『仮面ライダーゴースト』 第46話「決闘!剣豪からの言葉!」:感想

2016年8月28日
・今回も理解できなかったところがたくさんありました。一つ一つ書いていきたいと思います。

■あっさり諦める仲間
・タケルが見えなくなっただけなのに、まるで完全消滅したかのような態度でした。
私はてっきり
アカリ「見えなくてもタケルは近くにいる。 タケルなら今はきっとこうするはず…」
タケル「見えなくても、声が届かなくても、心がつながっていれば思いは届くんだ !」
と、これまでのタケルたちの主張を実証する展開になるのかと思っていました。そしたらいないものとして扱うガン無視でびっくりしました。見えるかどうか、そこにいるかどうかで変わる心のつながりとは何なのでしょう?

・しかもあっさり解決するのがまたまた驚かされました。
ディープスペクターを使えば見えちゃうんですもんね。これならディープスペクターに変身してタケルと会話して、マコトがみんなにタケルの言葉を伝えれば問題は解決してしまいます。全てが台無しで考えうる限りで最低レベルの展開だと私は思うのですが、スタッフはこれを選んだんですね。
問題が起きてどうしよう!と慌てていたら実際には大したことなかった、という事態は現実ではよくありますが、それをそのままドラマでやるなんて斬新です。

■ガンマイザーの重要性
・未だにガンマイザーの自我の話題を引きずっていることが不思議です。
今回でガンマイザーの自我は消滅してそれで終わりかと思ったら、偽マコトに引き継がれている様子でした。まだやるんですね。
個人的な印象としては、ガンマイザーも偽マコトもやられ役のイメージがついているのでラスボスになられても困ってしまいます。どうせまた負けるだろという印象しかありません。こんなに引っ張るならどうしてこんなに弱くしたのか理解に苦しみます。せめて偽マコトだけでもやられ役の枠の外に置いておくべきだったと思います。

■武蔵との勝負
・てっきり戦いの中でタケルの雑念が晴れ研ぎ澄まされていき、武蔵の心を読むことで逆転して決着がつけ、戦いの過程で能力を使いこなせるようになるのだと思っていました。
ところが実際は口で言えば済む話でした。何のための勝負だったのでしょう。タイトルは「決闘!剣豪からの言葉!」だから全く間違ってはいないのですが、おかしいと思います。

・真剣勝負=命のやりとりをあっさり受諾するタケルも理解しがたかったです。
尊敬する人を殺すことになるかもしれないのに何を考えているのでしょう? 武蔵は「臆したか!?」と言っていましたが普通は戸惑って当然だと思います。

・そして能力を使えるようになった後はもっと理解しがたかったです。
「声を聞くことが重要なんだ!」→「知り合いの3人の声だけ聞く」
全然聞いてないんですけど… そもそもガンマイザーに取り込まれた3人の声がどこから聞こえるのかもわかりません。ガンマイザーと戦っている間には何も聞こえていなかったのですが。

・武蔵の言葉からすると今回の話は、仏教の「色即是空、空即是色」の話だと思ったのですが違うのでしょうか?
悟りを開いたはずのタケルがいきなり群衆を無視して、知り合いの3人だけにこだわることにしていて呆気にとられました。私は色即是空の意味するところを理解できてはいないと思っていますが、少なくともタケルの行動は全然違うと思います。予想と全く食い違う展開でそんな話じゃなかったのかなと自信がなくなりました。


次回、アデルが父親の仇だったことが判明!って遅ッ!
眼魔を見ても何も言わないからタケルは仇とかどうでもいいのだと思っていました。仇討ちとかしたかったんですね。47話になって初めて知りました。 

コメント

12 件のコメント :

  1. 武蔵との勝負は必要あったのか疑問でした。いつもやっていたように眼魂内での対話で済ませていいくらい少ない内容だったのに、わざわざ人間の姿で現れてまで戦う意味があったのか、サブタイトルにするくらい重要な場面だったのか理解できません。

    そんな無駄とも思えるようなことをやっておいて、いきなり全人類の9割がデミアの使用していることが明かされ、人々がアデル化されて驚きました。人々にいかにデミアを使用させるかがデミアプロジェクトの1番の課題と言ってもいいはずなのに、本編で描写されたのはTVのニュースと登場人物たちの情報操作という言葉くらいでいまいち規模と影響力がわかりにくいものでした。人々がデミアを求めたり手にするリアクションも特になかったので、いきなり全人類の9割と言われても見ていたものとのスケールが違いすぎて驚きです。

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    1. >いつもやっていたように眼魂内での対話で済ませていいくらい少ない内容だったのに、わざわざ人間の姿で現れてまで戦う意味があったのか、

      わざわざやるんだから戦うことに意義があるんだろうなぁ、と思っていたら意味がありませんでした。すごい構成だと思います。

      >いきなり全人類の9割と言われても見ていたものとのスケールが違いすぎて驚きです。

      あの世界の人は素直なんでしょうね。ビルズさんの放送が今回あったので次回では5割くらいは助かってるかもしれません。

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  2. マコトがあっさりタケルが見えるようになったのはびっくりでしたね。

    残り話数少なくなっているのに、タケルさんはじめライダーの戦う理由がまだフワフワしてるのはどうにかならないんですかね。

    「地球を守りたい」のか、「仲間を守りたい」のか、「生き返りたい」のか。

    戦う理由って制作側の「伝えたいこと」のひとつだと思うんですが、全然伝わって来ない気がします。

    お話しが進むうちに「変わる」のは普通だとは思いますが、ゴーストはそれ以前の問題のように思います。

    劇場版も見てきましたが…子供は楽しんだようですが、私はがっかりしました。
    困惑もしています。

    劇場版で本編の謎が多少明かされましたが、新しい謎も増えちゃいました。

    劇場版と本編が「繋がる」にせよ「繋がらない」にせよ腑に落ちない感じです。

    本編の結末がますます不安になりました。

    こちらの掲示板のコメントで「バカが話を進めるのは変わらない」とおっしゃってた方がいらっしゃったと思いますが、私も同じように感じました。

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    1. >残り話数少なくなっているのに、タケルさんはじめライダーの戦う理由がまだフワフワしてるのはどうにかならないんですかね。

      未だに基本的なところである「世界を救うことと自分が生き返ること、どちらが大切か?」という話すらしていませんからね。普通だったら「命をつなぐために多くの人を助ける→自分の命もかけがえのない命の一つだと気づいたから自分の命も大切にする」といった思想の変化があって当たり前なのですが。いったいどこがどうつなっているのかさっぱりわかりません。

      >劇場版で本編の謎が多少明かされましたが、新しい謎も増えちゃいました。

      そうなのですか。元々期待していないので構いませんが。

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  3. もうなんかスタッフが諦めに入ってるような匂いが今まで以上にしますね。

    いつもは静かに子供と見ているのですが、
    タケルが消えてアカリと御成が話すときにクモランタンでユルセンを実体化させたのにも関わらず
    そのままの流れで誰もクモランタンを使わなかった時には思わず『クモランタンは?』とつぶやいてしまいました。
    もうレギュラーメンバーが全員サイコパスのように見えて怖かったです。

    マコトが『お前たちは自分のやるべきことを』といったシーンも個人的には納得できませんでした。
    お前がやるべきことは偽物の自分を追うことと特訓しかないのか、と突っ込みたくなりましたね。
    タケルが消えるのもこれで2~3度目(それもおかしいですけど)ですからみんながそのことに慣れている、タケルのことを信じていると言ってしまえばそこまでですが、本当に信頼しているのであればすぐにでも手分けをして探すべきでは?心配とかはしないの?と、疑問でいっぱいでした。

    おそらく脚本としてのアデルは〝狂気におぼれ、世界を自分と一つにすることで支配する〟
    みたいなキャラ付けを狙っているんだろうと思いますが、
    まったくと言っていいほど威厳がありません。
    想定外の事態に慌てふためいたり、
    いつも馬鹿の一つ覚えのように『私が世界』と言っているからでしょうか。
    ウィザードのグレムリンのほうがよっぽど狂った描写をされていたように見えます。

    アリアの扱いにも困っているようにも思いました。
    私の記憶が正しければここ十話ほど、アリアはあそこから出てませんよね?
    人やモノの配置が同じままでは、どんな構図で撮ろうとも画がさほど変わらず見飽きてしまうものです。
    どうにかして脱走してみたり、アデルが暴走して殺されたりなどといった小さなドラマがあればいいんですが残りの話数的に無理でしょうね。

    そして最後に気になったのはアクションです。
    ここ何話か、ほとんど3人の同時必殺技でとどめをさしています。
    正直見飽きました。
    何度もぶつかったライバルや共に戦ってきた仲間と力を合わせて敵を倒す描写は
    たった何度かしかないからこそそのカッコよさが光るというのに、
    それを連発されては〝アクションの中のドラマ〟が見えません。ただの学芸会です。

    もうゴーストには期待すまい、そう思った46話でした。

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    1. >タケルが消えてアカリと御成が話すときにクモランタンでユルセンを実体化させたのにも関わらず
      そのままの流れで誰もクモランタンを使わなかった時には思わず『クモランタンは?』とつぶやいてしまいました。

      これは「タケルにもクモランタンを使えば姿が見えるようになるのでは?」という疑問で合っているでしょうか?
      あれはマコトたちも目視できなかったからランタンも無意味ということかと判断しました。ベルトの効果なのか眼魔世界出身だからか理由はよくわかりませんが、マコトとアランはゴーストや眼魔が見える設定なのだと思います。

      >マコトが『お前たちは自分のやるべきことを』といったシーンも個人的には納得できませんでした。
      お前がやるべきことは偽物の自分を追うことと特訓しかないのか、と突っ込みたくなりましたね。

      個人的にはマコトが言い出す事自体は特に不思議はありません。
      2クール頃に仲間になった後も「俺はケジメをつけないといけない」と言って、協力を拒んで独自に動いていた人物ですから。ただ、それに対してアカリたちが何も言わないのは不思議です。ガンマイザーとの接触なんて危険だと思います。実際に偽マコトとマコトの不調という実害が既に出ていますし。やるならやるで、タイムリミットを活かして「早くしないとタケルが本当に消滅してしまう。タケルはカノンを救ってくれた。今度は俺が命に代えてもタケルを助ける」とか無茶を肯定する根拠がほしいです。

      >タケルのことを信じていると言ってしまえばそこまでですが、本当に信頼しているのであればすぐにでも手分けをして探すべきでは?心配とかはしないの?と、疑問でいっぱいでした。

      ゴーストの信頼の形はよくわかりませんね。
      信頼しているならそこにいるかのように振る舞うほうが自然だと思うのですが。死んだような扱いで信頼しているように見えません。

      >まったくと言っていいほど威厳がありません。

      アデルはどうしたいんでしょうね?
      器量の小さい小者というイメージしかありません。普通なら最後に足元を掬われるタイプなのですが、候補のガンマイザーも今や再生怪人扱いなので全然面白そうじゃありません。

      >私の記憶が正しければここ十話ほど、アリアはあそこから出てませんよね?

      タケルたちも外出時以外はだいたい居間か地下にしかいないので…
      楽しませる気がないのはもっと今更ですし…

      >ここ何話か、ほとんど3人の同時必殺技でとどめをさしています。
      正直見飽きました。

      雑なノルマ消化の極みって感じですね。
      「3人を活躍させないといけない? じゃあ三人同時に必殺技使えばいいじゃん!」という脳みそが腐った考え方に見えます。使える必殺技のバリエーションが少ない戦隊以下の演出であることを恥じるべきだと思います。

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  4. 今回の話はもう色々意味が解らないとしか言いようがありません。

    フレイとフレイヤも何だったのかも解らないし、ユルセンもこの期に及んでまだ「俺だって解らない」だし、ただでさえ何なのか解らない偽マコトは今回何しに大天空寺に来たのかも解らないし、そして根拠も無いのに偽物と指摘されてあっさり引き下がる。いきなり世界中の9割がコンタクトレンズ(デミア)を付けてたり、園田博士達も折角再登場したのでてっきりタケルを応援しに来たのかと思えばガンマイザーに乗っ取られてあっさりフェードアウトだし、あの3人って結局あの後どうなったのでしょうか? 私がちゃんと見てなかったのなら悪いですが、あっさり倒されてまた復活しましたけど、皆まだ助かってないって事でいいのでしょうか?

    そして何よりも一番意味が解らないのはビルズ役のセインさんが今回でオールアップした事です。
    前回アカリがショック受けた程他の人物との絡みも描写されず、最後はコラ画像になってあっさり終わりって...

    こんな事言いたくないですが、セインさんはこれで満足だったんでしょうか...?

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    1. >あの3人って結局あの後どうなったのでしょうか?

      たぶん、どうもなってないと思います。
      解放されたらそういう描写を入れるのが普通ですから。ゴーストなので省略されていても不思議はありませんが…

      >こんな事言いたくないですが、セインさんはこれで満足だったんでしょうか...?

      仕事なので満足も何もないと思います。
      個人的にはナリタとカノンの役者さんが一番悲惨だと思います。無駄に出演シーンだけあって目立つような出番がまるでありません。顔を売るために出てるのにアピールできないのでは出ているメリットがないと思います。立って相槌を打つだけのシーンは多いので拘束時間ばかりが無駄にかかります。

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  5. というか、一日でデミア使用者数増えすぎですよね。
    視聴者からすれば、いくらフィクションの世界だからと言ってここまで大掛かりなご都合展開をされるとかなり萎えます。

    ……とは書いたものの、こんな展開では驚きもないあたりこの一年でゴーストのひどさに慣れてしまったんだなぁと実感しました。

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    1. >というか、一日でデミア使用者数増えすぎですよね。

      すごいですよね。国も宗教も人種も、富裕層も貧困層もいるのに全人口の9割なんて。一年かけても難しいと思います。

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  6. デミアって1度はめたら外せないんでしたっけ?
    洗脳も溶け事情を把握したビルズまでアデル化してましたが...

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  7. >デミアって1度はめたら外せないんでしたっけ?

    これは両方のサンプルがあるので謎です。
    御成がはめたときは発動したら外そうとしても取れない様子でした。なのでビルズさんも外せなかった可能性はあります。
    外せたのは子供がデミアに取り込まれて、タケルがデミア空間(仮)についていって謎の巨大コンタクトを破壊したときでした。この行動をタケルが任意で起こせるのかどうかが完全に謎です。記憶読み取りみたいに自在には使えないのかもしれませんし、イゴールが制御していた実験用サーバーのときとは違ってアデルがサーバー化しデミアを制御している現状では不可能なのかもしれません。

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