『仮面ライダーアマゾンズ』 第9話「INTO THE CANNIBAL'S POT」 (TV版):感想

2016年8月31日

■出し惜しみ
・予告であれだけ見せるならもっとがっつり来るのかなぁと期待していたら予告で全部でした。映画でよくあるパターンですね。
内容が少ない点と予告の見せ方の相性が最悪のようです。この薄さならむしろ予告の段階では何の話かわからないようにしたほうが満足度は上がると思います。

・レストランの話は中途半端に感じました。
今回の内容だとそこまで時間をかける価値はなかったと思います。冒頭の一般人が食材にされるところはカットで、いきなり悠たちが潜入するところから始めてAパート以内に終わらせるくらいで充分でしょう。やるならもっと時間をかけて丹念に描写して、死体を調達しているだけという設定にして「このレストランを潰して良かったのか? 共存の道もあるのではないか?」 と視聴者に考えさせる内容にしてほしかったです。個人的には人を殺している時点で駆除するしかないと思うので考える余地がありませんでした。

■悠
・ますます基準が怪しく見えてきました。
人殺しててもOKというのは同意しがたいです。前回の殺人犯への反応といい、「良い人そうに見えたらOK,気に入らないなら殺す」という印象で身勝手なサイコパスに見えてきます。今の悠が人間かアマゾンか、と言われたら間違いなくアマゾンだと思います。その場その場の衝動で動くのは獣です。序盤の「人かアマゾンか」という問題提起に既に結論が出ちゃってる感じがするのですが、どうなるのでしょう。まさか「食べるわけでもないのに殺すか殺さないか気分で決める悠の行動は実に人間的」なんて悪い意味での人間の定義に持ち込むのではありませんよね?
同じ養殖アマゾンのマモルはどんどん人間味が増しているので、悠の言動も意図的だとは思うのですが。

■たぶんついていけてない
・アルファvsシグマのバトルに対して、たぶん私は製作者が意図しているほどの衝撃を感じていないと思います。
強さの基準が曖昧なのが原因です。アマゾンの個体ごとどころかシーンごとに強さが変わるのでアルファが負けても「まぁ、調子が悪かったんじゃない? 初めての相手だし」くらいにしか感じていません。たぶん、製作者的には「最強のアルファが負けた!なんて強さだ。もうお終いだ!!」くらいに衝撃を受けてほしかったのではないかと思います。製作者とのズレを感じる場面が増えてきて不安です。

■シグマ
・アルファやオメガと比べると、見た目が悠のイメージに出てくるアマゾン本能の姿に近いところが気になりました。単なるスーツの流用ではなく、ちゃんと設定上の意味があるんですよね?
悠自身の細胞から作られたから同じ姿になるのか、それとも悠を生み出したアマゾン細胞から作られた兄弟なのか。姿が似ている理由は何なのでしょう。


次回はアマゾンそっちのけでシグマが悠たちと戦うみたいです。
お手軽駆除ガスも完成しましたし、すっかりアマゾンがどうでもよくなってしまいそうです。1クールでやるには温度差が激しすぎるように感じます。既存のアマゾン駆除とシグマの話を上手く絡めてほしいです。
全体的には野座間の方針が変わって駆除班も要らなくなって、悠が自分の道をどうするのか選択に迫られることになりそうですね。

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