少女の奏でた物語:戦姫絶唱シンフォギア最終話感想

2012年4月6日
終わった…
個人的には前回がヒーローものとしての最終回で、最終話がシンフォギアのテーマの最終回だったように思える。
歌がつなぐ絆。歌に込めた感情表現。『少女の歌には、血が流れている』そのテーマを描ききっていた。

最後に1話で翼と奏が二人で歌った『逆光のフリューゲル』が流れたシーン。あの曲が流れたとき自分の中で全てがつながった。「生きるのを諦めるな!」その思いは可能性を諦めないということ。同時にそう言った本人の意思表明でもあるんだ。その思いが響に、翼とクリスに。そして未来へと伝わっていった。
シンフォギアを纏いながらも歌を雑音と呼び、頑なに歌わなかったフィーネ。彼女もまた最後には「胸の歌を信じて。」と言い残して逝った。逆光のフリューゲルが流れたとき、だから奏は最後の瞬間、泣いて、そして微笑んだんだと理解できた。
血とは変化しながらも受け継がれていくもの。奏の流した血はちゃんと受け継がれていっていると、私にはそう思えた。

最後に登場人物のその後が描かれなかったのは残念だ。特に表舞台に立てなくなったであろう翼とクリスがこれからどうやって思いを叶えるのか。そこが全く描写されていないのは不満だ。だけど今は、シンフォギアとしてはあの終わり方で良かったと思う。
少女は歌を奏で、響き渡らせ、未来へとつなげた。それがシンフォギアなんだ。

戦姫絶唱シンフォギア キャラクターソング1 ツヴァイウィング戦姫絶唱シンフォギア キャラクターソング1 ツヴァイウィング
(2012/01/25)
ツヴァイウィング、風鳴翼(cv:水樹奈々) 他

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