映画『仮面ライダー・アクセル』:感想
仮面ライダーWのスピンオフ映画、仮面ライダーWリターンズ『仮面ライダー・アクセル』を見ました。
全体的な印象は『仮面ライダー・照井竜』でした。
アクセルの出番は少なく、あくまで照井竜がドーパントに立ち向かうための手段として描かれています。アクセル好きは肩すかし感を感じてしまうかもしれません。
■ストーリー
・刑事照井竜完結編という内容です。脚本はシリーズ構成の三条さんではなく、長谷川圭一さん。
敵は過去の照井に似た悪を裁く歪んだ正義感と復讐心を抱えた刑事。悪を裁くために非道を為す敵に、照井がどう己の正義を示すかがストーリー面での最大の見せ場です。
個人的感想
・照井編最終章。というよりもムービー対戦COREなど劇場版も含めて、成長していった照井竜のその後という印象です。
・最後の犯人との決着は特にそうですね。ウェザーはその特異な状態のせいで照井が殺したのか、殺してしまったのか。そこが曖昧になっていました。今回はそこに踏み込んで、決着をつけています。自分が翔太郎たちから教わったことを、自分と似た境遇の犯人に示す。ある種弟子のような構成で、きれいな終わり方でした。
・70分の映画としてはきれいにまとまって、スピンオフとしてもばっちりで良い内容です。ただその分、驚きやインパクトというのが少ないのも確かです。まとめるべきか、新たな一面を見せるべきか。ここは好みが別れるところですね。
■アクション
・まず予算と時間の配分について説明したいと思います。
30%=アクセルブースターの製作とラストシーンの撮影
40%=生身アクションシーン
15%=ライダーvs雑魚戦
15%=その他
こんな感じです。か な り 生身アクションが多いです。監督の大好き長澤奈央=白金リリィが出た時点で覚悟が決まりました。ああ、これはアクション監督固有の劇場版病だと。力は入っていて、見応えがあります。
だけど見たいのはライダーなのです…
・しかしながらストーリーで述べたように、この作品が実質『仮面ライダー・照井竜』であると考えると納得の内容です。照井が操作をして、犯人を追い詰めて格闘戦をしたり、チンピラ連中に聞き込みをしてケンカになったり、変身できない中、ドーパントに銃で立ち向かいながら人質を逃したり、刑事ものとして必要なアクションがみっしり詰まっています。
・まさかの刃野さんアクション
中盤の見せ場はまさかの刃野さんです。これがすごい。ジャッキー・チェンよろしく、その場にある物を投げたり、椅子を使ったり織り交ぜながらの格闘戦で本格的。吹き替えアクションかと疑ってしまうほど鮮やかな動きです。本当に驚きました。
おまけのメイキングを見て納得、メイキングの3分の1を占めるほどの力の入れようでしたw そりゃすごいわけだ。
・新フォーム・アクセルブースター!
ラストは待望のアクセル新フォーム。アクセルブースターです!
デザインが主役らしいかっこ良さでアクセルファンにはたまりません。サブで使うにはメカニカルでかっこ良すぎるデザインです。ちなみに黄色いですが、トライアルの中間形態の黄色とはまるで関係ありません。
・最後の空中戦は見応え有りです。上下にスラスターを吹かして姿勢制御する姿はロボットっぽいかっこよさがあります。ライダーでロボって新鮮な感じです。
・ただパワーアップの流れだけは残念でした。アクセル追い詰めて勝ち誇る敵→敵の腕についてる強化アイテムをダッシュでパクって照井にパス→アクセルブースター!って…
あっさり取られる敵が間抜け過ぎて一気に貫禄ガタ落ちです。敵の役者さんの演技が上手くて、大物感があっただけに残念過ぎです。
個人的お気に入りシーン
・ブースター化=走ってきたアクセルが飛ぶようになる。という大きな変化の導入は見事です。
足を負傷して、走れない中、所長を助けるために飛ぶ。この状況なら飛ぶしかない!と思わせる流れです。
ここは実に良いシーンでした。というのも、足を負傷する流れが良いんです。
その前の戦闘で敵が執拗に足を集中攻撃してアクセル損傷→変身解除後の照井も負傷。変身解除すると無傷という変身ものが多い中、あくまで生身であることを表す姿勢が感動的です。その後バイクに変形してからも、よろよろした走り方でさらに印象付けてくれます。
映画としてもこの流れ良いですよね。一連の流れが足のケガでつながっていて、シーンごとのつながりを感じます。
照井竜好きなら間違い無く見るべき映画です。
生身アクション嫌いにはつらい部分が多いでしょう。またWの出番は期待しないでおきましょう。
あくまでこの映画は照井竜主演のスピンオフです。
■番外編
・コメンタリーで、コマンダードーパンドパワーアップ後の雑魚ドーパントの中身が戦隊シリーズのレッドでお馴染みの福沢と知り爆笑w
道理でやけに印象に残る動きなわけだ。
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全体的な印象は『仮面ライダー・照井竜』でした。
アクセルの出番は少なく、あくまで照井竜がドーパントに立ち向かうための手段として描かれています。アクセル好きは肩すかし感を感じてしまうかもしれません。
■ストーリー
・刑事照井竜完結編という内容です。脚本はシリーズ構成の三条さんではなく、長谷川圭一さん。
敵は過去の照井に似た悪を裁く歪んだ正義感と復讐心を抱えた刑事。悪を裁くために非道を為す敵に、照井がどう己の正義を示すかがストーリー面での最大の見せ場です。
個人的感想
・照井編最終章。というよりもムービー対戦COREなど劇場版も含めて、成長していった照井竜のその後という印象です。
・最後の犯人との決着は特にそうですね。ウェザーはその特異な状態のせいで照井が殺したのか、殺してしまったのか。そこが曖昧になっていました。今回はそこに踏み込んで、決着をつけています。自分が翔太郎たちから教わったことを、自分と似た境遇の犯人に示す。ある種弟子のような構成で、きれいな終わり方でした。
・70分の映画としてはきれいにまとまって、スピンオフとしてもばっちりで良い内容です。ただその分、驚きやインパクトというのが少ないのも確かです。まとめるべきか、新たな一面を見せるべきか。ここは好みが別れるところですね。
■アクション
・まず予算と時間の配分について説明したいと思います。
30%=アクセルブースターの製作とラストシーンの撮影
40%=生身アクションシーン
15%=ライダーvs雑魚戦
15%=その他
こんな感じです。か な り 生身アクションが多いです。監督の大好き長澤奈央=白金リリィが出た時点で覚悟が決まりました。ああ、これはアクション監督固有の劇場版病だと。力は入っていて、見応えがあります。
だけど見たいのはライダーなのです…
・しかしながらストーリーで述べたように、この作品が実質『仮面ライダー・照井竜』であると考えると納得の内容です。照井が操作をして、犯人を追い詰めて格闘戦をしたり、チンピラ連中に聞き込みをしてケンカになったり、変身できない中、ドーパントに銃で立ち向かいながら人質を逃したり、刑事ものとして必要なアクションがみっしり詰まっています。
・まさかの刃野さんアクション
中盤の見せ場はまさかの刃野さんです。これがすごい。ジャッキー・チェンよろしく、その場にある物を投げたり、椅子を使ったり織り交ぜながらの格闘戦で本格的。吹き替えアクションかと疑ってしまうほど鮮やかな動きです。本当に驚きました。
おまけのメイキングを見て納得、メイキングの3分の1を占めるほどの力の入れようでしたw そりゃすごいわけだ。
・新フォーム・アクセルブースター!
ラストは待望のアクセル新フォーム。アクセルブースターです!
デザインが主役らしいかっこ良さでアクセルファンにはたまりません。サブで使うにはメカニカルでかっこ良すぎるデザインです。ちなみに黄色いですが、トライアルの中間形態の黄色とはまるで関係ありません。
・最後の空中戦は見応え有りです。上下にスラスターを吹かして姿勢制御する姿はロボットっぽいかっこよさがあります。ライダーでロボって新鮮な感じです。
・ただパワーアップの流れだけは残念でした。アクセル追い詰めて勝ち誇る敵→敵の腕についてる強化アイテムをダッシュでパクって照井にパス→アクセルブースター!って…
あっさり取られる敵が間抜け過ぎて一気に貫禄ガタ落ちです。敵の役者さんの演技が上手くて、大物感があっただけに残念過ぎです。
個人的お気に入りシーン
・ブースター化=走ってきたアクセルが飛ぶようになる。という大きな変化の導入は見事です。
足を負傷して、走れない中、所長を助けるために飛ぶ。この状況なら飛ぶしかない!と思わせる流れです。
ここは実に良いシーンでした。というのも、足を負傷する流れが良いんです。
その前の戦闘で敵が執拗に足を集中攻撃してアクセル損傷→変身解除後の照井も負傷。変身解除すると無傷という変身ものが多い中、あくまで生身であることを表す姿勢が感動的です。その後バイクに変形してからも、よろよろした走り方でさらに印象付けてくれます。
映画としてもこの流れ良いですよね。一連の流れが足のケガでつながっていて、シーンごとのつながりを感じます。
照井竜好きなら間違い無く見るべき映画です。
生身アクション嫌いにはつらい部分が多いでしょう。またWの出番は期待しないでおきましょう。
あくまでこの映画は照井竜主演のスピンオフです。
■番外編
・コメンタリーで、コマンダードーパンドパワーアップ後の雑魚ドーパントの中身が戦隊シリーズのレッドでお馴染みの福沢と知り爆笑w
道理でやけに印象に残る動きなわけだ。
だからヲタクがどんどん離れていってるんだろうね
返信削除刃さんのアクションシーンのみならず、直前のシーンである、手錠で繋がれた照井とスリの常習犯・葵VSコマンド部隊のアクションもジャッキーアクション(ジャッキー・チェンを意識したアクション)です。
返信削除『仮面ライダーアクセル』と『仮面ライダーエターナル』は、映画ではなくVシネマですよ。
>直前のシーンである、手錠で繋がれた照井とスリの常習犯・葵VSコマンド部隊のアクションもジャッキーアクション(ジャッキー・チェンを意識したアクション)です。
削除そうでしたか。気づきませんでした。
>『仮面ライダーアクセル』と『仮面ライダーエターナル』は、映画ではなくVシネマですよ。
知っています。私はVシネマと映画という単語に有意差はないと考えているので、ここではより一般的な語句である映画という単語を使っています。