『爆上戦隊ブンブンジャー』 第4話「ヒーローを呼ぶ声」:感想

2024年3月24日
■ヒーローの存在意義
・日常での救助や人々の助けを求める声などコテコテの要素が多かったですが、綺麗にまとまっていたのでコテコテなところがむしろ良かったです。
「ブンブンジャーが駆けつけると人々から恐怖が消える→恐怖が消えるからギャーソリンも消える」という流れがなるほどなぁと思いました。恐怖から生まれる物質というのは悪党が悪行する理由だけでなく、ヒーローの必要性も生んでいたんですね。

・単なる戦力ではなく”ヒーロー”の意義が示されていて良い回でした。
全体としては警察との折衝点など段取りの話が多めでしたが、それもカタルシスにつながっていたので前フリとして悪くありませんでした。

■アクション
・今回のアクションは一段と盛りだくさんでした。
まず敵の持つタオルを使ったアクションがいろいろ見れて面白かったです。
大也は相手のタオルを押さえつけて薙ぎ払うところが主体性の強さが感じられましたし、タオルを利用し立ち回る射士郎はスマートでした。未来は最初は敵のペースに流されつつも我に返ってしっかり自分のペースで戦っていたところが未来らしいと思いました。

・個人的にはハンドルのクラクション攻撃に目を引かれました。
クラクションも有ったんですねぇ。ハンドル型なんだから考えてみれば当たり前ですけどまだ見ぬ機能があったことに驚きました。「まだあるんだ!」って感覚は多機能武器らしくてワクワクを掻き立てられます。

・それと弾いた敵の攻撃で噴水?の水を巻き上げて逆転するのは派手で良かったです。
やや形式張ってますけども話の流れには釣り合っていて良いと思いました。

・単体必殺技の連発はオーバーキル気味でした。
相手を突き刺して地球一周したり、弾幕で取り囲んでから一つ一つが突き刺さって来たり、やってることは結構えげつかなかったです。
駆け足に詰め込んだ感じでしたけど、今やっておかないと時間がないのもたぶん事実なんですよね。最近、追加戦士もスーパー化も序盤から前倒しで詰め込んでいく傾向が強いですからね。このくらい急がないと出せるタイミングが無くなるとしても不思議はありません。実際、次回で登場するブラックは別のアイテムを持ってるみたいですし。

■巨大戦
・巨大戦もいろいろあって楽しかったです。
ロケットパンチは各機にドライバーが乗ってる意義が感じられて良かったです。

・ハイウェイ戦はいつもどおりな感じでしたけど、マシンの音声を積極的に使っている点は良いことだと思いました。
実物の玩具は見た目や可動性は別物で、同じと言えるのは音声くらいですからね。作中でも多用されるほうが玩具で遊ぶ子供の満足感も上がると思います。

■サウナグルマー
・共通の意匠である目の周りの模様を炎だか溶岩だかに見立てているデザインが面白いと思いました。
装甲の分解後の姿を出すのも共通素体に意義が出てきて節約目的が目立たなくなって良い使い方だと思います。


次回はブラックが変身するようです。そして脚本は山口宏さんだそうです。
…5話でもうシリーズ構成が書かなくなるとは予想より早かったです。次回でブラックが初変身ならそれが終わるまでは書くかと思っていました。冨岡さんと言えばあまり登板しないことと脚本を割り振らずに自分が担当した回だけでねじ伏せる傾向があると思っているのでやや不安です。戦隊は元々メイン回の間、間にストーリーとあまり関わらない話が多いのでフォーマットとの親和性でどうにかなると良いのですが。
山口さんもベテランですし、マンネリなニチアサローテ陣でも無いので普通に面白くしてくれることを期待したいです。







コメント

6 件のコメント :

  1. 敵味方だけでなく、一般市民からもなんとなく認知されてるブンブンジャー、というのが素敵なエッセンスでしたね。

    近年の作品では市民との関わりが絶たれ、ネームドキャラだけで回していたことが多かった(特にドンブラ・キング)ので、また懐かしさも思えました。

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    1. 最近は人助けに熱心じゃありませんでしたからね。ヒーロー要素自体が久しぶりな感じがします。

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  2. 今作は怪人が個性的ですね。「来週はどんな怪人が出てくるんだろう」と素直にワクワクさせてくれます。
    怪人戦をしっかりやっている分前半部分は詰め詰めになっている印象ですが、おかげでダレる心配もなさそうです。

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    1. 敵にちゃんと個性を出してくれているのは楽しいですね。敵の個性が弱いと戦隊側も活躍しようがありません。

      >怪人戦をしっかりやっている分前半部分は詰め詰めになっている印象ですが、おかげでダレる心配もなさそうです。

      話が硬めなのでバトルはこれくらいのボリュームがあるほうが全体のバランスが良くなると思います。話が硬いからバトルが多めにしているのか、バトルが多めだから尺が取れずに話が硬くなるのか、その辺りの因果関係はわかりませんが。

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  3. コテコテでしたが、非常に面白かったですね。
    大也達が「敵を倒す」目的じゃなくヒーローをしていることについて以前話していましたが、今回より補強された感じで非常に良かったです。
    悲鳴の下りなどは少々説明臭くは感じましたが、その後は長く問答することもなく現場に急行してしっかりアクションを見せてくれたので大満足です。この辺りは脚本のバランス感覚もあると思うので、今後も維持してくれるのを願うばかりです。

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    1. やや理詰めで単純化されたりしてる要素もありますけどお話自体は頭から尻尾までつながってますし、ただのイデオロギーではなくキャラの性格や価値観の表れとして描かれてるから好き嫌いはあれども「そういうお話」として受け止めるのは簡単な構成になってると思います。こういうのは冨岡さんは上手だと思います。

      あとはどのくらいのペースで登板してくれるか次第です…

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