アクション映画じゃなかった。『マッハ!参』:感想

2012年6月10日
トニー・ジャー主演『マッハ!参』を見た。
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(2011/07/06)
トニー・ジャー

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スタントなし!怪我人も出たガチアクションで名を馳せた『マッハ!』シリーズの3作目にして完結編。
前作のマッハ弐はアクションがすごくて面白かった。特に武器が凝っていた。あの日本刀アクションは邦画よりずっと迫力がある。
そんなわけで続編のマッハ参にも期待していたんだけど…

■アクション映画じゃなかった!
この映画、アクション映画じゃなかった。1時間40分のうち、前半に5分。中盤になぜか一般兵士vs暗殺者の戦いが入るが、あとはラストまでアクションなし。ラスト30分はほぼアクションぶっ通しで面白いんだけどあんまり燃えない。アクションもスローモーション多用してて、せっかくの本気格闘の迫力が薄れちゃってる。今まで通り「地味だけどすごい痛そう。」なアクションで良かったと思う。
前半の格闘→敵から奪った棒→再び素手のシームレスな戦闘はすごく決まってた。それだけに後半ががっかりでならない。

■ストーリー重視
タイトル詐欺でもなく本当に正統なマッハシリーズなんだけどストーリーメインの映画になっている。
それも前世の業や復讐心からの脱却=解脱など仏教的世界観が主軸に据えられている。それ以外も王位の簒奪や非正統後継者の末路などタイ人の歴史観も混ざっているようだ。
私はタイについて全然知らないから、完全にストーリーに置いていかれてしまった。正直、開いた口がふさがらなかった。つまんないとかポエムとかじゃなく、「たぶんタイの人にはわかるんだろうなー。」という内容だけに置いてきぼり感が募る一方だった。

アクション映画好き。ましてやマッハ弐までのトニー・ジャー映画好きには絶対オススメしない。
といってクソ映画や勘違い映画でもなく非常に対応に困る。。それもそのはずこの映画、トニー・ジャー主演・監督・”脚本”までしているそうな。う~ん、納得。

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