『仮面ライダーガヴ』 第6話「変身はビターチョコ」:感想

2024年10月6日
■死亡、済み
・先輩記者はどう殺されるのかなぁ?…と思っていたらもう開始時点で殺されててびっくりしました。
あの人間飴演出は便利ですね。飴なら胴体で両断されて絶命した死体を堂々と写しても怒られません。死体を放置したり、死体を見せられても「あぁ、それやったの俺」で済ませる犯人を描いても何の問題もありません。
ストーリーにあった良い小道具を思いついたものです。作中では「人間を小型圧縮して後でスパイスを抽出するもの」だからあの形である必要性は無いんですよね。別のデザインだったら印象がだいぶ変わっていたかもしれません。

・改造手術もがっつり有りました。
普通に痛そうだし死にかけてるし、入れたグラニュート器官もヤバそうだし、本当に「後戻りができない」感じがしました。
2号ライダーの存在感の出し方としてはぴったりでした。正義とか正当性とかそういうのは主人公がだいたいやっちゃいますからね。「覚悟」や「意思」をもって2号ライダーとするのは作品全体も引き締まって良いと思います。それを表す手段として自分から改造手術を受けるのは有りですね。

■悪の力をもって正義の心で戦う、それが仮面ライダーである
・今回は対比が多かったです。
敵も味方もマッドサイエンティストだらけです。そんな悪の力をショウマも絆斗も双子も利用しようとしていました。
双子だけ上手くいかなかったのは悪としてニエルブのほうが上だからですかね? ショウマや絆斗のほうも本当に上手くいったのかは定かではありませんが。

■伏線
・ニエルブは興味深そうにライダーを見ながら、「人間を圧縮する技術。グラニュートを人間に化けさせる技術。次は何が開発できるかな…?」とつぶやいていました。
グラニュートを人間に身体にしても仕方ないし、人間をグラニュートに変えても戦力にしかならないと思います。となると、敵ライダーの登場でしょうか?

・仮にライダーにするとしたら変身アイテムはどうするんでしょうね?
グラニュート側の一般的眷属はエージェントになるみたいでした。さすがにエージェントをゴチゾウサイズにして使うのは迂遠でしょう。
「絆斗とは逆に人間の体細胞を取り入れてショウマみたいな眷属を生み出せるようにする or 体内でミックスして直接変身」できる改造でもすれば再現はできそうですけど。

・いずれにしても闇菓子作りや会社の発展とはだいぶ違う方向性に見えます。
ニエルブは闇菓子なんかより直接洗脳すればいいとか、お菓子なんかより生体兵器を作って支配すればいい、みたいなランゴとは別の野心を持っているんでしょうかね。

■仮面ライダーヴァレン・チョコドンフォーム
・2号ライダーのヴァレンが登場しました。
変身シーンは銀紙が印象的でした。ドロッとしたチョコ液から人型に形作られていき最後に銀紙に包まれるシーンが実に人工的な感じで出自を表していて良かったです。パッケージングが「人にとって使いやすい形」という意味合いに感じられました。

・アクションも凝っていて良かったです。
個人的には銃ライダーの接近戦に意味を持たせているところが良かったです。
身体がボロボロだし銃も素人だから全然当たらない。だから殴りかかったり、思いっきり銃を近づけてから撃つ。筋が通っています。
今後もこのスタイルのままなのか、それとも段々上達していくのか変化の付け方が楽しみです。

・必殺技は大きなチョコボールを作り出して発射してぶつけるものでした。
モーションはだいぶ悠長な感じがしました。そこが逆にファンシーさと殺意でちょうど良くマイルドになるんでしょうかね?
今後もゆっくりなままなのか、今回は絆斗が手術上がりでボロボロだから動きもゆっくりだっただけなのかどっちなんでしょうね。

・ヴァレンのゴチゾウはどうやって補充するんだろうなと疑問に思っていましたが、普通に博士が誘拐してました。
今回の必殺技や変身解除後にヴァレンに使われたゴチゾウがどうなったのかは不明でしたが、博士が同じやつを持ち去った辺りからするとやっぱり死んでそうです。
相変わらず可哀想です。早くショウマと協力体制が結ばれて双方納得の上で譲渡されるようになってほしいです。


次回はヴァレンとガヴの共闘関係が主軸になりそうな感じでした。
予告の感じだとお互いに素顔は晒さないまま詮索もしない条件で共闘することになるようでした。改造手術を受けたことで絆斗はガヴも同じような手術をした人間だと誤解している可能性は多いにあり得ますし、火種はまだまだ残ったままになりそうです。真面目に考えるとバイトのほうも途中で抜けるのは問題になるでしょうし、人間のために戦うと決めたショウマの苦難はまだまだ多そうです。





コメント

6 件のコメント :

  1. マルゲリータ2024年10月7日 20:35

    お疲れ様です。今回も、面白かったですね。定番の二号初登場回でありながら、他の部分もしっかりと描写しつつ、熱い展開でした。「ゴチゾウ」誕生も、印象的でした。

    >悪の力をもって正義の心で戦う、それが仮面ライダーである

    敵と同じ血が流れている主人公と、敵と同じ器官を埋め込んだ二号、という差別化が面白かったですね。

    >身体がボロボロだし銃も素人だから全然当たらない。だから殴りかかったり、思いっきり銃を近づけてから撃つ。筋が通っています。

    すごく泥臭い戦い方でしたね、従来通りのガンライダーになって、無個性化するのは、堪忍

    三号が出てきたら、モチーフは、和菓子かも?と考えましたが、玩具のデザイン的に違いそうですね。

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    1. マルゲリータさん、こんにちは。
      ゴチゾウも”眷属”の印象のほうが強かったのでネーミングの場面が有って良かったですね。

      >敵と同じ血が流れている主人公と、敵と同じ器官を埋め込んだ二号、という差別化が面白かったですね。

      種族の違いがここでも発揮されていて良かったですね。
      ”化け物”にはそのままだと勝てないから改造した人間。まさに改造人間でした。

      >従来通りのガンライダーになって、無個性化するのは、堪忍

      いつものになっちゃうと悲しいですね。活躍や見栄えの問題もあるので難しいでしょうが、少しずつ戦いに慣れていって上達を感じさせるくらいはあってほしいです。

      >三号が出てきたら、モチーフは、和菓子かも?と考えましたが、玩具のデザイン的に違いそうですね。

      そういう路線も見た目からわかりやすくて良いと思います。
      どこまでモチーフ崩しが許されるのかわかりませんが、「お菓子に対して”主食”(ハンバーガーとかラーメンなど)」にして「食べ物は生きるために食べるものだろ。楽しみのために食べるとかふざけてる」といったストイックなキャラもこの作風なら出せたら面白いかなと思いました。

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  2. 今週、先週で「打倒!ストマック社」という明確な目標が定まりましたね

    魔王城みたいな風貌だったので、ストマック社がグラニュート界の象徴だと思ってましたが、
    実態は893みたいな感じだったので、ストマック社倒してもショウマが種族の何たらで遺恨を残す事もなくすっきりと終わりそうです

    当分は今回の冒頭で叔父に頼んだように力を付けていく事を中心にお話が進むんでしょうね
    その中で絆斗とは叔父と話してるところが見つかったとかで一悶着はありそうですが、ショウマと絆斗二人ともまともな性格をしているのですぐ解決しそうです
    となると、シナリオのスピードの速さから2クールくらいで終わってしまいそうな気がするのが個人的な懸念点です 香村さん前例ありますし
    今のところホント面白いので、自分の予想通りにならないでほしいなと思っています

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    1. >ストマック社倒してもショウマが種族の何たらで遺恨を残す事もなくすっきりと終わりそうです

      今のところ、そんな印象ですね。
      ショウマの想定をひっくり返すための前フリという線も充分あり得るので予断はできませんが。絆斗の先輩記者さんが殺されたのが謎のクラブの隠蔽目的だとしたら、人間界にも何かしらの企みが進んでいる可能性もあり得ると思います。ニエルヴもストマック社の思惑とは別に独自に動いていてもおかしくなさそうですし、不確定要素はいくつもあると思っています。

      >となると、シナリオのスピードの速さから2クールくらいで終わってしまいそうな気がするのが個人的な懸念点です 香村さん前例ありますし

      ひとまずの今の流れは1クール末くらいに一段落するんじゃないかなと私は思っています。
      その後、続けて次の展開が始まったり、ストマック社の内部分裂や第三勢力など状況が多く変わったりするのか、それとも特に進展がないままダラダラと引き伸ばしになってしまうのか。それは見てみないとわからないと思っています。

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  3. 「ヒトプレスが割れたら、その人は死ぬ」というセリフがまさかの来週で回収されるとは思ってなかったので、シンプルながらも構成が上手いなと感心してしまいました。
    ただやはりまだ油断はできないですね。特に幸果がメインヒロインである以上、いずれ2人のライダーの正体に気づくと思うので、そこでその話題をどう捌くのかが今後の明暗を分ける肝心なポイントになるんじゃないかと個人的に思っています。

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    1. >「ヒトプレスが割れたら、その人は死ぬ」というセリフがまさかの来週で回収されるとは思ってなかったので、シンプルながらも構成が上手いなと感心してしまいました。

      かなり踏み込んだ描写でインパクトがありましたよね。
      スパイスの出涸らしが限度かなと思っていたので非業の死を遂げた遺体として実際に画面に映し出されるとは思っていませんでした。スパイスにされた人の死にも重みが感じられるようになるし、とても良い演出だったと思います。

      >そこでその話題をどう捌くのかが今後の明暗を分ける肝心なポイントになるんじゃないかと個人的に思っています。

      現状で見えてる範囲だと大きなドラマはそこでしょうね。
      幸果がショウマを信じて絆斗も幸果の説得で信用しちゃうとあっさり感が強そうですし、あまり長引かせても視聴者側の気持ちがダレそうです。その辺の加減は一つの分水嶺になりそうです。

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