『仮面ライダーセイバー』 第19話「炎と光、剣と剣。」:感想

2021年1月24日

■中身がぼんやりしてる
・毎度のことなんですがシリーズ構成の回でもぼんやりしてるので困ります。
そのせいで大秦寺さんの「お前の剣からは何も響いてこない…」が本来想定している意味と別の意味に聞こえてしまいました。
私には「お前の言っていることは薄っぺらすぎて心に響かない」と言っているかのように聞こえてしまったのですが、これだと飛羽真が怪しまれてこの先のストーリーが成り立たなくなりそうなので違うのでしょう。おそらく本来は「飛羽真の剣からはやましい気持ちは全く伝わってこなかった(つまり信用できる)」という意味なのだろうと思われますがこれで合っているのか不安です。

・個人的には相変わらずディスコミュニケーションぶりが酷いと思いました。
ユーリに「先に言えよ!」とあれだけ非難しておいて、飛羽真自身は「あの子はジオラマ好きなんです!」とかどうでもいいから言い始めて肝心の「あれは人間がメギドにされたもので光の剣で切れば分離して安全に倒せるんです。だからあのメギドの相手は俺たちに任せてください」という部分を言わないのはおかしいと思いました。剣で語るとか以前に言葉で説明しましょうよ。「大秦寺さんは他人を直視できないコミュ障なんだから面と向かって話すなんて無理だろ!」という余地も最近普通にしゃべってばかりなので通用しないんですし。どの展開も「いいから話し合え」という気分でいっぱいです。

■ノイズが多すぎる
・ユーリの奇行に困惑しました。他人のスマホを勝手に触るだけならまだしも泥棒したことは完全にアウトだと思います。漫画を優先して人助けを放置していたことも前回の「今は人が世界なのか、なるほど」とか言っていたのは何だったのかと思いました。

・これだけならまだ「石田監督だから仕方ない」で済ませられないこともないのですが、今回に限らず矛盾してるように見える描写が多いので疑わしく見えてしまいます。
久しぶりのシリーズ構成回でしたが、飛羽真にいきなり襲い掛かった件は無かったかのような尾上の態度は毛利さんのときと大差ありませんでした。どうやら剣士内乱編を最初に担当した長谷川さんが持ち前の露悪主義を出し過ぎておかしくなってしまっただけのようです。尾上も初登場時の老害ぶりはどこかに行ってしまいましたし、ユーリのころころ変わる奇行など初登場回ほどノイズが大きい気がします。シリーズ構成が初登場回を担当してその後にキャラがブレるならローテ陣の無理解で片付けられますが、第一印象が間違いだと言われると視聴者の負担が大きすぎると思います。そんな手のひら返しをしてると作品全体への不信感につながると思います。


次回は…何をするんでしょう? 蓮とも戦うみたいですし内乱が終わりそうな雰囲気のようにも見えます。でも終わっても特にすることがありませんよね。サウザンベースの偉い人たちと敵対しようにもどうやって倒せばいいのか組織の裏切り者の正体もわかりませんし、敵側の戦力が見当たらないのでライダーとして成立させる方法もわかりません。仮に倒したとしても「メギドを倒して世界を守る」以外にやることが見当たりません。まさかソードオブロゴスは安泰になったからもう放置してルナを助けるためにひたすら調査でも始めるのでしょうか。

コメント

6 件のコメント :

  1. 更新お疲れ様です。

    「何も響いてこない」は自分もてっきり「空っぽで熱意を感じない」的な意味かと思ってしまいました。剣を交えて疑いを弱めるに足る何かを感じ取ったというのが正しいんでしょうね。

    メインライター回でしたが本筋が進む期待感が無いどころか、ライドブックと剣を集めて…と説明が始まってすでに徒労感が見えます。「〇〇集め」意外に物語を作れないんでしょうか。アイテム集めは毎度のことではあるんですが、ゴーストの時から作業で埋めてる感が酷かったので特にそう感じます。
    ルナとの再会が目的だったのを先週思い出したようですが、実は芽依の中に宿ってたとかだけは勘弁してほしいです。

    内乱路線にするならもう少し敵の策略を巧妙にすればドラマとして見れたと思います。もともとの「絆」の薄っぺらさの方が目立っていてもう味方に戻ってこなくていいやって気分です。
    今週の飛羽真はジオラマのくだりなど無駄はありつつも結構説明してましたが、「信じてもらわないと」というわりに襲ってきたら慌てて弁解するばかりなんですよね。話を聞いてもらえないなら、小説家なんだからせめて文章化して渡せばという気がします。

    尾上も蓮をたしなめたり物分かりのいい大人の感じでしたね。はじめからこの路線だったら嫌悪感も少なかったでしょう。
    ユーリが携帯を盗ったのは何か意図があるのかと思ったのですが単なる奇行の一部だったんですかね。何かと引っかかる描写が多すぎますよね。初登場回で濃いキャラ付けをしようとしてスベってて、特にキャラの多いセイバーは全編そんな感じなのでキツいです。

    アクション面はいつも通り剣戟など動きは悪くなかったように思うのですが、メギドの攻撃が無駄に爆破がくどくて力の入れどころがおかしい気がします。最光のシャドーは今回は影化せず実体でうろうろしてましたね。「シャドーでは無理」の定義はよくわかりません。

    組織の裏切り者もふつうに新キャラとして出てきてずるずると引っ張られそうな予感がします。

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    1. 匿名さん、こんにちは。

      >剣を交えて疑いを弱めるに足る何かを感じ取ったというのが正しいんでしょうね。

      そうみたいなんですが、それを言い出すと根本的に「戦って何がわかると思ってたの?」とか「飛羽真はやっぱりナルシストのアホで役に立たないのでは…?」といった致命的な疑問が湧き出てくる気がします。いろんな意味で何をどうしたいのか理解できません。

      >「〇〇集め」意外に物語を作れないんでしょうか。

      そんな技術は無いのでしょうね。どれ一つとってもまともに販促できてないので特に不思議はありませんが。

      >話を聞いてもらえないなら、小説家なんだからせめて文章化して渡せばという気がします。

      作戦を伝えるために書いたことはあるんですけどね。

      >「シャドーでは無理」の定義はよくわかりません。

      単純にパワー不足という意味なのだろうと私は解釈しました。フルパワーで戦うには剣士に持たれる必要があるのでしょう。

      >組織の裏切り者もふつうに新キャラとして出てきてずるずると引っ張られそうな予感がします。

      その可能性は高いと思います。サウザンベースの偉い人も誰かと連絡を取っていて上役がいるみたいですしね。タッセルはユーリと話していた(はず)なので裏切り者ではないでしょうし。

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  2. 感想お疲れ様です。
    ダイシンジの台詞、成る程owl様慧眼!と思っていたのですが……

    公式見る限りだと悪い意味で言わせたっぽい……?
    視聴者を釣るためと思いたいですが。

    本当に悪い意味で言ったのなら、何も響かないのはお前らの作品だよと言いたいです。

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    1. 東映公式には「伝わらなかった」と書いてありましたね。それだといったいどうするつもりなのか全然わかりませんが。
      「未熟者が一人でどうにかしようとしたがベテランには勝てず、誠意も伝わらなかった」って終わってると思うんですが。飛羽真が未熟で頼りなく知恵も足らないのは見ればわかることだと思うんですがそれを再確認して何になるんでしょう。

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  3. 感想お疲れ様です。いつも見させてもらってます。剣士仲間割れ編は前作のお仕事五番勝負並みに退屈しそうですね。今でも考えてしまいます。大秦寺さんの「お前の剣からは何も響いてこない...」というセリフもそうですし。中でも蓮が賢人を自分のもののように「俺の賢人君がー」って言ってるのには違和感がありました?いつから賢人は蓮のものになったんでしょうね?蓮は賢人が飛羽真の幼馴染ってことを忘れているようです。少し長くなってしまいました。失礼しました。

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    1. 匿名さん、こんにちは。

      蓮の賢人に対する感情はいまだによくわかりませんね。
      強いから認めているならカリバーを倒したりアーサー王に選ばれた飛羽真を認めないと辻褄が合いませんし、何か個人的感情やエピソードがあるならそれを描いてもらわないといつまで経っても視聴者には伝わりません。

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