映画 『スウィーニー・トッド』:感想

2011年12月11日
スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師 [DVD]スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師 [DVD]
(2010/07/14)
ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム=カーター 他

商品詳細を見る


映画 『スウィーニー・トッド』を見た。

復讐劇かと思っていたら、ミュージカル調で正直面食らった。登場人物のしゃべりの大半がミュージカル調で、あまりミュージカルに馴染みがない身としては演出の意図を掴みかねる印象。だけど映画としてはなかなか面白い。さすがはティム・バートンだ。

ビジュアルがよくできてる。登場人物のメイクから風景までモノクロ調。特に主役のジョニーデップ演じるトッドと復讐の片棒を担ぐ女店主は白骨みたいな不気味さ。その中で被害者から迸る鮮血だけが実に鮮やかな色合いを出している。スプラッター描写だけど映画全体としては最もカラフルで美しい画になっている。

モノクロの中だからこそ輝いて見えるものがもう一つある。それはブロンドの髪だ。トッドの妻であり、復讐の動機となった奥さんと娘の金髪が実にきれい。ミュージカルの中でも何度となく詠われるように印象的な美しさ。映画全体の流れをはっきりと意識した画作りという点で感心させられる。

個人的には、最後の復讐劇の結末が痛快だった。因果応報というのがぴったりくる展開だ。あそこのジョニーのミュージカル調のしゃべりと行動のアンバランスさだけは私でもくすりと来た。

スプラッターな内容的にもエンターテイメントとしての満足感からもオススメはできないけど、それでもあえて見る人なら見て損はないと思うな。

コメント

0 件のコメント :

コメントを投稿

 コメントは承認後に表示されます。
*過度に攻撃的な言葉や表現が含まれている場合、承認されない場合がございます。節度と良識を保った発言をお願いいたします。