『仮面ライダーガッチャード』 第29話「この村は泣いている」:感想
■脈絡がない
・話の構成が壊滅的だと思いました。お化けにまつわるレンゲとお婆さんの話と狐様の行動や村人を襲った理由や幽霊騒動など各パーツにつながりが感じられませんでした。
第一、温泉もお化けの思い出も個人的なこと過ぎて知る良しがありません。そんな匂わせがどこにありました?
今どき温泉で村おこし自体に説得力を感じませんし、最初から最後までいったい何の話をしてるのかと首を傾げっぱなしでした。
■ガッチャってそういうものじゃなくない?
・「この村やお婆ちゃんを守りたいんや」と言うレンゲに「それが先輩のガッチャなんですね!」と返している宝太郎に違和感を感じました。
ワクワクするものや心の底からやりたいことがガッチャで、守りたいとかそういうのはガッチャではないのでは? それがレンゲ最大の望みならあり得るかもしれませんけど、レンゲが錬金術師を目指したのは母親の助けになるために錬金術でお金儲けしたいと思ったからだから違うはずです。
・宝太郎もケミーに全然興味を示さず敵扱いしてるかと思ったら、捕まえた途端に喜び始めてサイコパスっぷりが酷かったです。
金田一パロディとかもそうですけど、監督も特別扱いの部外者を連れてくるとろくなことにならないなと思いました。特別扱いされるとパロディとか撮りたいものを優先して作品に合うかどうかといった視点が消えがちです。
■リンネとアトロポス
・前に「あなた本当は寂しいんでしょ!」みたいなことを言い出したときにも唐突で戸惑いましたが、今度は「アトロポスが普通の人間みたいに暮らせるようにしたい」とかリンネが言い出してまた戸惑いました。
私はそもそもアトロポスが人間に近い存在なのかケミーに近い存在として扱うべきなのか、どういう存在なのかすらわかってないので全く話についていけません。
父親との兼ね合いもわからないんですよね。宝太郎の話くらいしか事実関係を知らないリンネにとってはアトロポスたちは父親を殺した仇かもしれないはずなんですがファザコンのリンネが恨みも抱かずアトロポスに同情する心情がよくわかりません。他の姉妹2人には何の興味も示さずにアトロポスにだけ同情することもわかりません。
流れも内容も全部突拍子もない印象で何のために何の話をなぜしているのか、何一つわかりません。もう29話なんで通例なら6割以上のお話が終わってるはずなんですけどねぇ…
次回は学校で演劇をやるお話のようです。またもどうでもいいお話のように見えましたが、脚本が長谷川さんだそうです。お話が進みそうな感じはしませんが、次の展開の前フリくらいはあるのでしょうか?
更新お疲れ様です。
返信削除内容が無いゲスト脚本回でしたね。
ドンブラザーズ路線のナンセンス担当として父の後を継がせる気なんでしょうか。
カジキの役者さんがお芝居できるのでそれなりに見れてしまうというか主人公たちより間が持ってしまうんですよね。本筋に戻っても興味を持てるわけでもないのでカジキのオカルト活動を見ているほうがマシのような気がしてきます。
以前セイバーを「やりたいことがない」と評されていましたよね。そういう無気力さがガッチャードでも根本的にはあるようにも思えるのですが、何かの話を熱心にしている感じもあって困惑します。学園もの、能力もの、組織の人間関係など何かしら描きたいものがあって進めている気配はあって、メイン脚本の内田さんや長谷川さんの頭の中ではそれが成立しているかのようなので不思議です。宝太郎のやりたいことはケミーを一般にも広める?ことでいいんでしょうか。架空の生き物との交流を通して異種との共存とかのテーマを説きたいのかとか考えると全くそんな話をしていないので、では錬金術という異能力を使う側の心のあり方みたいな話なのかと思うと全くそんな話もしていなくて判断に困ります。
ところで、関係ない話で恐縮なのですが、管理人さんは「七星闘神ガイファード」は視聴済みでしょうか。見ているならご意見伺いたいです。
自分は存在自体最近知ったのですが、内容の堅実さとアクションへのこだわりが新鮮でした。
スポンサーや制作経緯などが完全に異なるのでライダーシリーズと比べること自体無理ではあるのですが、販売促進という概念から完全に独立してシリーズ化もしなかったことで結果的に作品自体が守られているというところが興味深いです。
ニチアサが販促ノルマにがんじがらめになりながらゾンビコンテンツ化してきている現状で、特にライダーは特定の層向けのスマホゲーム展開などもあるようで、そのうちズッキュンみたいな内容が増えていきいつか実写や着ぐるみといった形式も消えて特撮ですらなくなるのなら、もう視聴をやめる潮時なのかなと思ったりもします。管理人さんは、どんな形であれシリーズが継続するなら視聴を続けられる方針でしょうか。
匿名さん、こんにちは。
削除>ドンブラザーズ路線のナンセンス担当として父の後を継がせる気なんでしょうか。
私は今回はシチュエーションや全体の流れに関しては監督の意向が大きいんじゃないかと勝手に想像しています。特に根拠はありません。
監督がメインゲストみたいなものだろうと思っていますし、若手の井上亜樹子さんが口を挟める環境ではないだろうと考えています。
>そういう無気力さがガッチャードでも根本的にはあるようにも思えるのですが、何かの話を熱心にしている感じもあって困惑します。
ガッチャードがどういう作品やストーリーの方向性であるかについては、私もいまだによくわかりません。
やりたいことはよくわかりませんが、現状としては単純に「薄い」のだろうと考えています。やる気や方向性が全然感じられませんからね。中だるみを堂々とやってるのだろうと思っています。このペースだと始めと最後だけにしか内容が感じられない作品になるんじゃないかと思っています。「始めの部分には何を感じたんです?」と聞かれてもそれすら曖昧で今は答えられないんですけどね…
台詞を真に受けるならケミー関連なんですけど、ケミーが空気でメインの長谷川さんにまるで描く気が感じられないので信じる気になれません。
といって、他にやりたいことがあるようにも見えないので無気力感が一番強く感じますね。
>管理人さんは「七星闘神ガイファード」は視聴済みでしょうか。
東映youtubeで最初の数話だけ見たことがあったと思います。しかしどんな内容で、なぜ見るのを止めたかも具体的に思い出せないのでほぼ知らないと思っていただいて問題ないと思われます。
>ニチアサが販促ノルマにがんじがらめになりながらゾンビコンテンツ化してきている現状で、特にライダーは特定の層向けのスマホゲーム展開などもあるようで、そのうちズッキュンみたいな内容が増えていきいつか実写や着ぐるみといった形式も消えて特撮ですらなくなるのなら、もう視聴をやめる潮時なのかなと思ったりもします。
そこに見たいものは無いと思うのならば、それが良いと思います。
私は販促番組の在り方の変遷を中核として見ているので映像番組としての出来栄えはおまけのエンタメ成分といったところです。ライダー自体が全然売れないマイナーコンテンツにならない限りは見る価値があると言えます。
流れを追うだけなら売上や作品評価などを見るだけでもできるでしょうから、あまりにも見る気がなくなったら見るのを止めるかもしれませんが、今のところはまだ気長に見ていくつもりでいます。