『仮面ライダーゼロワン』 第06話「アナタの声が聞きたい 」:感想

2019年10月6日

【ストーリー】

■何の話だったんだろう?
・話の要点がよくわかりませんでした。お仕事編のはずなのにお仕事があまり関係ないように見えました。

・本筋らしき愛やヒューマギアが遺族の救いになるという話も個人的にはピンと来ませんでした。
そこは同一視していいところなのか疑問があります。この価値観を肯定すると「病気に苦しんで『殺してほしい』と言っている人を殺すのは愛です」とか言えてしまうと思うので主人公の価値観として大丈夫なのか疑問です。最後も「ヒューマギアは違法だけど娘と同じ声をしたスマートスピーカーなら依存してもOKです」という内容で目を疑いました。私にはあれで良いとは思えません。

・私には或人が「歪んでいてもそれで本人が幸せならいいじゃないか」なんて言うタイプの人物には見えないのですが何がどうなってこんな話になったのでしょう。
ローテーション陣なのに自分のやりたいことを優先してキャラや話を歪めるタイプの脚本家だとマズいので不安です。

・東映公式サイトの文面を読んだ印象としては「意識高い系」で「こういう題材を扱う俺かっこいい!(中身については特に考えてないので結論や前後の文脈は存在しない)」でしかないっぽいので、たぶん考えるだけ無駄だと思います。

■迅
・迅はヒューマギアでいいみたいですね。実は人間とかあるのかなと考えていましたが特に無さそうです。迅は外見が12年前と変わっていないので少なくとも身体は生身ではないでしょうし、その辺りは特に考える意味は無いんでしょうかね。

・フライングファルコンは迅用のアイテムだったんですね。あぁなるほどと納得する反面、メタ的な理由で「これだと奪うと扱いに困るから他のプログライズキーが奪われる展開はあまり無さそうだな」と思ってしまいまいました。


【アクション】

 ■仮面ライダー迅
・名前がなんだかわからないなと思って公式ページを見たら、そのまま「仮面ライダー迅」でした。

・見た目はわりと好きなほうです。
身体の細かいプロテクターは見る角度によって外見が変わるので映像作品向きだと思います。目も大きくて味方ライダーとは外見を差別化できていて良いと思います。

・ファルコンの羽はあまり良くないと思いました。身体を動かす度に小さい羽がちょこちょこ動いて気が散ります。普段は格納しておくか、もっと固い素材にして動かないようにしたほうが良かったんじゃないかと思いました。

■バルキリー・ライトニングホーネット
・外見はかっこよすぎて浮いている感じでした。
ハニカム模様を鎧に見立てたりデザインとしては良いのですが、ゼロワンはスポーツ用のプロテクターみたいな意匠が基本なのでファンタジーっぽいかっこよさは浮いてしまいます。

・アクションはCGが微妙なので全体的にいまいちでした。
キックを蜂の針に見立てるのは定番だけど悪くなかったです。もうライダーは武器を使うのが当たり前で、むしろキックするときに「なんで武器があるのに蹴るの?」と疑問に感じるくらいですからね。これくらい理由付けをしたほうが良いと思います。

■販促はいまいち
・販促として全体的に締まりがなかったと思います。
ゼロワンは使いまわしの怪人を前半で倒した後はやられ役でしたし、バルカンはいるだけ。迅はバルキリーには一方的にやられて敗走し、バルキリーも最後に迅に攻撃を当てられずに逃げられたから最後に土が付きました。これなら迅は怪人が倒された時点で怪人のキーを回収しつつ離脱したほうがまだみんなが格好がついたんじゃないかと思います。


次回もまだ筧さんが続投するそうです。
まだ7話なので次々回の8話も筧さんが登板した場合、シリーズ構成の担当した回数と並んでしまいますね。序盤はフォームチェンジ用のアイテムを次々と出さないといけないからやりたくないんでしょうかね。

コメント

2 件のコメント :

  1. 更新お疲れ様です

    個人的には「容姿を個人に似せたヒューマギアは禁止」という価値観自体がよくわからなかったです。ストーカー的な目的なら禁ずるのは理解できますが、家族を亡くした人の心の支えならばそういうビジネスとして技術が叶えば存在し得ると思います。
    「亡くなった人の面影にいつまでも縋るのはよくない」という倫理観はわかります。ですが、リアルな人間の表情の追求、特定の人物の模倣は介護や心のケアといった目的で開拓していく意義のあるジャンルでもあると思います。すでに著名人の再現のようなプロジェクトは実在するようですし。また管理人さんのおっしゃった通り、この回の結論で声だけならOKというのも理解しがたいです。では犬型ペットロボに故人の名前を付けるのはOKで、そっくりの人形を作って話しかけるのはダメなのでしょうか?法律の話が出たので、まだまだ技術に法の制定が追いついていなくて或人が悩むという回なのかと思ったのですが、或人の多面性に欠ける狭い視野が劇中ではほとんど正義とされてるようで、管理人さんと同様に問題提起にすらなっていないと感じました。

    社長の思いを知った主人公の行動が「オーディションまで引き延ばす」でしたが受かっちゃったらどうするつもりだったんでしょう。責任を取ると大見得切っていましたが考えて行動しているように見えません。
    迅が現れて声優さんをマギア化させるのをぼーっと突っ立って見ていて悔しげに「滅亡迅雷め…!」とか言ってる主人公のシーンはなんとかならなかったんですかね…マギア化したら壊すしかないのに緊張感なさすぎます。どうせ廃棄するから手間が省けてよかったとでも思ってるんでしょうか?かと思えば真剣に親子愛を説いたり主人公がわかりません。

    ファルコンは貸し借り系アイテム枠なんですね。奪われたり取り返したり、手持ちアイテムの変動がバトル展開に活かされるといいですね。同じアイテムで使用ライダーによってデザイン変わるのは面白いですが、そうなると他のパターンも見たくなります。あんまり期待できなさそうですが。

    ホーネットは確かに微妙に世界観違う感じでしたね。自分も針を模したキックは好きです。アクターさんが小柄なのも相まって、パワー型ではないけど強烈な一撃という感じがしました。

    今作のCGは変身時のパーツの変形など動きは面白いと思うんですが地味なんですよね。ビルドのプラモデルの金型を模したエフェクトとかの方が未来感あったように思います。

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    1. >法律の話が出たので、まだまだ技術に法の制定が追いついていなくて或人が悩むという回なのかと思ったのですが、或人の多面性に欠ける狭い視野が劇中ではほとんど正義とされてるようで、管理人さんと同様に問題提起にすらなっていないと感じました。

      今回に限らないのですが、ヒューマギアには夢が無いと思います。
      「ヒューマギアは人類の夢だ!」と言っているのにやることは人間の代わりばかりです。しかもそれで暇になった人間が新しい可能性を感じさせるわけでもありません。主人公も基本的に「相手に対して反論する=否定する」だけなので余計に可能性の広がりを感じません。描く順番や描きたいことを間違えているように感じます。

      >責任を取ると大見得切っていましたが考えて行動しているように見えません。

      相変わらず意味がわかりませんでしたね。受かったら主催者側にとってとても迷惑だったと思います。しかも公開オーディションだったので「優勝者は辞退したので2位が繰り上げ当選になりました」なんて宣伝どころか逆効果ですから、下手すれば裁判沙汰になってもおかしくないと思います。

      >迅が現れて声優さんをマギア化させるのをぼーっと突っ立って見ていて悔しげに「滅亡迅雷め…!」とか言ってる主人公のシーンはなんとかならなかったんですかね…マギア化したら壊すしかないのに緊張感なさすぎます。

      あれは撮影側のミスだと思いますが酷いシーンでしたね。もうゼロワンの正体を隠す必要性も薄いのですからためらう理由なんてないでしょうに。

      >同じアイテムで使用ライダーによってデザイン変わるのは面白いですが、そうなると他のパターンも見たくなります。あんまり期待できなさそうですが。

      あったらいいんですけどスーツの予算から考えると望みは薄いと思います。
      下手にやるくらいならいっそやらないほうがありがたいと思っています。武器に入れて必殺技用に使うだけの奪い合いなんて退屈極まりないでしょう。

      >今作のCGは変身時のパーツの変形など動きは面白いと思うんですが地味なんですよね。

      ヒューマギアの設定ばかり凝っていてライダーや敵はあまり無いんですよね。形に特徴のあるアタッシュケース型の武器すら活かせていません。アクションが酷いのは最近のライダーではいつものことですが。

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