『爆上戦隊ブンブンジャー』 第33話「調達屋は譲らない」:感想

2024年10月13日
■一周回って元に戻っただけじゃない?
・玄蕃の話もマッドレックスの話も今回で片付いたんですけど、どっちの話にも最後までノレませんでした。6話かけた価値は感じず、肩透かしな印象です。

・玄蕃の方は「復讐なんて意味がない」みたいな話になってるわけでもないので戻ってくる意味がわかりませんでした。
何がどうして独りで戦うことにして、なんで戻ってくることにしたんでしょう? ふわっとしていて具体的に言葉にできる内容をあまり感じませんでした。
当初はブンブンジャーを復讐に巻き込みたくないという話でしたが、巻き込まずに済むって話にもなってませんよね。玄蕃的には何が良くて何がダメなのか全然伝わって来ないので反応しようがありません。

・マッドレックスの方はもっとついていけませんでした。
元々”強敵”という以上の存在感は大して感じないキャラだったので「視聴者のみなさんはマッドレックスが好きですよね? 復活して嬉しいですよね?」みたいな態度で来られても困ります。
大也たち的にも敵は敵だろうと思っていたのでやられそうになっても、倒すという選択肢が出てこないほど必死にマッドレックスを正気に戻そうとしている姿が不思議でした。地球の平和より優先することだとは思えません。

・全体のストーリーにも関与してる感じはありませんでした。
間で進んだ話はブンブンの素性に関することとチャンピオンキャリアー開発くらいで、どちらも玄蕃やマッドレックスの話をする必然性は見当たりませんでした。
まるでまともに見られないことを前提にしている夏休み回のような足踏みっぷりでした。トッキュウジャーとのコラボ回を入れるためにわざわざ用意したって感じもしませんでしたし、見終わった後でも何がしたかったのか不思議に感じています。

■チャンピオン・ブンブンジャー
・デザインには違和感を感じました。
初期フォームがレーシングスーツで、スーパー化がスタッフジャンパーって変じゃありませんかね?
スタッフジャンパーって待機中は着ていても本番になったら脱ぐものだと思います。それが通常よりもパワーアップ版ですと言われても納得が行きませんでした。
「正義のヒーローとして集まるだけではなくBBGを目指すチームとしてまとまった証」とかお揃いのジャケットを着る意味がほしかったです。

・先斗がハブられてることも残念でした。チーム感を強調するほど先斗は入っていないことの悪い意味が強まります。
玩具の都合で先斗は入らないなら、
「俺が始末屋をやってるのはああいうキラキラしたやつらが好きに走れるようにするためなんだよ!」みたいな交わらない意義を用意してほしかったです。

・ただ、単純なデザインとしては結構良いほうだと思っています。
スーパー化でよくあるアーマーとかは見た目が大してかっこよく見えない上に、アクション的には動きづらくてしょぼくなりがちでした。スーパー化するとむしろ見どころが減って萎えることが少なくありません。
ジャケットならアクションへの影響は少ないし、ヒラヒラが増える分だけ身体を回転させる動きなどがかっこよく見えたりしてプラスになることが多いと思います。

・背中のマークを叩いてみんなの力をまとめる流れはチーム感があって良かったです。
合体バズーカとかもありますけど、あれは段取りが面倒くさくてテンポが悪くなることがアクション面ではマイナスなのでこっちのほうが良い気がします。

・ブンブンカーの能力が使えることもアクション面ではプラスに働きそうです。
ブラックとオレンジは射撃武器が無かったので特に恩恵が多そうです。武器で言えば弓しか無いバイオレット用にも重宝しそうなんですけどね…

ビュンビュンマッハーロボ・トッキュウジャーカスタム
・あんまり見た目は変わりませんでした。
手足だけだと印象が弱いですね。色違いくらいにしか感じませんでした。

・こういう玩具関連の物を出すこと自体には賛成です。
こういうのを出さないと共通素体や組み換え機構の意義がありませんからね。同シリーズでゴーオンジャーやゴーカイジャーのロボットの発売も決まっているようですが、そちらは本編に出すのでしょうか?
ストーリー的には出してる暇は無さそうですけど、クリスマスとお正月がまだありますから強引にでも出してもおかしくない気がします。


次回は首領のワルイドスピンドーが登場するようです。
見た感じ女性にも見えるような風貌でした。マッドレックスが武闘派として尊敬してるみたいだからいかにも強そうで「俺様がワイルドスピンドー様だ!」みたいなイメージでしたけど、見た目の印象は自分で直接は戦わないマフィアの女ボスって感じで意外でした。ディスレースがビジネス重視って感じですし、ハシリヤンも半グレみたいに上に行くほどビジネス意識が強まっていく組織なんですかね?

次回は他にブンブンの過去の話もあるようです。ディスレースの調査はブンブン絡みのようでしたし、ハシリヤンかワルイドスピンドー本人と何か関わりがあるんでしょうね。
今回のブンブンの発言の「過去も含めて受け入れてくれた」というのが初耳な気がしましたけど、あれってライセンスを失って自暴自棄になって地球に流れ着いたって話とは別の過去も含めてってことですよね? そうでないとブンブンが盛大な勘違い野郎になってしまいます。
ブンブンは本名が悪役っぽいから元ハシリヤンなのかと視聴者に疑われたりもしましたが本当にそうだったんですかね。本当に元ハシリヤンやレーサー時代のスポンサーがハシリヤンだと罪が重すぎて処理しづらそうですし、
といって「レーサー時代にスピンドーに勝手に気に入られてつきまとわれて、嫌だと拒否したら逆恨みされてライセンス剥奪になるように仕組まれた」なんて程度だとブンブン全然悪くないじゃん…と肩透かしになってしまって加減が難しそうです。





コメント

2 件のコメント :

  1. お疲れ様です。今週も楽しく拝読させていただきました。

    チャンピオンブンブンジャーが最終フォーム…で良いんですよね?
    個人の話ですが、スーパー戦隊の強化フォーム登場回でもなかなかに最低ラインのクオリティだったと思います。他のもこんな酷かったですっけ?

    6話もかけて玄蕃の離脱を描いたわけですが、おそらく最初の発想は「玄蕃の掘り下げが足りてないし、最終フォーム登場に伴うドラマが必要」って感じでこの玄蕃離脱編の実施に至ったのではないかと推測していましたが、ドラマにそこまで重点を当ててないように思いました。主さんにこの玄蕃離脱編を実施した理由の仮説があれば教えて欲しいです。

    あと変身する前に玄蕃の居場所の話が出てきましたが、そんな話ありましたっけ?私が一話飛ばしてるとかですかね?

    最後の合体必殺技がただジャンプして切り付けるだけっていうのもアイデアが何もなかっただけのような気がします。
    戦隊アクションってこんなもんでしたっけ?

    返信削除
    返信
    1. 匿名さん、こんにちは。

      >個人の話ですが、スーパー戦隊の強化フォーム登場回でもなかなかに最低ラインのクオリティだったと思います。他のもこんな酷かったですっけ?

      今回のお話自体は話自体が良くないと思いました。スーパー化アイテムの方も特にこの回で出すための流れはありませんでしたし。「通常進行のボス撃破回にスーパー化アイテムを出した」くらいの印象です。幹部戦自体も一度倒した相手で格上のディスレースが健在なので当然達成感は無く、盛り上がりません。

      >主さんにこの玄蕃離脱編を実施した理由の仮説があれば教えて欲しいです。

      今のところ何も思いつきません。
      要素に分けて考えてみてもどれも必然性が理解できません。

      玄蕃
      特に脱退する意義が見当たらない。脱退しても負けただけで特にドラマも無しで復帰のドラマも無し。視聴者は「何だったの?」としか反応しようがない。

      マッドレックス
      復活の経緯が唐突な上にディスレースが計画を進めたりしないので「強めの怪人A」でしかない。サンシーターとのドラマも大也の謎の思い入れも首を傾げる内容なのでついていけない。

      ディスレース
      進めたのはブンブンの調査?くらいだが玄蕃やマッドレックスとは関係ない。むしろ普通の回のほうが巨大戦でブンブンが目立つから流れに合ってる。

      チャンピオンキャリアー
      普通に裏で開発を進めていただけなので玄蕃もマッドレックスも関係なし。玄蕃やマッドレックスのために開発を急いで早期投入するとかそういう流れすら無い。

      トッキュウジャーコラボ
      玄蕃とは絡んだけど、別に2話くらいで「脱退→復帰」にしても
      明「お前…死に場所を求めるな?」
      玄蕃「え?!(そんなこと全然思ってないんだけどねぇ)」
      明「言わなくてもいい。俺にはわかる…」
      みたいにマイペースで進めてもコラボ回と同じような話にできたでしょう。
      そのために玄蕃を脱退したままにしたと思えるほどの内容もありませんでしたし、直接的には関係ない気がします。

      >あと変身する前に玄蕃の居場所の話が出てきましたが、そんな話ありましたっけ?

      特にそんな印象は私も無かったので「そういう話だったっけ?」と不思議に思いました。
      個人的には「まとめようがないから結末だけ付けて強引にそういう話だと思わせようとした」んじゃないかなという印象です。

      >最後の合体必殺技がただジャンプして切り付けるだけっていうのもアイデアが何もなかっただけのような気がします。戦隊アクションってこんなもんでしたっけ?

      「戦隊の必殺技」としてはむしろ動きまくってるくらいだと思いますよ。
      合体バズーカなんかが代表的ですが、剣や銃でも
      「腰を落として武器を構えるポーズを決めながら、玩具のスイッチをポチポチ押していき、玩具の音声が鳴り終わったら『必殺○○切り!』みたいに剣を振り下ろすとCGの斬撃が飛んでいって敵がボカーン」
      みたいなののほうが当たり前になってると思います。試しにここ数年で見た戦隊のスーパー化後の必殺技を思い出してみたらわかると思います。

      削除

 コメントは承認後に表示されます。
*過度に攻撃的な言葉や表現が含まれている場合、承認されない場合がございます。節度と良識を保った発言をお願いいたします。