『仮面ライダーガヴ』 第7話「仮面の下はどんな味」:感想

2024年10月13日
■やや緩め
・今回は全体的にギャグ調でした。
二人の邂逅はもっとハードボイルドな感じになるかと思っていましたが、メンタルは変身後も変わっておらず、正体を隠すことで手一杯で格好つけようとするもグダグダでした。そりゃそうなりますわな。

■意味は持たせるに越したことはない
・ネーミングは今回も真面目でした。
なぜチョコ関連で「ヴァレン(タイン)」なのか?と疑問に思っていましたが作中で「直接的なチョコ関連を避けようとしたがヴァレンタインくらいしか思いつかなかった…」と理由付けがされました。正体を疑われてる状態だと全く関係ない名前をつけて「なんでその名前?」と疑問に持たれるのはよろしくないですし、絆斗の頭脳じゃあれが精一杯でも無理がないですね。
むしろ前回の復讐に思いつめた様子から考えると、戦いの直後にこれだけ”普通”に戻れていることのほうが不思議なくらいかもしれません。

・グラニュートにとっては一般的単語であろう「ガヴ」はちょっと不思議でしたが、自己主張せずに相手に合わせて良しとしちゃうショウマの意思が弱いって表現なんですかね?
今のところショウマ側はヴァレンが人間だったと知っても問題は起き無さそうな印象でしたが、この方向性だと「グラニュートは人間が改造手術を受けてまで殺したいほど恐れられてるなんて…」と自分を化け物と卑下する気質が悪化する可能性は有りそうです。

■今後の火種
「”人間を喰う”グラニュート」はいかにも火種になりそうな感じでした。明らかに二人で言ってる意味が食い違っているようでした。
「人間を食べるグラニュートという”種族”」と
「人間を食べるグラニュートの”個体”」の意味で言っているように聞こえました。対象の幅が大違いです。
絆斗は比較的理性的なので悪いグラニュートのほうが少数派だと知れば認識を改める可能性はありそうですが、それだと肩透かし感は否めません。といってグラニュート全般を敵視してショウマにすら襲いかかるようだと共感できませんし、落とし所の加減が難しそうです。

・今回、絆斗がストマック家の姉と遭遇したことで、絆斗が人間に化けるグラニュートがいると知ったことはショウマ関連だとプラスとマイナスどちらに働くのでしょうね。
「お前も人間に化けた化け物だったか!」となるか、グラニュート関連の事情はだいたいわかったからこそ、
「こいつは化け物じゃない!」と5話よりも意味が深まったリフレインになるのか。

■これはわからなかった
・事務所でショウマと出会った絆斗が仮面ライダーだとバレたくないと必死になる話はよくわかりませんでした。
私はバレても特に問題ないような気がしました。ライダーだとバレて得もないでしょうけど絆斗がそういう細かい損得を気にするタイプには見えません。
「俺がグラニュートを殺してる仮面ライダーだとバレたら周りにまでグラニュートの仕返しが及ぶかもしれない」みたいな危機感とか、
「あ?!俺が仮面ライダーになったんだからこれじゃ金払ってまでエゴサしてるみたいでかっこ悪いじゃん!絶対こいつらにはバレないようにしよ」とアホみたいな理由とか、何か理由があったほうがわかりやすかったんじゃないかなと思いました。

■話が早い
・デンテからもらった記憶読み取り機能は何に使うんだろうか?と少し不思議に感じましたが、グラニュート問い詰めの展開を早くするためでした。
なるほど。これで現行犯で抑えなくても、犯人が「何のことですか?」ととぼけるパートを省略できますね。
絆斗や幸果など味方が増えれば、ゴチゾウ語がわからない味方への情報共有用にも活用されそうです。

■リアクションはどんな意味?
・ペンキをかけられた幸果の反応が意味深でした。
「何すんだ?!」と怒りかけたかと思ったら急に「すみませんでした…」と大人しくなっていました。
あれは単に「仕事だから我慢しないと」という大人な対応なのか、やられたことか自分の行為に嫌な思い出があってのことなのか、どういった意味合いだったのでしょう?
次回予告の「人のことを喜ばせて騙しやがって!」という台詞からすると、相手は良かれと思ってついた嘘で傷ついた経験があって、今回の芸術家に対しては自分がヘラヘラとおべっかを使っていたことに気づいて「これじゃ同じじゃん…」と反省したってところなんですかね。

・ヴァレンのことを聞かされたデンテのリアクションの意味はもっと謎でした。
熱心にヴァレンの映像を見ているようでしたが、あれはどういう意味だったのでしょう?
単に未知の存在を不思議がっているだけなのか、ヴァレンという存在に科学者として興味をひかれているのか、それともニエルブなど改造しそうな相手に心当たりがあって事実を確かめつつもショウマには隠そうとしていたのか。
きぐるみで表情が無いから意味深なシーンなのか、間が持たないから仕草を加えてるだけなのか判別できません。デンテは素性が素性なので無条件で信用する気にはならなくて疑ってしまいます。
絆斗と酸賀のほうでも似たやり取りをしていたことから考えると、実は二人に交流があるとか、そう見せかけて交流があるのはニエルヴなど別の相手などと意味はあるんじゃないかと今は思っています。

■仮面ライダーガヴ・チョコダンフォーム
・見た目はいかにもなマカロニウエスタン的なガンマンですね。外見的には私の中だとつながりませんが、色合いはガンマンっぽいと思います。
「チョコと言えば銃だ!」はピンと来ませんでしたがヴァレンのイメージなのか、本当にショウマがそう思っているのかどっちなのでしょうか。

・敵に当たったチョコが弾が当たって出血したっぽく演出が良かったです。壁や床に弾痕が残るのも臨場感があって良かったです。
必殺技はチョコファウンテンのイメージなんですかね? わざわざ周りを固めてから中に撃ち込むのは回りくどく感じました。かけたチョコでそのまま圧殺するほうが効果的じゃないかと思ってしまいます。

・チョコダンへのフォームチェンジの過程でグミフォームのゴチゾウが昇天する姿にびっくりしました。
フォームチェンジでも死ぬんですか?! 無理やり押しのけた相手が死ぬ残酷な光景にはちょっど引きました。チョコダンゴチゾウは「役立たずはどけ!」みたいなシビアな思考なんでしょうか。チョコの割には甘くない思想です。

■メゾンゴチゾウ
・ダンボールで再現するのは子供っぽくて良いな、と思ったら実際の玩具も素材自体はダンボールなんですね。
本編のと比べると折り目が消えてたりしてて、本編のやつのほうが手作り感は上でしたが。
ライダーだとこういう関連グッズは本編に出さないことが多いですけど、しっかりと目立つように出すことは良いことだと思います。

・次回は前後編の後編のようです。ガヴだと前後編形式は初めてですね。
次回の怪人は魚みたいなのを飛ばしていましたが今回のと同じなんですかね? 今回の冒頭でニエルブが施した手術も説明されていませんし、復活能力とか死亡を偽装できるようするにする改造だったのでしょうか?




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