ゴーストからファントムへ『クロスボーン・ガンダム ゴースト3巻』:感想

2013年3月10日
長谷川裕一先生の機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』の3巻を読みました。
機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト (3) (カドカワコミックス・エース)
機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト (3) (カドカワコミックス・エース)
(2013/02/22)
長谷川 裕一、 他

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【クロスボーン・ガンダム ゴーストの真の始まり】
■ゴースト→ファントム
・3巻は戦闘描写はほとんどなく、あまり目立てなかった主人公の内面描写や動機付けに特化した内容です。
主人公の覚醒に伴い、主人公用の機体と思われる敵の作った試作機『ファントム』が登場。テスト段階で放棄され、まともに動けないファントムと自分の中にある正義観とできることの間でもがくフォント。この二つが噛み合う瞬間が楽しみです。

■シャッコー+F91+∨ガン=ファントム?
・木星の特殊部隊サーカス製のMS、ファントム。フォルムはとさかや色のパターン付けの感じがシャッコーっぽいですが、本編を読む限りF91のバイオコンピューターを再現しようとした機体の模様。
両腕の形状からして両腕ビームシールドは間違いなさそうですが、スラスターの羽の形が気になります。∨2の光の翼っぽく見えますが、時系列的にはクローニングは難しそう。下羽がスラスターなのかヴェスバーなのか、気になるところが多いです。
・それと個人的には肩が気になります。放熱システムなのか、それとも武器なのか。
クロボンの独自要素、アンカー類が見当たらないので一番何かありそうなところです。

・ガンダム顔+多段マスク+とさか付きだとヴェルトールっぽく見えます。
ガンダム世界では無力な素手でも、ファントムなら倒せちゃいそうで困りますw

■少年とロボット
・完璧少年が跋扈する最近では自信が無くなってきてましたが、やっぱりロボットものと少年成長物は相性が良いのだと思えました。
動かせないと廃棄されたロボットとその力を引き出す少年。お互いに足りない部分を埋め合って、人もロボットも成長していく。物言わぬ機械だから自分と向き合うチャンスができる。

・何よりロボットに大切なロマンがあるとこが良いですよね。人型ロボットなんて現実的には使いづらく作るメリットが有りません。どう見ても無駄な努力です。
だけどその無駄の中に可能性が見えるのがロボットものだと思うのです。ファントムも二つの操縦系があるとか、常識的に考えれば失敗以前の欠陥品ですが、少年と合わされば可能性の塊です。
『普通に考えて無理だと思う。でもできるかもしれない!』そういう根拠のないワクワク感は大切な要素だと思います。

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