『爆上戦隊ブンブンジャー』 第35話「碧き王者」:感想
■積み重ねと盛り上がりに欠ける
・ブンブンの過去が明かされたことによるチーム内の不和…はありませんでした。
仲違いをやるなら「ブンブンジャーは正義のために集まった正義のチームです!」って路線でないと合いませんよね。
現状だと「玄蕃も勝手に抜けて勝手に戻ってきたし…」とか「最序盤のマッドレックスのときもBBGのことで揉めたことあるしなぁ…」などノイズの方が多いです。
前回の様子からして特に揉めそうな印象がなくて、ディスレースの予想も何言ってんだ感が強くて余計に上滑り感が強まってしまいました。
・遂にディスレースを倒した感慨…も薄かったです。
玄蕃周りは始まりから唐突な上に前回までにほぼ片付いちゃいましたからね… 玄蕃を除くとディスレースとの因縁は特にありませんし。
・人質作戦もサクサクでした。
ありきたり展開を省くスピード感は良いと思うのですが、その後のメインになるものが特に見当たらなかったことが残念でした。
こういうのは一気に本題に入れることのカタルシスが面白さの片割れなので本題が無いと「…それで、何やんの…?」と間延びしてしまいます。
・肝心のブンブン周りもパッとしませんでした。
過去の経緯に関しては初耳過ぎて「そうなんだ」としか反応しようがありませんでした。
普通に悪事と堕落なので「善良なブンブンを利用するなんて許せん!」みたいな感じもしませんでした。
情状酌量の余地はあるので「死んで当然」と非難したくなる程でもなく、「これから罪を償えばいいんじゃないかな…ってもう1話以前からずっとやってるか」って状況なので何とも反応に困る流れでした。
・「遂にブンブンが戦闘に参加!」って言っても別に姿を隠していたわけでもなく、ハシリヤンに存在を気づかれたくない!ってわけでもなく、今回の生身戦でも大して役に立っていなかったので出る必要性もなく、この通り必要性が無いから出てこなかっただけだよなぁって感じでこれも反応に困りました。
これをやるんだったら「俺にブンブンジャーを名乗る資格は無い…」みたいな方向性から「罪悪感から表舞台に出る気は無かったが仲間の説得でヒーローとして表だって活動することを決意した」みたいな流れでも用意しないとピンと来ないと思います。でもそれをやると全体的に辛気臭くなるので割には合わないでしょう。
ブンブンが純粋なメカニックで巨大戦のロボが別にいるなら現行のままでも成立したんですけどね。チグハグな感じが強いです。
「ビュンディーが心配でついてきたら盾として役に立った! せっかく同席してるからついでに名乗りもしてみる!」くらいの勢いで流すほうが無難だった気がします。
■ディスレース
・印象が強まらないうちに退場しちゃいました。
最初出てきたときはもっと面白いキャラになるかなと思っていたのですがあまり広がりませんでした。
玄蕃との因縁も玄蕃からあっさり断ち切ってしまったので無くなってしまい肩透かし感が強かったです。マッドレックスのただの駒で終わってしまいましたし、ディスレースは「もっといろいろできたと思うんだけどなぁ…」という漠然としたもったいない感が強いキャラで終わってしまいました。
■ブンブンジャーロボ・チャンピオン
・マスクが戦闘用って感じでかっこよかったです。
全体としてはシンプルだと思いました。くっつかずにブンブンカーも余ってるし最強フォームっぽくはありません、
・ブンブンカーを武器として活かすのは大賛成です。
乗せたり身体にくっつけるタイプはパーツがお飾りになっちゃうだけなので面白くありません。こうやって使うほうが存在感があって良いと思います。
・個人的な印象としては「ブンブンの強化形態」という印象です。
初期フォームの外側にパーツを追加した程度でシルエットや全体の印象はそんなに代わり映えしませんが、だからこそブンブンという素体の存在感が感じられました。
マスクや様々な武器の付け替えなど等身大戦のスーパー化でやるようなことを巨大戦でもやってるように見えました。
・ただ、率直な感想としてはストーリー面でブンブンにそこまで思い入れがないことが痛いと思いました。
わざわざ日常でもキグルミを出している割には話に絡まず、これといった出番や役割も薄い印象が序盤から続きました。
巨大戦がこの方向で行くなら、キャラクターとしても巨大戦以外でも目立たせるべきだったと思います。
次回は未来の知り合いが出てきてダブルピンクになったりするみたいです。
見るからに閑話休題って感じですね。今までのパターンだと最後にスピンドーか誰かが出てくることだけがメイン要素になりそうです。
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