『仮面ライダーゴースト』 第44話「起動!デミアの恐怖!」:感想
【ストーリー】
・手のひら返しの連続で呆れました。ひっくり返し過ぎて何が表だったのかすらわかりませんでした。
サーバーを止めれば計画を防げる→実験用のサーバーだから無駄→本物のサーバーの位置があっさりバレてピンチ→待ちぶせしてるから大丈夫→再生怪人じゃダメだったよ…→アデルが来たから大丈夫。
・結局、今回の前後編は無駄だったという結論に本編自体が至ってしまいました。
何の収穫もないってすごいです。主人公たちの努力と奮闘や支払った犠牲などが描かれていれば結果的には無駄であってもストーリー上では無駄になりません。しかし今回の場合、目的も行動もその場その場でインスタントに繰り広げられるだけで無味乾燥としていて本当に無意味でした。これをプロの仕事として出せることがすごいと思います。
■御成
・前回の時点ではどんなプランなのか不思議に思っていたらノープランで、自分が戦いたいというわがままでしかありませんでした。 自分のわがままで世界の危機を放置し、実際に敵の計画が実現されていまいました。役立たずどころか人間のクズです。
このタイミングでそんな理由で取り返しの付かないことをする意義がわかりません。もう挽回する時間もないでしょうに、なぜこんな誰も得しないシーンを入れたのでしょう?
・しかも悩みが解決したようにも見えませんでした。
「自分が役立てることがないからもう居場所がない」と現実的な理由で悩んでいたはずなのに、アカリの根拠のない精神論で納得してしまいました。これではまた実際に行動しようとなったときにまた自分にはできることがないと悩むだけでしょう。メインストーリー同様に御成も徒労でしかありません。
■フレイとフレイア
・youtubeで現在も配信中の番外編『伝説!ライダーの魂!』に登場したフレイとフレイアが出てきました。でも私は最終章(DVD限定)を見ていないのでどうして登場したのかさっぱりわかりませんでした。
・6章まで見ただけだと、フレイとフレイアの目的はタケルたちに平成ライダーのアイコンを作らせ、来るべき脅威に備えるためだったように見えました。
結局、この話は最終章で完結したのでしょうか? どうしてテレビ本編に出てくるのかわかりません。完結しててもしてなくても、今更出てくる理由があるのでしょうか…
販促のために雑に出て、視聴者を混乱させるだけで終わりそうで不安です。
【アクション】
・ついに最悪のパターンを目撃して しまいました。最悪のアクション、それは「棒立ち」です。
2vs3のバトルだと放っておくと一人余ってしまいます。それを以下に克服するかが戦隊、ライダーのアクションの基本と言っても過言ではないでしょう。
それが今回は完全に余ってました。見事な棒立ちです。
しかも「サーバーの破壊」がその時点でのストーリー上の目的だったため、「自由に動けるならさっさとサーバーを破壊しに行けばいいじゃん」と思ってしまう最低最悪のシチュエーションでした。そこまでやる気がないなら、単純に教会のガンマイザーを3体に増やせば済んだはずです。考えれば考えるほど嫌になる惨状でした。
次回は長谷川さんが登板するです。前回で最後ではありませんでしたね。
恐ろしいことに東映公式のあらすじの時点で意味がわからない記述がありました。
「タケルに残された時間は残りわずか。人々をデミアから解放するため、そしてタケルを生き返らせるために皆が動き出す。タケルはアデルともう一度繋がろうとし、アカリは眼魔の世界へのゲートを開こうとする。マコトはディープスペクター眼魂を通じてガンマイザーを制御しようとし、アランとオナリ達はビルズを捕まえて、デミアについて謝罪させようと動き出す。」
人類滅亡の危機のときにただ謝らせるために人手を割くってどういうことですか…???
ゴーストのクライマックスらしく更なる混沌とした展開が待っているようです。ゴーストとはいったい何なのでしょう? 怖いくらいにわかりません。
今回は脚本以上に演出がひどかったと思います…
返信削除田崎監督回っていうので割と期待してたのでショックでかいです
位置関係やシーンのつながりがおかしなところがところどころにあった気がします。どうしてどこもかしこもグズグズなのか不思議です。
削除御成は役に立ちたいという理由でクズのような行動をとっていましたが、
返信削除そんな御成が役立たずならば、主役回もなく、セリフも少なく、キャラもあまり固まっていなくていつも御成の金魚のフンなナリタはなんなのでしょうか。
こういった書く必要性のないような脚本を書く前に、ナリタのキャラをもう少し掘り下げられなかったのかとひしひしと感じていました。
悩みすらしないアホでしょうね。今回もまるで役に立っていませんでしたが、面倒事を起こさないだけ御成よりマシでした。
削除ナリタはもう時期を逸してしまったのであとはエピローグくらいしか望みはないと思います。4クール目に入ってからやることではありませんから。
どういう経緯でこうなったのかは不明ですが、やっぱりスタッフ全体のモチベーションの低下が一番深刻ですね。さらに問題なのは、それを統括する立場の人たちもまるで仕事していないという点です。
返信削除客観的に見て、序盤を丸ごと販促に費やさなければいけなかったり、年三回も映画を作ったりと、同期の戦隊やウルトラマンと比較しても、ライダーの制作環境は決して恵まれているとは言えませんが、私にはそれが、「だからこんな出来でも仕方がないんです。」と開き直る口実を与えてしまっているように思えてなりません。Owl0079さんと同様、制約の多さといかに向き合うかという姿勢が見られるのがニチアサの醍醐味だと私も思っていますが、もはやそれを求めるのは無理難題でしかないんですかね・・・
商品が多すぎる第一クールはともかく、それ以外は道があると思うんですけどね… スタッフはもう諦めてしまったのかもしれません。さすがに連続でズタボロだと虚無感に襲われます。
削除何だかなぁ~、今回の話って今やるべきだったのかと思います。もしやるんだったら、ギャク回が許される20~27話あたりにやればまだダメージが少ないと思います。番組終盤のこの時期にやる必要はないと感じます。ってか残りの話数でこの作品がちゃんと終われるのか不安に感じます。スタッフも投げやりに見えていますので、たぶんもう心はエグゼイドやアマゾンズ2期に移っているのかもしれません。
返信削除ゴーストが全話終わったら、筆者氏はまとめの総評を上げますか?そちらが出来ましたら、思いっきり言いたいことを書くつもりです。
>今回の話って今やるべきだったのかと思います。もしやるんだったら、ギャク回が許される20~27話あたりにやればまだダメージが少ないと思います。番組終盤のこの時期にやる必要はないと感じます。
削除私もそう思います。
もっと言うならデミアプロジェクト自体も3クール前半までには終わらせて良かったと思います。アデルのサーバー化につなげるにしても、「2クール頃にイゴールのデミアプロジェクトを阻止→今回でアデルが単独でデミアプロジェクトの骨子を実現」という流れにすれば問題ないと思います。こういう流れのほうが今回の代替パーツみたいな扱いよりも生まれ変わったアデルの凄さをアピールできたでしょう。
>ゴーストが全話終わったら、筆者氏はまとめの総評を上げますか?
はい、例年どおり書くつもりです。
と言ってもまとめるも何もないので普段書いていることと内容は大差ないと思いますが。
すっごい今更なことかもしれませんが、ゴーストって三人のライダーが一か所に集まって変身→戦闘のパターンがやたらと多くないですか?こういう全員揃い踏みでの変身ってここぞというときにやってこそ盛り上がるものだと思うのですが、今作では三人揃って変身&戦闘シーンを映さないとだめというノルマでも課せられているのかと思うくらいです。それでも連携のとれたチームプレイが拝めるのなら何の文句もないのですが、今回のようにおよそ集団戦とは言い難いお粗末なバトルばかりが目立ってしまって・・・・。
返信削除アランが仲間になって以降特に思うのですが、ライダー三人の価値観や思想にほとんど差がないんですよね。だから各々に異なった役割を持たせることができずに、結果的に集団で行動させるしかなくなっているのではないかと。アギトのときみたいに長期間ライダー同士ですれ違い状態が続くのも考え物ですが・・・このあたりの塩梅は難しいですね。
単純に芸が無いんですよね。
削除全員いっしょだとワンパターンになるので極力避けるのが基本だと思います。普通はそのために主要ライダーを独立勢力にしたり、仲違いをしたり、理由をつけて単独行動を取らせたりするものです。仲間だとしても「ライダーの一人がゲストキャラといっしょにいて襲われ単独で迎撃する」とか、「敵がある目的のために一人を狙う」など理由をつけて、一人が変身して残りのメンバーは後から合流したりさせています。
その点はゴーストは「タケル+タケル信者」でしかありませんし、単独行動もほとんどありません。というか単独行動どころかキャラごとのドラマがありません。
私は構造上の問題以前に脚本の腕の段階の話だと思います。