. >作中ではそんな動きあったっけ?と

      ここが問題ですよね。
      一視聴者としては衛生省を信用できないという市民の声は納得するところもありますが、作中ではそんなことはなかったはずです。
      1クール目にライダーとCRについて大々的に公表していましたし、その後のCRの業務でも一般市民からの通報があり、「CRのドクターです」と一言告げるだけで患者も理解していました。これはCRの活動やゲーム病が危険だという理解が市民に広まっていたと解釈するのが妥当だと思います。
      それがいきなりこれほど不信感を抱かれているのは納得しがたいです。協力企業だった幻夢コーポーレーション社長の背信行為などスキャンダルがあったのですから、最低でもそのせいで衛生省への不信感が増しているというワンクッションが必要でした。

      >来年以降、ヒロインキャラが2号ライダーになるというのも面白いかもしれないですね。

      そのくらい思い切ってくれるといいんですけどね。

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  3. ポッピーの洗脳解除にもリプログラミングって有効なのかどうかが少し気になるところですが、できないとしても、ポッピーの洗脳を解く為の試行錯誤とかの話で長々引っ張って欲しくはないですね。引っ張れば引っ張るほど、「何であいつのためにそこまで頑張る必要があるの?」という疑問が頭に浮かぶでしょうから。

    キャラの扱いで他に気になるのは飛彩です。グラファイトとはいずれ戦う機会があるのでしょうが、恋人の仇云々って話は1クール目で一区切りついてしまった感があるのであまり盛り上がりそうに思えません。しかも現状は、一番格下の部類であるドラゴナイトハンターをお下がりで使ってる状態が続いていて、戦闘でもちゃんとした見せ場は当分貰えそうにないのが辛いです。今さらですが、ブレイブとスナイプの新ガシャット、普通に二人に別々にあげるんじゃダメだったんですかね…

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    1. >ポッピーの洗脳解除にもリプログラミングって有効なのかどうかが少し気になるところですが

      リプログラミングはどこに行っちゃったのでしょうね?
      そもそもパラドたちもリプログラミングで倒しちゃえば済みそうなのですが。アンチゾンビプログラムではなく、リプログラミングなんて汎用性のある要素をドヤ顔で出したのですからちゃんと理由を付けてほしいものです。

      >ポッピーの洗脳を解く為の試行錯誤とかの話で長々引っ張って欲しくはないですね。

      長引くこと自体は展開としては有りだと思います。(個人的には嬉しくありませんが。)
      なにせ永夢たちにとってポッピーはどうでもいい存在でしたからね。「今はポッピーのことなんかより、プレイヤーを救うことやパラドの野望を阻止することのほうが先だ!」と言い出しても自然だと思います。

      >恋人の仇云々って話は1クール目で一区切りついてしまった感があるのであまり盛り上がりそうに思えません。

      これは持って行き方次第だと思います。
      「あんな形の決着では俺の中では終わってなかった!」と復讐心が再燃し始め、患者を救うことと復讐のどちらを優先するかで葛藤することもできるでしょう。
      しょせん再生ボスですから、グラファイトはやる気満々な一方、飛彩は冷めていて、1話程度でさっくりと倒して飛彩が過去と完全に決別したことを再確認するために使われるかもしれません。

      私の考えとしては、グラファイトが先に大我のほうに接触したことから飛彩はあまり関係なくて、大我が過去と区切りをつけるために使われるのではないかと考えています。

      >今さらですが、ブレイブとスナイプの新ガシャット、普通に二人に別々にあげるんじゃダメだったんですかね…

      ストーリー構成面では足を引っ張っている要素だと思います。
      ただ、デュアルは玩具に大きく関わる要素なので既定事項で変えようがないものだと私は認識しています。デザイン関連はシリーズ構成にも監督にもどうこうできない聖域だと思うので仕方のないことだと思っています。

      エグゼイドの作中での扱いが妥当であるかはまた別の問題ですけどね。
      二人で共有するアイテムなのに、飛彩と大我の関係性が薄いことはミスだと思います。現状では仲良く共有するわけでもなく、完全に敵対して奪い合うわけでもなく、なし崩しな関係になっていると思います。初めからブレイブとスナイプがアイテムを共有すると決まっていたなら、それに合わせたキャラクターと人間関係を築くのが適切でしょう。

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