■カノンの選択
・タイトルで覚悟していましたがカノンがいなくなりました…
永訣の火とは翔子の自爆と重なる花火のことであり、カノンの恋の炎のことだったんですね…
ウォーカーに2人でトドメを刺すシーンを見ていて、まるでケーキ入刀みたいだと不謹慎な想像をしましたがあながち間違っていなかったようです。心の底で望む形がそんな形だったことがカノンらしいなと思います。

・カノンに思い入れがある身としては、今までのファフナーで今回が一番過酷に感じました。
命を使い掴んだ未来で、薬で生きられる可能性を捨て、胸に秘めた思いと未来にあり得た可能性すら自分から捨てることを要求するなんて酷すぎます。命や希望以外に思いや可能性まで奪うなんて思いもよりませんでした。この辺りはさすが冲方さんだと心のどこかで感心してしまいました。

・飴がカノンの思いを象徴していたようでグッと来ました。
ずっとないしょで溜めてきたものを1人で急いで消化している姿からカノンの決意が伝わってきました。今回の内容だけで1本映画を作れる内容だったと思います。

・包み紙に残したメッセージが切ないです。
容子さんには「ありがとう」で、一騎には「さようなら」でした。しかし本当に一騎に言いたかったことはさようならではなかったはずです。その直前にはショコラにもありがとうと言っていました。命の恩人である一騎にもありがとうで良かったはずです。
胸に秘めた本当の思いも、感謝の気持ちすらも未来のために断ち切らなければいけなかった最期のカノンの胸中を考えると辛くなります。一方的に奪われたり押し付けられることも辛いことですが、自分で選ぶこともまた辛いものですね…

■説得力の重要性
・今回だけでかなり状況が好転しました。島の未来、パイロットの同化現象対策、彗の家族仲、ウォーカーの手口などなど大小様々な問題が解決しました。普通にやるとかなりのご都合主義です。しかしそう感じさせないのは説得力のおかげだと思います。
一連の流れは全てカノンの未来での戦いのおかげでした。カノンの明確な犠牲と強い覚悟を見てきたからご都合主義ではなく当然の結果として受け止められます。
未来の光景を混ぜての展開の圧縮、そして説得力となるその代償。実に鮮やかなお手並みでした。さすが冲方先生です。…でもカノン好きとしてはちょっと恨みます。

■エインヘリアルモデル
・カノンが最後に残した機体、これが前回映った機体の正体なのかもしれません。
エインヘリアルと言えば北欧神話に登場する「死後も戦う勇者たち」のことですが、ゴルディアス結晶と関係していそうです。乗り手が死者だからエインヘリアルなのか、それともゴルディアス結晶を動力源にするからなのか。何を意味しているのか気になります。

・あるいはトルーパーモデルも関係あるのかもしれません。
パイロットに絞ってもたくさんいるので死者の身体とするには機体数が問題になります。今余っているのはカノンの機体と剣司の機体だけです。その点、トルーパーなら機体数は問題ありません。咲良の能力で機体を量産する手はありますが、これはちょっと考えたくありませんね。

■ゴルディアス結晶
・ゴルディアス結晶自体がかなり大きな存在になったことも気になります。
人間もフェストゥムも受け止め、事象の地平線を具現化する存在になりました。総士の演説から考えると、結末に大きく関係してきそうです。

・里奈の夢から判断すると、ゴルディアス結晶でパイロット同士がつながっているのも間違いないようです。
千鶴先生が言っていた脳内のダークフロアと呼ばれる部分がフェストゥムの地平線とのつながりのようですね。そこが人とフェストゥムの架け橋になるのかもしれません。

・また、あれだけの存在だとエネルギー量も大きそうです。
コアを吸収したがってるエメリーとミールに取られたら大変なことになりそうです。ゴルディアス結晶は竜宮島のコアと違って、将来的には重要そうだけど今はなくてもどうにかなる存在というちょうど良いポジションなので不穏な感じがします。

■気になる2人
・灯籠流しのときに、咲良の母親の澄美さんと保さんが並んで立っていました。しかも咲良が怪訝な顔をしてそっちを見ているようでした。いつの間にやらそんな関係になっていたんですね。
咲良も視聴者もそう思っているけど勘違いという可能性もなくはないです。男女の関係といってもいろいろありますから。


次回のタイトルは「罪を重ねて」でした。
題名からすると人類軍の愚行を見せられるか、真矢がまた人を殺さなければいけない展開になりそうです。明るい兆しの見えた竜宮島に対し、派遣組はまだまだ希望の見えない過酷な日々が続きそうです。