・幹部と遂にバトル！からのピンチで崖落ちで終了という、全体としてはいかにもライダーのボス回前後編らしい展開でした。

・ただ、それでも最近の内容薄めの前後回よりは面白かったです。

人物描写や今後につながりそうな情報量が多かったこともありますが、余計なゲストがいなかったこともそこそこ大きい気がします。

ガヴはメインキャラ中心のドラマだからゲストはあまり出さないほうがスムーズに進みます。今回みたいにSNSで助けて仮面ライダー！を見て動くくらいのほうが手軽そうでした。

・子供時代から筋金入りの善良さを持っていたようです。

シータとジープの誕生日会を羨ましそうに見ながらも、それでやることが二人に花をプレゼントすることだなんて人が良すぎます。しかもプレゼントした花を踏みにじられたのに、いまだに兄さん姉さん呼びを続けてるとは途方も無いお人好しです。

・今はケーキを食べたり私生活が充実しているようで良かったです。これで何の楽しみもなく悲痛なヒーロー活動を続けるだけでは悲惨過ぎます。

・今回のバイトくんの供述により少なくとも20年前からストマック社が人さらいにバイトを雇っていたことが明らかになりました。

絆斗の母親の件はストマック社と関係ない野生のグルメなグラニュートも想定していたのですが、この流れからすると人さらいはあくまでストマック社関連の仕業だけだと考えていいんですかね？

ストマック家だけでもまだ父親や祖父にデンテなど具体的にどんな活動をしていたのか不明な人物が存在していますし、最終回までの頭数としては足りそうです。

・デンテの発言を真に受けるなら酸賀博士は完全に黒な感じでした。ニエルブの手先でしかないのでしょうか。ニエルブと見せかけてデンテの手先という線もあり得ますね。

それとも手先は手先だけどニエルブから技術を盗んだ後に裏切るつもりで人間の味方ではあるのか。こっちの方が「悪だろうが利用する」という点で絆斗と似通うので展開が面白くなるかもしれません。

・シータとジープを連れ戻さなくていいのかと疑問を感じていましたが、ショウマと戦うならそれも有りだそうです。

シータとジープをショウマと戦わせて良いことはあまりそうに思えるのですが、どういう企みなんでしょう？

ガヴを仮想敵にして強化手術の方をメインに売り出すつもりなのかとも考えましたが、グラニュート世界での必要性や肉体改造の人道性が怪しい気がします。

得られるメリットは不明瞭で、双子がショウマに倒されて縁談とかが無くなる損失の方が明らかに大きく見えるのですが何を考えているのでしょうか。

今のところは「本当に二人がやりたいことをさせてあげたかっただけ」なんてタイプにはとても見えませんし。

・斧がかっこよかったので満足です。

振りかぶってぶった切ったり、刃の背面の柄の辺りでこずいたり、斧らしいアクションが楽しめました。

必殺技も丸太で止めて丸太ごと両断するもので、斧と丸太を意味しているブッシュドノエル、両方のモチーフに沿っていて納得感が高かったです。

・武器はナイフと銃でした。

ナイフの柄から小さいナイフが出てきて二刀流になるところもかっこよかったです。

必殺技らしい必殺技みたいな仰々しい動きがなく、ただ殺そうとしてくるところも流れに合っていて良かったです。

・シータジープとの初戦は負け戦でした。

負けバトルは消化試合になりがちで退屈なことが多いのですが、今回の印象は比較的良かったです。

フォームチェンジを多用していた点が大きく違いました。負けバトルというと、負けるとかっこ悪いからと古いフォームばかり使って新しいフォームを温存したまま負けて不完全燃焼な展開になりがちです。今回のガヴはフォームを使っていろいろな戦い方を試した上で負けていて、全力を尽くしている感じがして負けたけど良いバトルでした。

・ヴァレンとバイトくんのバトルのギャグ演出は良くないと思いました。

相手がショウマならまだしも絆斗がグラニュート相手にふざけるとは思えません。怪人の方はどうあれ、絆斗はあくまで真面目に殺そうとしてないと変だと思います。

・シータとジープの方が明らかにメインなのでバイトくん自体が存在感薄めなんですけどどうするんでしょうね？　

てっきりシータとジープはガヴとヴァレンの2対2で倒すのかと思ってましたが、バイトくんが生きたまま前編が終わりました。双子はガヴ1人で倒して、ヴァレンは後編もバイトくんと戦って終わりそうな雰囲気です。ヴァレンの方は盛り上がる気がしないのですが大丈夫なんでしょうか。次回も今後につながる情報を出していくんですかね。