フォーゼ 第32話「超・宇・宙・剣」:感想

2012年4月25日
久しぶりに面白かった!!
三条さんらしいそれまでの積み重ねを爆発させる熱い展開。そこに流星の本音+最強フォーム登場と畳み掛けられたら…!ずっとフォーゼの感想書いてなかったけど、久しぶりに書く気にさせてくれた。

ここで生身アクションを決めてくれたのが嬉しいね。変身しないでも戦う姿勢を見せてるからコズミックステイツの強さがご都合主義のおかげじゃなく、その気持ちがもたらしたものだと実感が湧く。それも弦太郎じゃなく流星をアクションのメインに据えたのが良い。コズミックステイツの力の源 ”絆”を体現している。

主人公との絆と言うと献身や崇拝で表されることが多いけど、エゴの塊である流星を主軸に据えて、あくまで自分の意思として戦わせる。意思の強さは曲げずに方向性だけを変えることで間接的に弦太郎の影響力を示している。一見、普通の王道をやってるようで、実は緻密により合わせたこの密度の濃さ。やっぱり三条さんはすごい。

コズミックステイツは初め見たときはどうしようかと思ったけど、見た目はやっぱり…うん、勢いでも超えられないものはあるよね。だけど剣はかっこ良かったと思う。開くギミックはメカメカしくてグッドだし、能力のミックスも圧倒的な強さで瞬殺して単調になりがちな最強フォームと相性が良さそう。アクション面でワクワクする最強フォームはなかなかない。

ただ正直、ノリ切れなかった面はある。
弦太郎復活の流れが特にそうだけど、みんなとか宇宙とか大きなことに説得力を持たせられるほど積み重ねができてないんだよね。あの流れなのに見ててライダー部以外の顔も自然と浮かぶ展開にできなかった。毎日の登校シーンとか何気ないところで名もないクラスメイトとの小さな絆を表現できていたら、だいぶ違ったと思う。1年という話数の多さを活かすにも、もってこいだと思うんだけどなぁ。

これまでの集大成。そしてクライマックスへの序曲として申し分ない内容だっただけに余計に粗が目立つ。
というか中島かずきが目指していた方向がこうだとは思えない。それでいいのか、フォーゼ?という私の疑問には決着がつくのだろうか?そっちのほうが気になってきた。

コメント

0 件のコメント :

コメントを投稿

 コメントは承認後に表示されます。
*過度に攻撃的な言葉や表現が含まれている場合、承認されない場合がございます。節度と良識を保った発言をお願いいたします。