『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』 第7話「せんせいのむれ」:感想

2022年4月17日
■ギャグ回だったのか…?
・ストーリー的には全く内容がない回でした。「街の人から話を聞く特別授業です」という立て付けは悪くないと思っていたのですがその後が全く続かなくてがっかりしました。
猿原とタロウの関係が進展するわけでもなくただ対立し、ドンモモタロウが攻撃してくる謎も結局「修行」という当初ハルカたちが推測したもので合ってることが確認されただけでした。

・その代わりにあったのはギャグらしきものでした。私が笑えなかったことは好みの問題として処理するにしても6話でやるべきことなのか疑問です。謎で引っ張ってる状況だというって自覚があるのか不安に感じます。
校長鬼との決着も全然しっくり来ませんでした。ドンモモタロウは「俺が礼儀を教えてやる!」とか言ってたのに普通に倒したようにしか見えませんでした。どの辺が指導になってたんでしょうか?
たとえば鬼がビルに攻撃したら「人の物を壊すな!」と盾で防ぎながら自分はビルを掻い潜りながら攻撃するとか、上から叩き伏せながら「謝るときにはしっかり腰を曲げろ!」とやるとか、それらしいバトルと台詞は用意できると思います。ただボコボコにして、挙げ句に頭を凍らせてマグマを封じて勝ち誇っている姿の意味がわかりませんでした。礼儀を教えるという目的が果たせていない気がして話についていけませんでした。

■どういうこと?
・修行で合ってるなら、ハルカたちはなんでドンモモタロウから逃げ回っていたのでしょうか?
3話のときは自主的に特訓するくらいにやる気があったはずなんですが。特訓したけど負けたからもう嫌になってしまったのでしょうか? 一度でめげるヒーローとは情けないです。「盗作」なんてあだ名をつけられてもめげなくても、戦いはあっさり諦めるんですね。

■ハルカ
・空想にふけっていたときに途中から鬼と戦うイメージに変わっていました。あれはどういう意味なのでしょう?
私が思い浮かぶ仮説は
1)ハルカのやりたいことが漫画家から戦うことに無意識にシフトしつつある。
2)サングラスなど外的な影響で人格が捻じ曲げられつつある。
”キビポイント”なんて不思議な仕組みがある世界なので何が起こっても不思議ではありません。現状だと不安に感じるべきなのか何なのか判断がつきません。
そもそも漫画家として成功することがハルカにとって最良のことなのかもよくわからないんですよね。ヒーローになりたいとか漫画みたいなヒーローのイケメンに助けられたいみたいな願望が有るようでしたが、漫画家になりたいのは「現実ではそんなことありえないから漫画で表現したいと思った」というのが理由であれば、桃井タロウやドンブラザーズというおとぎ話のような存在が目の前にある状況では漫画家になる必要がなくなるでしょう。そういうところがわからないので尚更判断をつけられません。

■クズの上塗り
・内容がないと言いましたが、猿原の掘り下げ自体はありました。クズさが更に証明されただけですが。
お金に触るだけでも悪寒がするなんて深刻なお金嫌いなんですね。それなのに喫茶店でコーヒーを飲みたがるんですね。私にはお金に関係なく猿原自身が欲望にまみれているように見えます。もっとタチが悪い気がします。この手の生活をしている人でも作物や工芸品を作って物々交換している人はいると思います。社会に合わせる気はないが旨味だけは自分もタダで手に入れたいという考えが風流だとは思えません。

■別人格なの? そうじゃないの?
・桃井タロウとドンモモタロウの人格に関してはますますわからなくなりました。
ドンモモタロウのときの記憶はあるし、乖離も感じていないようです。桃井タロウがギャハハと笑いながら特訓のために無言で襲いかかるとは思えないので理解できません。桃井タロウのときには質問されたらパンツの色だろうと素直に答えるのに、ドンモモタロウのときには何も言わないし質問にも答えないのはどういうことなのでしょう?
井上なので「考えるだけ無駄なのでは…?」という疑念が湧き上がってきます。

■バトル
・今回もバトルの展開が相変わらず酷かったです。
例によって神輿バンクはなく、例によって敵幹部は倒すべき怪人を無視し、例によって敵幹部は話の都合で自然消滅し、例によって雑に必殺技で倒されて終了でした。ここまでマンネリなら「いつものやつです」とテロップ出してカットしてほしいくらいです。

・ソノイは自然消滅したことは話の都合なんでまだしも、アルタードンモモタロウにまたしても苦戦してることがかっこ悪かったです。
2話と同じ戦法でやられてるせいで学習能力のない雑魚に見えます。呼ばれてもないのに来た上に雑魚扱いで倒されもしないんじゃ「何しに来たの?」としか言いようがありません。


次回は犬塚と雉野が恋人の話をするみたいです。たぶんお互いに相手には大事な人がいると認識するだけで、ストーリーには特に進展はないだろうと私は思っています。


コメント

2 件のコメント :

  1. こんにちは。 ブルーが働いたことがないと言ってましたが、臨時講師してるじゃないですか…
    ブルーの一貫してない人物描写は意図的にやってるように見えなくもないです。

    タロウは前回を見る限り変身してもピンクと会話できるくらいの理性はある感じなので、変身後の性格が変わってるんじゃなくて気が乗ってるだけなんでしょうかね。

    脳人はヒトツ鬼を始末するのが目的だったような気がしますが、そっちのけでドンモモタロウ狙ってましたね。
    興味があるとか言ってたので目的より興味を優先したんですかね?
    ソノニも変身したのに全く出てこなかったのも謎でした。
    脳人とドンブラザーズどっちが先にヒトツ鬼を倒すかの駆け引きがないのも面白くないなと。

    7話まで来ましたが、未だに名乗りがないのが気になります。
    5人がお互いに正体バレしてからちゃんとやるんでしょうかね。それならいいのですが…

    返信削除
    返信
    1. 匿名さん、こんにちは。

      >ブルーが働いたことがないと言ってましたが、臨時講師してるじゃないですか…

      たぶん臨時講師はボランティアだから仕事のうちに入らないのではないかと思います。

      >ブルーの一貫してない人物描写は意図的にやってるように見えなくもないです。

      考えられなくはありませんが、私は肯定する根拠は見いだせません。井上を信用してないのでとりあえず好意的に解釈する気はありません。

      >変身後の性格が変わってるんじゃなくて気が乗ってるだけなんでしょうかね。

      現状の説明から解釈するとそういうことになると思います。
      個人的には「じゃあ桃井タロウもテンションが上がるとドンモモタロウみたいになるの? ならないなら桃井タロウはドンモモタロウ時のことをどう思ってるの? 普通の感覚だと『調子にのってまた変なことをやってしまった。恥ずかしい…』とかあると思うんだけど」といった疑問点が消えないので本当にそうなのだろうかと疑っています。

      >興味があるとか言ってたので目的より興味を優先したんですかね?

      そう考えるしかないでしょうね。それでいいのかは脳人の価値観や鬼を放置した場合の世界への影響度合いがわからないので判断しようがありません。

      >脳人とドンブラザーズどっちが先にヒトツ鬼を倒すかの駆け引きがないのも面白くないなと。

      当初の感じだとそういうふうになるのかなと思ったんですけどね。現状だと幹部との決着もつかず、雑にいなくなったら残った怪人を必殺技で掃除して終わりで雑然としていて一件落着っと満足感を感じません。

      >5人がお互いに正体バレしてからちゃんとやるんでしょうかね。それならいいのですが…

      どうでしょうね? 公式がyoutubeに名乗りを茶化したような動画を配信してるくらいなので最後までやらないのかもしれません。

      削除

 コメントは承認後に表示されます。
*過度に攻撃的な言葉や表現が含まれている場合、承認されない場合がございます。節度と良識を保った発言をお願いいたします。