『洞窟物語』:感想

2011年12月30日
有名なフリーPCゲーム、『洞窟物語』をやってみた。

評判に違わずよくできていて面白い。特にBGMは数も質も商業ゲームと遜色ない出来栄え。音楽が良いとそれだけでやる気が湧いてくる。
キャラ絵もクセはあるけれど、けっこう可愛い。表情と台詞の合わせ方が上手いと思う。
意外だったのはストーリー。絵柄がファンシーなのに、ばたばた人が死んで面喰らった。
欠点がなく、練りこまれていて完成度が高い。テストプレイ後に1年かけて調整したというだけある。

実際の操作は、マリオ風の横長アスレチックステージをロックマンでやる感じ。攻撃は上下左右、四方向にジャンプ中でも攻撃できる。ファミコンチックなデザインがよく引き合いに出されるけど、個人的には操作の快適さが印象に残った。見た目はレトロでも中身は最新式だ。
中でもジャンプのバランスが絶妙。マリオみたいな伸びるような浮遊感が楽しい。しかもジャンプ中の位置調整が素晴らしい。マリオやアクトレイザーだと一度飛んだら着地点の調整がほとんどできなかった。みすみす当たるとわかっている敵の攻撃に飛び込むことになって、イライラすることもしばしば。洞窟物語は位置調整はジグザグに動いたり、かなり自由に動ける。だけど必要もないのに飛んだりしてると回避できない。失敗してもプレイヤーが自分のせいだと納得できるこのバランスが心地良い。動いてるだけで楽しいってことはアクションゲーに大切だと思う。

もう一つ感心したことは、初めのステージがよくできてること。冒頭、何の説明もストーリーもなく武器なしの状態で始まってプレイヤーが洞窟の閉塞感を味わえて、感情移入できる演出になっている。武器を手に入れる5分程度は敵やダメージ地形を避けて進んでいくことで自然と動き方が身についていく。水やトゲ、段差など登場する障害物も学べるようになっている。武器を手に入れると一転して、さっきまで逃げるしかなかった敵に倍返しする爽快感と同時に敵の倒し方や武器のレベルアップ、壊せるブロックの存在を学べる作りになっている。
一度に説明すると、ちょっと戸惑う量だけどステージを通してわかるようにしてあって、しかも分割されていてわかりやすい。これって地味にすごいなと感心させられた。

やっていて気持ちいいゲームなので、興味を持ったらとりあえずやってみると良いと思います。ロックマンやマリオが好きな人ならオススメです。

コメント

0 件のコメント :

コメントを投稿

 コメントは承認後に表示されます。
*過度に攻撃的な言葉や表現が含まれている場合、承認されない場合がございます。節度と良識を保った発言をお願いいたします。