なんか泣きそう。『シャイニング・ハーツ』 第5話「とろけるような」:感想

2012年5月15日
シャイニング・ハーツ OP/ED(仮)シャイニング・ハーツ OP/ED(仮)
(2012/05/23)
アミル(C.V.伊藤かな恵)・ネリス(C.V.相沢舞)・エアリィ(C.V.三上枝織)

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金朋使い魔が可愛くて、菊田さんが本気出しすぎてなんか泣きそうになった。
意味分かんないよ! 萌えも振りきれると泣きそうになるなんて知らなかった。

今まで菊田さんの音楽が目立たないな~ともったいなく思ってたけど、ここでたたみ掛けるようなファンタジー色全開なメルヘンな曲の嵐! そこに金朋の洗練された奇声が加わってもう…!

可愛いだけじゃなくて細かい描写まで気を抜かず凝ってるのが本当に素晴らしい。感動したのはそこにもあると思う。金朋使い魔の仕草がいちいち気を配ってる感じで可愛いマスコットじゃなく、登場人物として完成されてる。小さい手でドアを開けたり、3人娘に細かく目配せしたり、話しかけるときはしっかり目を見て話してたり、本当に細かい描写で人柄?を伝えている。

主役だけでなく他のキャラのシーンでも無駄なく作ってある。モブキャラ映すシーンでは必ずメインキャラを同じフレームに入れて生活感を出す演出に使い、台詞をしゃべってないときでも表情や仕草を見せている。作画も同様。モブキャラは極力、背中や横からのカットで細かく書かないで済むようにして省エネをしっかり考慮してる。それでいて孤児院の幼女とかパン屋のお姉さんとかは力を入れてしっかりと描く! 萌えだけでなく作品にとって重要な”パン”は常に最高の作画とアップで魅力的に描くことも忘れない。
この巧みなバランス、川崎逸郎さんってすごいな。この完成度は監督兼シリーズ構成兼一人絵コンテと作品全ての流れをコントロールしてるがゆえか。

メインの3人も狂言回しに徹しているようで、アミルはパンについて細かく触れてパン屋っぽさを見せて、ネリスは顧客獲得とか、腹黒 しっかり者な感じを出し、エアリィはみんなに好かれてる様子を少しづつ入れてある。リックも黙々とパンを作る感じが包容力を感じさせて頼もしく見えてくる。自分の手柄を横取りされても笑顔で迎えるなんて男前過ぎ!

これだけのアニメ力を持ちながらも、歩く珍獣・金朋の声優としての技量を信じた脚本を書き、菊田さんの音楽に任せて大胆な風景だけのカットを入れる。シャイニング・ハーツにしとくのがもったいないよ!!

まさかシャイニング・ハーツでここまで熱く語れるとは思いもしなかった。心震えるとはまさにファンタジーそのもの。誰がなんと言おうとシャイニング・ハーツは一級のファンタジー作品だ。たとえパンが中心であっても。

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