仮面ライダーW 第9話「Sな戦慄/メイド探偵は見た!」:感想

2014年9月16日

【ストーリー】
■メイド探偵
・今回は推理モノ、「家政婦は見た」ならぬ「メイド探偵は見た」です。
メイドと言われるとまたコスプレ回かとニチアサ界隈だと良い印象がしない響きですが、亜樹子のおかげで気になりません。
亜樹子のおかげ… 「おかげ」「せい」 どちらが適切な単語なのでしょうか。少し迷います。

・亜樹子はなんだかんだで探偵として優秀ですよね。
ガイアメモリとか知らないし、まだまだ一般人で危機意識が足らないのが作中だと問題になっていますが。

■亜樹子の過去
・今回は亜樹子が主要キャラ以外とまともに会話している珍しい回です。
そこで出てきたのが「父親譲りの名探偵よ」という台詞。
半分は父親を尊敬している依頼者への気遣いでしょうが、Movie大戦COREを見た後だと意味深な響きに聞こえます。
幼い頃に別れたきりで、思春期の頃は父親に対して良い印象を抱いていなかったと思います。
今回の手際の良さといい、風都に来るまでにどんな生活を送り、父親への思いが変わっていったのか気になります。
脇役なのでその辺りまでは語られないのが残念です。

■地味に気になった点
・亜樹子の行動に、若菜が本気で笑っていました。
非常に珍しい気がしました。終盤を除いて、作り笑顔でも嘲笑でもなく普通に笑ったことってありましたっけ?


【アクション】
■初の苦戦
・これまで幹部クラスを除いて圧倒してきたWの初の苦戦。
その相手はなんとも表現に困る見た目のドーパントでした。
強そうに見えない相手の特殊能力に苦戦させられるのは能力者バトルって感じがして盛り上がります。

・翔太郎の機転で逆転したかと思えば、ナスカが参戦。
更に冴子も登場。テラーも変身。まさに大々大ピンチです。
翔太郎たちはどうやって切り抜けるのか、依頼はどうなるのか。
2話完結だとダラダラしがちですが、引きがしっかりしていてハラハラさせられる展開が素晴らしいです。

・Wは全員同じ目的を持った怪人、ではなく探偵ものの形式をとっているので敵の思惑を前編で描かなくて済み「前編で展開が見えて、後編は消化試合」という2話完結ものでよくある弊害を上手く避けています。
小林さんの場合は幹部側のそれぞれの思惑など本筋を複走させているところですね。
この辺りはシリーズ構成の工夫の凝らしどころだと思うのですが、改善の見えない作品が多いのは不思議です。

次回は謎解き編。視聴者的にはそこより翔太郎たちの行動が気になるところです。

コメント

6 件のコメント :

  1. カラカラオレンジ2014年9月17日 6:03

    スイーツドーパントさん…w
    第一印象は「…メトロン星人の落書き?」という感じでした。スイーツそのものというか、グロテスクに崩したフルーツ盛り合わせ?
    この話を観た後、間違ってもケーキ食べたいとは思えないんですよねー…。クリーム攻撃が汚いし、口から吐くし…。当時、「これから朝ご飯っていうご家庭も多いだろうに…」と考えたのを思い出しました。
    本放送当時は、映画「ビギンズナイト」が告知され始めた時期だったでしょうか?フックになる要素がちらほらと。「W」はいい匙加減で散りばめていたとおもいます。個人的には、ライダーの映画ってTV本編とリンクしているものの方が劇場に足を運ぶモチベーションが上がるのです。…制作側の思惑にまんまと乗せられてますが。
    質問なのですが、名前を挙げられた「小林さん」は小林靖子さんのことでしょうか?脚本の構成について言及されていたということで…?

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  2. > 第一印象は「…メトロン星人の落書き?」という感じでした。
    [色:0000FF]ウルトラマン思い出しますよね。あっちよりグチャグチャしてて気持ち悪いですが。[/色]
    > この話を観た後、間違ってもケーキ食べたいとは思えないんですよねー…。クリーム攻撃が汚いし、口から吐くし…。当時、「これから朝ご飯っていうご家庭も多いだろうに…」と考えたのを思い出しました。
    [色:0000FF]その前にパティシェが作った美味しそうなケーキがたくさん映ってますし、きっと中和することで子供さんの「ママ、ケーキ食べたーい」を防止しようとする配慮なんですよ、たぶん。
    作劇上では「醜くい上に食べるの専門なのに美味しいスイーツにこだわる」という歪みを表してるのだと感じました。[/色]
    > 本放送当時は、映画「ビギンズナイト」が告知され始めた時期だったでしょうか?フックになる要素がちらほらと。「W」はいい匙加減で散りばめていたとおもいます。個人的には、ライダーの映画ってTV本編とリンクしているものの方が劇場に足を運ぶモチベーションが上がるのです。…制作側の思惑にまんまと乗せられてますが。
    [色:0000FF]そうですね。もろに販促入ってますね。
    映画館で見ない派としてはあんまり本編に絡むと困ります。電王とか疎外感がありました。
    私が実際にビギンズナイト(Movie大戦)を見たのは本編見終わってからでした。
    思ったよりもあんまり情報量がなくて少しがっかりでした。でもその分、本編だけで完結していたので良いことだと思います。[/色]
    > 質問なのですが、名前を挙げられた「小林さん」は小林靖子さんのことでしょうか?脚本の構成について言及されていたということで…?
    [色:0000FF]はい、そのとおりです。[/色]

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  3. なんだかんだで翔太郎も探偵として真っ当なのが分かる回でしたね。
    ��亜樹子の行動に、若菜が本気で笑っていました。
    ��非常に珍しい気がしました。
    言われてみればそうですね。
    彼女、フィリップとの会話以外でまともに笑ったことがないですよね・・・。

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  4. > なんだかんだで翔太郎も探偵として真っ当なのが分かる回でしたね。
    [色:0000FF]翔太郎はおやっさん亡き後も亜樹子が来るまで一人でそれなりにやってきたわけですしね。
    おやっさんと比較されないところを見ると、刃野さんとかのコネも独自ルートみたいですし充分優秀だと思います。
    [/色]
    > 彼女、フィリップとの会話以外でまともに笑ったことがないですよね・・・。[色:0000FF]
    発見して驚きました。
    「まだ役柄が定まっていなかった」といった可能性も考えられますが、興味深いポイントに思えます。[/色]

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  5. こーひーかっぷ2016年5月25日 16:15

    6話まで大変満足していましたので、忠告を素直に受け入れて7,8は飛ばしました。9話冒頭のあらすじだけでも破壊力抜群でしたので、怖いもの見たさに(一通り視聴した後に)チャレンジしたいと思います。

    亜樹子は評価に困るキャラですが、今回は良い仕事していましたね。

    Wの誕生とガイアメモリの秘密をずいぶん引っ張るな~というところが少々気になりますが、カタルシスを期待して視聴しようと思います。

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    1. >怖いもの見たさに(一通り視聴した後に)チャレンジしたいと思います

      ヘブンズトルネードですか… あれは精神的余裕があるときに見るほうが良いでしょうね。

      >亜樹子は評価に困るキャラですが、今回は良い仕事していましたね。

      亜樹子は難しい立ち位置ですね。ヒロインのような、ギャグ担当のような、何とも言えないポジションだと思います。序盤は特に微妙でした。

      >Wの誕生とガイアメモリの秘密をずいぶん引っ張るな~というところが少々気になりますが、カタルシスを期待して視聴しようと思います。

      そうですね。ちょうど映画版(ムービー大戦2010)の販促時期なのでやたらに引っ張ってました。ビギンズナイトはわりと肩透かしでした。全体の構成の上では価値があるのですが…
      もしムービー大戦2010を見るとしたら、Wの強化フォームが登場した辺りがちょうどいいと思います。

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