『仮面ライダーセイバー』 第43話「激突、存在する価値。」:感想

2021年7月11日

■蓮
・終わったはずなんですけど、何を考えてるのか今も昔もわからないから全然話についていけませんでした。剣士列伝とか本編以外を見ていれば理解できたのでしょうか?

・前半なぜか剣一本で戦っていたときには「これはデザストの剣かバハトの剣を手にして二刀流になるパターン?」と思っていましたがそんなことはありませんでした。
途中からブレイズの真似をし出したことも意味がわかりませんでした。蓮がブレイズの剣術を認めたシーンなんてありましたっけ? タテガミ氷獣戦記は回想したシーンが違うし、あれはアイテムのパワーであって剣術じゃないと思うのですが。エスパーダやセイバーならともかくブレイズを選んだ理由が不思議でした。

・話の前も後も決着の付き方も理解できませんでした。蓮が逆転できた理由も理解できなくて、蓮が強くなったというよりもデザストが衰弱していっただけに見えてしまいました。

・意味がわからなかったので結果から逆算してみようかと考えてみましたが上手くいきませんでした。
ブレイズの真似をしたことに着目して、「蓮の行動は全て人まねである。強さにこだわることは師匠の真似だし、自分の強さに自信がなくなれば苦し紛れに他人(ブレイズ)の真似をし始める。そもそもやさぐれていたのもデザストに誘われて真似をしただけである」
とか考えてみたんですが、これだと結局なんで逆転できたのかわかりませんね。戦い方は変わってないし、やりたいことはデザストの言っていたことか何もないかでこれも変化が感じられません。いったい何がどうしてどうなったんでしょう?

東映公式曰く、

自分の正しさと自由を証明する様に強さを求め、戦いを経ることでしか自分の存在価値を認識できない2人は惹かれ合い、生死を掛けて剣を交えることとなりました。

変わろうとする蓮を見て、変われない自分の限界を見たデザスト。
変わらぬ芯を持つデザストに自身の変え方を教わった蓮。


だそうなんですが、私には意味がわかりません。
変わろうとするだけで勝てるならデザストは飛羽真やユーリには最初から勝てませんよね。やっぱり単にデザストが戦意喪失して衰弱していったから勝てただけで蓮の実力自体は何も変わってないってことでいいんでしょうか?

・前回の発言から「え? じゃあデザストの存在意義はマジでないの?」と思いましたが本当に無いみたいです。今回の東映公式で断言されていました。

ライダーの数もフォームも多い今作の仮面ライダーセイバー。

制作予算にはもちろん限界があり、その中で楽しみにしてくれる皆さんへ最大限魅力的な作品を作るべく努力しているのですが、毎話1体の怪人を相手にするにはやはり…どうしても倒すべき敵怪人の数が足らない!
困った企画チームの中で生まれたアイディアが「一般のメギドよりも格上で、しかも再生能力まで持たせた中ボス的なメギドを作ろう!」というもの。

 

…デザストが中ボスとして戦ったことって何度ありましたっけ? ここ2話の登板を除くと、ズオスやレジエルのほうがよほど回数が多かったと思います。コンセプトからして果たせてないのでは存在意義はないと言う他ありませんね。こいつと同類ということは蓮もまた存在意義が無くなったから意味不明な存在で終わったのかもしれません。
末期の言葉である紅生姜の件すら積み重ねられなかったスタッフにまともな展開を期待するほうが無理があるのでしょう。

■基本的にクズ
・今回はクズがたくさん登場しました。
都合の悪いことを黙っていた芽依と責める尾上。
「普通のホモサピエンス」発言は、俺はライダーになったからお前ら雑魚とは違うと見下している意味だったことが判明した倫太郎。
犠牲が出てることは容易に想像できる状況だったのに現実を目にしたらショックを受ける飛羽真。
シリーズ構成の福田卓郎さんになっても基本的なクズさはブレなかったのでノイズではなく、そういう性格なのだと受け止めるしかなさそうです。

・飛羽真のクズ描写は特に念入りでした。
本にされた人々に対する反応はもちろん、自分は「わかったら連絡して」と言っていたのに自分が見つけたときには連絡しなかったり、デュランダルが殺されかけてるのを黙って囮にしたり、人間としてヤバいレベルでクズな行動ばかりしていました。「飛羽真はサイコパス」は公式設定と考えて良さそうですね。
ソフィア2号なんて良いこと言ってるつもりみたいでドン引きでした。人間扱いするなら「ソフィアさん」じゃなくて”彼女”じゃないとダメでしょ…

■編集は「引き」のつもり?
・今回もCM前後のつながりが奇妙でした。
2回も続くとなるとわざとでしょう。やる意味が相変わらず理解し難いつなげ方でした。ここまで来ると「本人は面白いつもりなんだよ」という結論を出す他ありません。


次回は戦隊とのコラボ回のようです。
こんな終盤にやって何になるんでしょう…? しかも戦隊側に出演するのはサーベラ兄妹のようです。終わり際の作品から不人気キャラを出していったい何の得があるのでしょう… 
と思っていたらゼンカイジャーの公式ページのほうに「セイバーのプロデューサーから持ちかけられた企画です」と責任所在が明示されていました。セイバーのプロデューサーなら不思議はありませんね。こんな番組を平然と放送できているのですからコラボする価値なんてわかるはずもありません。




コメント

4 件のコメント :

  1. マルゲリータ2021年7月11日 18:43

    毎週、お疲れ様です。今回もひどい内容でしたね。

    蓮とデザストのバトルは、役者さんの戦闘シーンには驚かされましたが、それ以外はやはりなという感じでした。私には、勝った理由以前に、戦ってる理由すら分からなかったので、それもあったのでしょう。

    >デザストが中ボス
    そんなイメージは一切ありませんでしたね。最初剣士狩りをしていた強敵でしたが、上條を倒してからは、ブラブラしてるだけでしたから。闇の道に連れて行くとか、強くしてやるとか何だったんでしょう。蓮がデザストと一体化してラスボスになるんでしょうか。

    >紅生姜
    紅生姜ってしょっぱいんですね。それをわざわざEDの後に言うのには、何のわけがあるんでしょうね。

    >基本的にクズ
    剣士は、クズにしかなれないんですかね。いつから変身者は子供たちの憧れから、反面教師になったのでしょう。犠牲者が出てるのに何もせず、いざ対面したら「こんなにいあるなんて」って主人公のセリフとは思えません。

    >今回もCM前後のつながりが奇妙でした。
    先に展開を見せておくことで、視聴者にチャンネルを変えさせない手法ですかね。マジシャンがやらない手法です

    >戦隊側に出演するのはサーベラ兄妹のようです。
    そうなんですか。感想期待してます。にしても映画がやるとはいえ、このタイミングでコラボとは。

    白い奴との戦闘シーンは、本のイメージをうまく使っていて見ごたえありましたが、最後で台無しにしてくれました。味方食って自滅とか、ほんと何をしたかったんだって。

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    1. マルゲリータさん、こんにちは。

      >蓮とデザストのバトルは、役者さんの戦闘シーンには驚かされましたが、それ以外はやはりなという感じでした。

      蓮の役者さんは動けてましたね。負けイベントなので奮闘の甲斐はありませんでしたが。

      >勝った理由以前に、戦ってる理由すら分からなかったので、それもあったのでしょう。

      表層的な理由としては
      蓮:デザストが死にかけていることを知ったので殺し合いをしたがっていた望みを叶えてやろうとした。
      デザスト:何かを残したかった。それが蓮かもしれないから戦いの中で蓮に何かを残したかった。
      だと思いますよ。

      >剣士は、クズにしかなれないんですかね。

      比較的マシなユーリは人類に絶望してしまいましたからね。それを考えると「そういう真面目なことを考えないクズを選ぼう!」というのはある意味合理的だと思います。

      >先に展開を見せておくことで、視聴者にチャンネルを変えさせない手法ですかね。

      そういうのを連想しますね。セイバーで有効だとは私は思いませんが。ああいうのは「いったいなんでこんな事態に?!」と思わせられる内容でないと効果がないと思います。

      >白い奴との戦闘シーンは、本のイメージをうまく使っていて見ごたえありましたが

      あれはそれなりに良かったですね。マスターロゴスもやっていたのであれのコピーなんでしょうかね。

      >味方食って自滅とか、ほんと何をしたかったんだって。

      あれ自体は予定通りだと思いますよ。本を合成してデザストを作ったように、幹部メギドの本やタッセルとマスターロゴスの持っていた全知全能の書をカリュブディスの体内で合成することで「ほぼ全知全能の書のストリウス」を作る計画だったのだと思います。
      この仮説だと、「なんでセイバーたちと戦わせたの?」という点で疑問が残りますが。クロスセイバーの攻撃を吸収させたかったのかと思っていましたが、そんなに吸収してないんですよね。そもそもストリウスならクロスセイバーをワンパンで倒せるなら倒して本や聖剣を奪って食べさせれば済みそうですし。

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  2. 今週も感想お疲れ様です。
    >ゼンカイジャーの公式HPのほうに
    白倉Pなのでどこまで本当か眉に唾せねばならぬところですが、本当だとすると
    とりあえず思いついたことやってるだけなんですかね、福田P。
    テラサやTTFCなども言われたから作るくらいでやる気がそもそもないのかもしれません。
    一般番組行きたがってそうですね。

    今週の内容はどうでもよいのですが、とにかく最近のライダーって変身解除からの変身で
    萎えませんか?
    もっかい変身できちゃうの?っていう。
    戦隊と比べてもいまいち戦闘盛り上がらないの安易な変身解除も理由だと思うのですが
    オウル様は如何でしょうか?

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    1. 匿名さん、こんにちは。

      >白倉Pなのでどこまで本当か眉に唾せねばならぬところですが

      信用し難いところは否めませんね。立場としては白倉さんのほうがだいぶ上でしょうから責任をなすりつけられても泣き寝入りするしかないでしょう。
      ただ、ゼンカイジャー側でコラボするメリットが見当たらないのでさすがに嘘ではないんじゃないかなと私は思っています。

      >最近のライダーって変身解除からの変身で萎えませんか?もっかい変身できちゃうの?っていう。

      萎えますね。良くないと思います。「負けても立ち上がる」というのをやりたいのかもしれませんが、セイバーの場合は会話のための一休みくらいの感覚で解除しますからいつも以上に悪いと思います。

      ただし、これが原因かというと主な原因ではないと思っています。面白い作品ではそういうことが全然ないかというとそんなことはないと思います。
      そういう欠点をカバーするだけの面白さがないことやこんな目に見えたつまらない展開を平然と繰り返す制作体制のほうが元凶だと思います。

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