『シャイニング・ハーツ』 第7話「それぞれのココロ」:感想

2012年5月31日
今回はさすがにパンの作画が自重していた。登場人物がほぼメインキャラのみで削るところがなかったか。その分、長めのバンクを有効活用して資源の節約。店の再開店に合わせて使うことで以前の日常への回帰を描きながらもリックの心境の変化と対比させている。転んでもただでは起きないこの感じ、相変わらず巧みだ。

ついに竈が復活したのに今度はリックが問題を抱えてしまった。
外在的な問題をクリアすると次は主人公の内面的な問題に話の焦点が移る。ありふれた展開だがそれをパン屋と剣士に置き換えるだけで独創的な展開に変わる。

パン屋と剣士。RPGの主人公なら剣士であることが当然のこと。普通の話なら戦いに疲れた剣士がパン屋になるものだが、シャイニング・ハーツではパン屋がパン屋としての自分に疑念を抱き、思い悩む。普通だと「剣士のほうがかっこよくていいじゃん。」と思ってしまうが、今まで丁寧にパン屋としての日々とやりがいを描いてきたから視聴者も思わず感情移入してしまう。ファンタジー、パン屋、ハーレム、海賊に謎のロボットと日常とは程遠いはずの設定なのに話に引きこまれてしまう。シャイニング・ハーツの底はまだまだ見えない。

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