『魔進戦隊キラメイジャー』 第39話「皇帝はスナイパー」:感想

2021年1月17日

■展開は良かった
・影と対策を軸にした展開は場面ごとに進展と攻防があって退屈しませんでした。戦隊は怪人の能力がストーリーと一体化して能力の解決=戦闘終了になりがちなので一進一退の展開が少ないんですよね。これくらいあったほうが30分枠としては良いと思います。

・巨大戦の挿入の仕方も面白かったです。
影を作るためにジョーキーを投入するのはなるほどなぁと思いました。巨大戦自体の挿入もスムーズで良いやり方だと思いました。

・個人的にはイエローの剣と銃の併用も良かったです。
バスターで狙撃したり、剣のシールドで銃撃を防ぎながら銃で撃ち返したり、次の行動が読みづらくてアクションにドキドキしました。
逆説的にキャラごとに武器を分けたのは完全に失敗だったことが証明されたと思います。両方持たせたり、戦闘中に交換するほうが断然面白いです。

■ストーリーはいまいち
・マブシーナの話がぼやけてるように見えました。
てっきり活躍して「もう子供じゃない!」と自信をつける話なのかと思ったら結局、自分は弱い、足手まといだと自信を無くして周りに慰められていました。
キラメイジャーが守るから大丈夫だよってそれじゃ全然大丈夫じゃないと思います。マブシーナの気持ちとしても、世界を守るヒーローとしても問題ありまくりだと思います。特にマブシーナは祖国が滅ぼされたときに何もできなかったことを悔やんできたのに、役立たずのままでもいいんだよと言われて納得するのは違和感が強いです。
これを良い話として持ち出すのはおかしくないかと私は思いました。

■出オチ
・ヨドン皇帝のもう一つの人格!と鳴り物入りで登場したのに1話で死にました。
仮面の数から考えるともう人格は残ってないんですけど… これからはずっとヨドンナでいくんでしょうか? ヨドンナのままでいいなら何のためにシャドンを出したのか謎です。あっさり負けたせいで強ボスだった皇帝の格も下がってしまい、3つ目の人格を用意する必要があったのか疑問です。


次回はまたどうでもよさそうな回のようです。
もう残り10話以下でしょうにこんなことをやってる余裕があるんですね。たぶん「(盛り上げること含めて)やることがないからね!」っていう話なんでしょうけど。
脚本は徳永富彦さんという人だそうで、実績を軽くググった限りでは『相棒』などテレ朝の実写ドラマの関係で来た人のようです。お手並み拝見ってところですね。

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