映画『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』:感想

2012年4月26日
映画『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』を見た。
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(2011/10/21)
渡部秀、桜田通 他

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せっかくなのでオーズ風にこの映画をまとめるとこのようになります。

一つ!『電王』
この映画の7割は電王でできています。台詞、戦闘、ストーリー上の役目。全てにおいて電王を中心に作られています。はっきり言ってオールスターものというより「電王feauringオールライダー。オーズも一応出るよ。」というタイトルのほうが正しいです。

二つ!『1号、2号』
仮面ライダー1号と2号が昭和風な戦闘スタイルでショッカーと戦います!
前半の最大の見せ場であり、この映画唯一のまともに褒められるところです。

三つ!『オールライダー』
オールライダーというだけあって、いっぱい出ます。しかも大ショッカーと違ってちゃんと戦闘付きで登場します。おまけに王蛇やガタック、バースなど主役ライダー以外もシルエットで友情出演!意味はわかんないけど燃える。

オーズの出番は本当にひどい。オーズファンの人は絶対に見ないほうが良い。パケ絵にも大きく映っている映画限定フォームのタマシーコンボはいきなり変身→一歩も動くこともなく必殺技→倒したと思ったら真の姿に変身という扱いの悪さ。通常コンボなんてもっとひどい。ラトラーターは光って、即逃げるだけで終わり。タジャドルはデンライナーから飛び降りる子供を助けるために飛ぶだけ。
キャラなんてもう見てられない。アンクはウザさだけの塊になり、ストーリーを引っ掻き回す全ての元凶。映画で初めてオーズを見た人は印象悪すぎてオーズ本編を見られない身体になると思う。
映司は異常なまでの意思の強さが欠片もなくなり、ただの優しいけど流されやすい好青年にされてしまった。もちろんこれがモモタロスたちを引き立てるためなのは言うまでもない。
設定周りはもっとひどい。アンクはしょっちゅう腕だけになり、本体の比奈ちゃんのお兄さんはかなり長い間置いてきぼり。挙句の果てにモモタロスにまで無理やり乗っ取られる。本編の映司だったら「お兄さんの身体はお前らの道具じゃない!」ってマジギレしてる。
アンクがいないのにタジャドルに変身するのも奇妙。単独行動したアンクがあのメダルを置いていくわけないだろう。ショッカーメダルは一枚だけで、しかもセルメダルがないからグリード化できなかったという全く意味がわからない設定になってるし。

普通に見てても?が浮かびまくるストーリーといい、映画としてはどうしようもないけど、部分部分は面白い。
1号、2号の昭和的なゆったりした格闘戦は情緒があって、現役で見てた人にはより一層感慨深いだろう。
ショッカーが狡猾なのも良い。全シリーズの中でも一、二を争う悪役っぷり。このショッカーなら1号、2号を倒せるのも納得だ。カメバズーカでさえ迫力を感じた。ボスがまともに喋れないショッカーグリードなのは残念。もっと悪役感のある台詞を聞きたかった。
オールライダーの登場はやっぱり良いね。悔しいけど問答無用で燃える。出ただけで終了だった大ショッカーと比べて、登場時が小戦闘付きなのでかっこよさが倍増してる。ライダーは動いてこそだよね。わかりやすい決めポーズのある昭和ライダー以外に、響鬼やクウガ、アギト、ブレイドは”らしさ”を感じさせる動きで感心した。一方、やけに爽やかな555や殺る気満々の龍騎には違和感があった。個人的にはZOやゼクロスがかっこよく見えた。こういうの見せられるとオリジナルを見たくなるね。

電王好きじゃない身には全体的に受け入れがたい内容だったけど、オールライダーとしては満足。
個人的にイチオシのポイントは”ささきいさお”さん。少年らしさを感じさせるために若作りメイクされた功さん(68歳)がたまらない!あれを見れただけで見た甲斐があった。終わり良ければ全て良し。EDの初代ライダーの歌がささきいさおさんverだったならどれだけ良かったろう…と思ってしまう。
まともに見るのは電王好き以外にはオススメしないが、早送り前提で気に入った箇所だけ見るなら充分面白いと思うな。

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