『爆上戦隊ブンブンジャー』 第5話「 警察屋はくじけない」:感想
■悪い意味で”普通”
・お話は良くありませんでした。捻りがない。といって真っすぐでもない半端な流れでした。
マイナスをマイナスのまま描いているところが冨岡さんとの大きな違いだと思います。「それも個性。それも面白い」と受け止める度量がなくて大也がとても普通にダメ出ししていました。常識的な反応だとは思いますが、大也らしくはないと思いました。
イターシャに嫌味を言うデコトラーデやイライラして苦魔獣を生み出すイターシャなんかもそうですけど「悪者だから悪いことをするのは当たり前」みたいな思考の硬直を全体的に感じました。
・錠自体も面白いキャラクターにはなっていませんでした。
これまで「かっこよさ」に特別こだわっていた印象もないので納得感も薄かったです。
個人的には警察官で反省したことがないことに違和感を感じました。交番勤務で実務に携わっていればその手の失敗をする機会は有ると思うんですが。失敗経験が無いなら無いでそれはそれで自尊心が肥大化したりしてまた違った感じになっている気がします。
・これなら自分からなりたいと言い出すよりも大した必要もないのに勝手に危険を犯してブンブンジャーを助けに来て
大也「なぜこんな危険なことを?」
錠「みなさんを守ることも警察官の義務だからです!」
大也「その真面目さ、バク上げだな! 気に入ったぜ。君もブンブンジャーにならないか?」
といった流れのほうがマイナス面ではなくプラス面に焦点をあてられて良かった気がします。
前回のヒーローの話に続けて「憧れだけじゃヒーローは務まらない」みたいな話をしたかったのだと思いますが、それを言い出すと勢いでブンブンジャーになった1話の未来とぶつかるんですよね…
■ブンブラック
・一応、変身アイテムが違うんですね。
武器のチェンジアックスのほうが変身アイテム扱いのようですが、変身自体はチェンジャーを使うので混乱します。
あのチェンジャー自体は何がモチーフなんでしょう? ブンブンチェンジャーにパトカーのランプを付けたような外見ですがストップウォッチでもないし何がモチーフなのかよくわかりませんでした。
・アクションは良かったです。
手斧は大好きなので嬉しいです。遠心力を感じさせる斧の振り回し方とコンパクトなパンチやキックのコンビネーションがアクション映えします。
・必殺技のときは剣(あれでロッドなの?)になるのはちょっと残念でしたが、小ぶりな斧から刀身の長い剣になるのは見た目の違いが大きく視覚的なインパクトがあるのでそれ自体は悪くないと思いました。
・ハンドルモードはレーシングカー用のハンドルがモチーフみたいですね。
武器の形状からはハンドル型になるイメージが湧かなかったので、よくハンドルの形にできたものだと感心しました。
■ブンブンジャーロボ・ポリス
・個人的にはポリスよりも二人乗りのほうにびっくりしました。
射士郎だけでなく未来も行くと言い出したときに車足りたくない?と不思議に思いましたが、車だから助手席に乗るって手もあるんですね。
・ところでもう1台の紫のほうは何の車なのだろうかと疑問に思いました。
あれも「ブンブンパトカー”2”」なんですね。そこは結構雑でした。見た目からすると護送車っぽい形状に見えましたが子供向けでは直球の名前はよろしくないから見た目はそのままに名前だけ変えたんでしょうか。
・スパイクは納得感と違和感、両方ありました。
パトカーなら逃走車両用にスパイクを積んでいても不思議はないのですが、ロボになった後に頭に着けていることにはびっくりしました。頭突きをしたこともそういう使い方をするしかないでしょうけど、このデザインでいいのかと思ってしまいました。
あと、スパイクがデカすぎて、ヤルカーが串刺しにならないか不安になりました。マスコットキャラ相手に使うには殺意が高すぎました。普通の怪人相手なら「どうせ最後は爆散するし」で済むんですが。
次回はマッドレックスが登場するようです。
登場が思ってたよりずっと早かったです。1クール終わり頃に倒される幹部かと思っていました。このタイミングだとそれよりも早くオレンジのかませ犬にされるんでしょうかね?
次回の脚本は樋口達人さんだそうです。冨岡さんのシリーズ構成作だとローテ陣でよく見かける人ですね。重要そうな回なのにまたも冨岡さんが担当していないのは残念です。
次回の担当をする樋口脚本といえば東映特撮関連ではアニメ版風都探偵のシリーズ構成を担当した人ですね
返信削除とはいえ直近でサブ脚本として手がけたウマ娘の3期ではシリーズ作品なのに過去作の有能キャラを蔑ろにしたり世界観を破綻させたことでウマ娘界隈から反感買ってしまった前科があるのでそこが心配です…
ウマ娘は見てないので知りませんが、私にとっては特にこれといった印象のない人です。
削除冨岡さんがシリーズ構成だった作品では良くもなく悪くもない程度で脚本の名前が気になる出来栄えではありませんでした。
シリーズ構成を手掛けたレビュースタァライトやクロスアンジュも特にお話にひかれるものはありませんでした。