シンフォギアの漫画版１巻を見た。

戦姫絶唱シンフォギア (1) (カドカワコミックス・エース) (2012/05/09) 吉井 ダン 商品詳細を見る

内容としては、奏の最後のライブの前日譚から奏を中心に１話と５話。それに４話の翼の絶唱前後のみを抜粋してまとめてある。このへんは普通のコミカライズと同じで、アニメ本編見てないとついていけないね。

翼さんは奏とのからみを除くとクリス戦の絶唱のみで病院送りで終了という悲しいことになってるのでファンの人は要注意。でもその分、翼語録もなくなってるから至って普通の儚げな美少女になってます。これはこれで有りかも。

意外にも文字媒体なのに金子成分は薄めです。もっとアレなのが出ると思ってたのに。２巻で完結だから駆け足でやってる暇がなかったみたい。やっぱり活字できゃ！と期待してたのでちょっと残念だ。
金子さん名物”ッ！”はクリスちゃんの専売特許になっていた。他で唯一使ってたのは翼のみ。テキストにすると金子成分の偏り方がよくわかるね。

奏好きとしてはフォローされて満足。初私服姿も見れた。
個人的に未だに弱いと感じている奏があのとき絶唱した理由については特に変更なしだった。アニメは演出の都合であの時点の生き残りは響だけに見えたのかと思ったけど、漫画版でもそこは同じだった。響を助けるだけに歌ったのが公式解答なのか。

シンフォギア好きなら巻末の『シンフォギア超ひみつ百科』だけでも買う価値がある。
奏の説明で「女の子なのにときどきお父さんみたいなしゃべり方になる」とか、死語が多いように書かれている。そこに翼の台詞で「奏は私の知らない言葉をたくさん知っている…」ってあるけど、常在戦場とか言っちゃう翼さんに言われたくないｗ 言語的には翼は古語で、奏は死語だから翼の発言は正しいけどね。

奏の髪型が羽を模してるというのは言われるまで気づかなかった。だから表紙絵の響に羽があるんだね。外してカバーを広げると、響の羽が奏の髪につながってることがわかる。巻末で種明かしとはなかなか良い演出。

2巻のシンフォギア百科は、翼とクリスかな？ この二人にどんな説明がつけられるのか楽しみだ。