『仮面ライダーゼロワン』 第13話「ワタシの仕事は社長秘書 」:感想

2019年12月1日

■システムもガバガバ
・ここで勝っちゃうと今回の話が終わっちゃうんだけどどうやって負けるんだろうなと思っていたら普通に負けてびっくりしました。強化フォームの初戦闘なのにいきなり弱い印象が付きました。
しかも理由が「完成品(不完全)」という意味不明な代物でまたびっくりです。作った衛星ゼアの無能っぷりもさることながら、出どころも勝手に作られた物なのでそんなものに頼ったイズたちも馬鹿みたいですしどうしようもありません。
更に「衛星とリンクしてるけど戦闘データは取ってなかったわ」という更なるアホアホっぷりを発揮されて開いた口がふさがりませんでした。衛星ゼアの株が飛電以下の大暴落です。あまりに無能過ぎて「ひょっとして滅亡迅雷ネットが反乱を起こしたのはアホな衛星ゼアに支配されるのが嫌だったからなのではないか」という疑念が浮かび上がってきました。
ついに唯一まともかと思われていた衛星ゼアまでポンコツだったことが判明してしまいました。ゼロワンの世界は本当にヤバいですね。

■そういう作品じゃないんですよ…
・ストーリー展開は今回に限れば真っ当だったのですが、残念ながらゼロワンの作風と合っていませんでした。

・バックアップの話はこれまでにちゃんと扱ってきていれば「え、イズやワズにはバックアップがないの?! じゃあ壊れたらそれっきりじゃないか!」とショッキングなシーンになったのでしょうが、実際にはバックアップを取ってあるヒューマギアが暗殺ちゃんしかいないためバックアップなんて存在しないも同然なんですよね… 「え、バックアップがない?! みんなそうだよ」では台無しです。

・「俺には伸びしろがある!」という話も或人の成長を描けてきていればそれで機能したのですがそんな印象が全くないんですよね…
新米社長としての成長も、お笑い芸人としての成長も、ライダーとしての成長も、ヒューマギア関連での変化も何も思い当たりません。
「相変わらず無責任な軽い言葉を使っててどうしようもないな」という悪い印象にしかなりませんでした。

■3人→1人しかいない
・「3人で戦うぞ!」と言っていたのにいつの間にかゼロワンだけになっていたときには唖然としました。酷いです。この前2人がかりで戦って負けた相手に怪我人一人で戦っても結果は考えるまでもありません。

・しかも最後には落ちたキーを拾うことすらできない有様で情けなかったです。
あの醜態はいったい何だったのでしょう? あれなら普通に3人で戦っても暗殺に勝てず、途中で不破と刃は負傷退場にしておいたほうがシャイニング一人で戦う展開もキーを奪われる展開もスムーズだったと思います。


次回はもうバルカンの強化フォームらしきものが出るようです。
「強化フォームが出る=2号ライダーの空気化」がお決まりの流れですがバルカンにはまだ強化フォームが残っているのでしょうか。

コメント

4 件のコメント :

  1. 更新お疲れ様です(携帯で遅れなかったのでPCです。重複してたら申し訳ない)。

    「実際に描写されてはいない」と言う事に目を瞑れば、『バックアップの効かない=代わりがいない唯一の存在であるイズの話』にしろ『データの予測速度を上を行く或人の人間としての成長の話』にしろゼロワン比で言えばまぁまぁ“いい話”っぽく出来てたと思います。
    ただ実際の所、『ゼロワン計画によって生み出されたヒューマギアのイズ(ワズ)はバックアップが効かず、壊れてしまえば2度と再生する事が無い』なんて言われてもそもそも「ゼロワン計画外であろう一般ヒューマギアが破壊されるたびにバックアップから復元される(=復元された個体が出る)」なんて話自体が本編に存在しないですし、『或人の成長はデータの予測を超越する』なんて話にしたって或人の特異性に触れた事も無いので見てる側からすると「おっそうだな」としか思えないんですよね。
    というか今回って何か良い話風に終わりましたけど、事件の真相も飛電インテリジェンスへの疑念払拭の件も何1つ解決してないですよね…?

    不破の「貴様ら最初からこれ(ドードーキー)が狙いだったのか…!」発言はあまりにひどくて突っ込む気力すら湧きません。

    ラストでZAIA社長が意味ありげに「ゼロワンは想定よりも性能が500%上昇している…サウザーとの対決が楽しみだよ」などと言っていたので年末か年始にでも仮面ライダーサウザーになるんでしょうね。

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    1. マッソさん、こんにちは。ちなみに重複は見当たりませんでした。

      >というか今回って何か良い話風に終わりましたけど、事件の真相も飛電インテリジェンスへの疑念払拭の件も何1つ解決してないですよね…?

      実に不思議でしたね。前回逃亡したり追いかけてきたAIMSを力づくで振り切ったりしていただけでも問題になると思うのですが。
      結局、祭りだゼットの生き残りも放置なんですよね。ドードーキーが滅亡迅雷の手にあるから下手するとまた新しい暗殺ちゃんが復活/製造する危険性があるはずなんですが。

      >不破の「貴様ら最初からこれ(ドードーキー)が狙いだったのか…!」発言はあまりにひどくて突っ込む気力すら湧きません。

      めっちゃ説明台詞でしたね。しかも雑魚と戦っていただけなので疲労していたとも思えず、普通に滅に負けただけに見えて実に情けなかったです。

      >年末か年始にでも仮面ライダーサウザーになるんでしょうね。

      そのうち出るんでしょうね。もう既に人数が余っているのでこれ以上増えても嬉しくありませんが。

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  2. 更新お疲れ様です。

    病院回の反吐が出るレベルの茶番に次ぐ茶番に比べてドラマ撮影回・探偵回は多少マシに感じました。
    ただどちらも焦点が定まらないように感じました。俳優ヒューマギアの話は管理人さんも言われていたように偏見や先入観といったことがテーマだったのかと思いますがうまく物語を広げられていないですし、探偵回は謎解きが暗殺ちゃんの出自を暴くまでで止まってしまって後はドラマに回ってしまってがっかりです。

    そのイズとのドラマがほとんど意味をなさないのがなんともです。セキュリティのためにバックアップ取れない、は理屈としてわかるとして(キャラの死でお涙頂戴をやる気なのが丸わかりで興ざめではありますが)、データを抽出すると死ぬ、でも急いで完成させるにはそれしか方法がない、って普段から戦闘データの記録編集、衛星ゼアと同期とかしてないんでしょうか。そもそも機密保持のためイズからデータは1KBたりともコピーできず、メインである衛星ゼアにですらコピーしたら破棄確定という話ならシステムとして機能しないように思うんですが…「メインシステムと直結しているからデータ摘出すると破棄になる」と言ってましたがどういうことなのかよくわかりませんでした。犠牲が必要な差し迫った状況というより普段から対策してないアホなのでは…という感覚が強かったです。ぽっと出のワズが同じ量のデータを持ってるのも腑に落ちません。理論的に可能なんでしょうがイズは常に戦闘に同行して間近で撮影できるからこそ詳しいデータが取れるとかないんですかね…

    暗殺ちゃんのもともと5体いるなどの設定や、暗殺を極めるために大物俳優に弟子入りするなどの行動は独創的で面白味を感じるんですが、今後どうなる?と興味を引くまでには至らないんですよね…ドラマもなく適当に当て馬にされて適当に処理される予感がありありです。
    三条さんはゲスト脚本としての参加ですが、どこまでが大元の取り決めの設定でどこからが三条さんのアイデアなのか、視聴者には推測するしかないですが、恐らく浅いところしかいじれないのでヒロイン枠とのドラマ等に逃げるしかないんでしょうね。イズとの思い出がしょうもない漫才もどきくらいしかないので感動もクソもありませんが。

    以前の感想で或人か唯阿が実はヒューマギアなのではと推測されていましたが、自分はまだ未定なだけじゃないかと思います。どちらとも取れる曖昧なセリフや演出を散らしておいて、後から実はヒューマギアだった!をやるかやらないか決めるとかそんな感じじゃないでしょうか。仮に今後誰かが実はヒューマギアだったと判明するとして、「人間として育ったヒューマギアは人間か?」といったテーマを深く描けるとは到底期待できません。

    それよりも自分は病院回で不破が脳の検査だけ受けなかったみたいなことを言っていたのが気になります。伊達さん的な隠し事でもあるんでしょうか。ヒューマギアへの態度が軟化したこと自体はいいのですが、理由が治療してもらって助かったからというのが微妙にダサいです。三条さんの脚本では明確な意思を持って行動している感じがあってかなり良かったですね。

    シャイニングホッパーの必殺技はエフェクトが凝っていてそこそこ見応えあったように思います。攻撃パターンをシミュレーションする能力が出ましたが今後の強化フォームでのネタ切れが心配です。

    その他の記事も面白く読ませていただいています。
    あと無関係ですが、ビルドのVシネ2作目を見る機会があったのですが、いつもの寒いギャグやビルド特有の物理・遺伝子謎理論やご都合超展開満載だったのに不思議なことにわりとさらっと見れたんですよ。後で気づいたんですが、エボルトが出てこないだけで驚くほど見やすいということを、不要かと思いますが一応報告させていただきます。

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    1. 匿名さん、こんにちは。

      >普段から戦闘データの記録編集、衛星ゼアと同期とかしてないんでしょうか。

      地下基地に設置されたコンピューターとかならともかく、衛星で他のヒューマギアともリンク可能なのにデータは取れませんとは理解しがたい内容でしたね。作中でのゼロワン関連は何年も前から計画してきたシステムのはずなのになんでこんなに穴だらけなのか不思議です。

      >「メインシステムと直結しているからデータ摘出すると破棄になる」と言ってましたがどういうことなのかよくわかりませんでした。

      私も聞いたときにはどういうことかと首を傾げました。
      内容に合うように逆算すると、「『ゼロワン関連のヒューマギアは機密保持のためにバックアップが取れないようになっている』=コピーを取ったり、情報を共有することもできないようにプログラムされている。よって衛星ゼアに情報を渡すにはデータをそのまま渡すしかないが、イズの中の戦闘データはイズ自身の基幹プログラムなどと密接につながっているため戦闘データだけを切り離して渡すことはできず、人格データなどごとゼアに渡すしかない=人格の消滅」という話なのかなと推測しました。
      これはこれで「人格データごと渡すなら一度機能停止しても、後でゼアに情報を戻してもらって復活すればいいのでは?」とかツッコミどころがありますが。

      >理論的に可能なんでしょうがイズは常に戦闘に同行して間近で撮影できるからこそ詳しいデータが取れるとかないんですかね…

      個人的にはそもそも「データではなく或人の人格など加味すべき情報が足りていない」ということにしたほうが収まりが良かったと思います。こういう設定のほうが「なぜイズはゼアが気づかなかった情報に気づけたのか」(イズが或人を一人の人間として捉えて戦闘など合理的なデータ以外も観察してきたから→シンギュラリティの兆し)なんて具合にまとめられて話がまとめやすくなると思います。

      >以前の感想で或人か唯阿が実はヒューマギアなのではと推測されていましたが、自分はまだ未定なだけじゃないかと思います。

      私も決まっているという可能性は低いと思っています。そもそも最近のライダーでは「当初はこういう設定でしたが途中でなくなりました」なんて話が珍しくないと思います。
      しかしそういう話が関係ないのは現場側も同じだと思います。こういう場合に「自分はヒューマギア/人間だというつもりで或人の演技や言動を考えてきました」ということも少なくないと思います。「どちらかわからない」なんてことは現実ではあり得ませんからね。仮定して作らないと演技やストーリーの作りようがないと思います。
      そういう意味からも「スタッフはどういうつもりで作っているのか」を考える意義は有ると私は考えています。

      >ヒューマギアへの態度が軟化したこと自体はいいのですが、理由が治療してもらって助かったからというのが微妙にダサいです。

      お話の都合が見え見えで残念でしたね。私も三条さん流の不破くらいのアプローチのほうが不破のキャラを崩し過ぎなくていいと思います。

      >シャイニングホッパーの必殺技はエフェクトが凝っていてそこそこ見応えあったように思います。

      悪くはないと思いますが、個人的には趣味ではないですね。
      ああいう未来予知系みたいなアクションって「事前に提示した映像をなぞる」だけになってしまいがちで映像としての連続性やインパクトに欠けるように感じます。

      >後で気づいたんですが、エボルトが出てこないだけで驚くほど見やすいということを

      エボルトはずっと出張り続けてうざかったですからね… 手のひらの上で踊らされ続けてきたので勝てても「どうせそれも計画のうちでしょ?」か、「なんで今回は勝てたの? ご都合主義?」といった印象が浮かんできて楽しくありません。

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