輪るピングドラム 第22話『美しい棺』:感想

2011年12月11日
こんな形で前期OP再現なんて嫌だ!
真砂子がーッ!!,もうご都合主義でも良いから、ほぼ使ってないマリオのペンギン帽の能力でどうにかしてくれ!!

そういえばゆりの日記は苹果に渡ったけど真砂子のは残されたままだね。あの場に持っていくとは思えないから家にあるはず。でも真砂子も陽毬も生死不明になってしまった今、誰も真砂子の家まで取りに行く人がいない。晶馬や苹果は冠葉以外に接点がないから難しいし眞悧は日記に触れない。これは真砂子の生存フラグ?!
でも次回予告の兄妹対決の感じからすると、冠葉が真砂子の日記を手にして、晶馬が託された苹果の日記をかけて最後の対決っていう展開になりそうだなぁ…

真砂子も陽毬も結局、冠葉と同じように自己犠牲の道を選んでしまった。
それは美しいことなんだけど、誰もが誰かのために犠牲になることを選んだら何にもつながらないんだよね。その点、家族のために桃果になろうとすることを止めた苹果や歪んだ関係を断ち切ることを選んだ晶馬は正しい。明暗がくっきり別れてしまったように見える。

作中の登場人物の視点で見れば、晶馬は冷たく見えて、冠葉は破滅的な方向に進んでいるけど気持ちはわかる。でも普通の、いわゆる社会の視点で見ると、一番まともなのは晶馬だと思う。過去の家族の犯した罪と決別し、おかしな家族関係も終わらせた。真剣に身を案じてくれる彼女もできた。山下という友人もいる。それがいけないこと?そう考えると眞悧が陽毬にも冠葉にも手を出しているのに、晶馬に興味を見せない理由もわかる気がする。

選ばれたとか選ばれなかったとか、強欲なものにしか実りの果実は与えられないとか、命をあげるとか返すとか、そんな一方的なものでいいのだろうか?
『頼まれなくたって生きてやる!』というくらいのバイタリティが欲しいと思ってしまう。晶馬は陽毬も救ったし、苹果にも支えとなって自立する手助けをした。晶馬が失うことなく、一番何かを生み出しているのは確かだ。だけど無気力で、手の届く範囲に来たものしか救おうとはしてない。気づいていたのに見てみぬふりをしてたという点では、晶馬も同じ。そんな晶馬が自らの意思で再び冠葉に対峙するとしたら、大きな変化が起きるかもしれない。

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