『仮面ライダーリバイス』 第29話「クランクイン！メモリー・オブ・ヒロミー！」：感想
■総集編と呼べるのか？
・総集編って何をまとめるんだろうと思っていましたが、やっぱりまとめるほどの内容がないし、そもそもまとまっていませんでした。
「デッドマンズを倒した。ギフが復活した」と出来事を並べているだけでストーリーになっていません。「よくわからないまま何も考えずに流されてきました（その過程でヒロミは行方不明になるし、カゲロウは消滅したし、父親も逃亡生活になり、好転する兆しすらありません）」ってそんな話を聞かされて何を思ったらいいのでしょう。
■無駄遣い
・ヒロミ関連も特に何もありませんでした。
ヒロミが生きていたという本編では初耳の情報をあっさり流すのもどうかと思いましたが、そもそも話が成立しているように見えない点がもっと問題なように見えました。
ヒロミの記憶を取り戻して、それでどうするんでしょう？ ヒロミは基本的にデモンズドライバーの被害者なわけで記憶が戻ってももう戦えないし身体も元に戻る見込みもありません。
「だからこそ記憶を取り戻すことで代償を払うだけの価値があったと思えるようにしたい。理由もわからないまま不自由な身体を背負って生きるなんて辛すぎる」という話ならわかりますが、誰もそういう話をしてないんですよね。これでは何のために価値観や目的の異なるキャラを並べているのかわかりません。そういう話をしてこそのドラマだと思うんですが。
■意味わかって言ってる？
・サクラがウィークエンドに参加することを一輝たちは知ってるんですね。
なんか「お前が決めたならそれが良いよ」みたいな理解ある家族みたいな雰囲気を出してましたけど、ウィークエンドって反社会的組織なんですけどちゃんとわかってるんでしょうか？ このままだと敵対組織にいる大二とサクラが殺し合いになる可能性が高いんですけどわかってるんでしょうか？ ちゃんと話し合ってて、かつギフの遺伝子を継いでいることを問題視しているならば「大二はフェニックスの中から、サクラはウィークエンドで外からフェニックスを監視する。二人に何かあったらどこにも所属してない一輝が手伝う。家族みんなで助け合って乗り切ろう！」なんて話になっても問題ないと思うんですが。サクラたちもスタッフもちゃんと意味がわかってやってるのかなと不安に感じました。
■狩崎
・弁解が弁解になってなくて困惑しました。指示されたから仕方ないってそれは理由にならないと思います。
ただデモンズドライバーに生命力を注ぎたいだけなら隊員に交代で使わせて負担を分散させることだってできたと思います。またフェニックスにこだわらないならデッドマンズの狂信者を犠牲にする手もあったでしょう。
弁解というのは他に方法がなかった場合にだけ機能するもので、あんな程度では罪状が具体的になるだけだと思います。
こんな展開をやるなら大二も「悪いと思ってるなら長官の不正を告発するのを手伝ってくださいよ。できますよね？」くらいのことを言ってほしかったです。
■長官
・いったい誰に話してるんだろう？ スポンサーや政治家かな？と思っていたらギフのようでした。
ギフって人の話聞くんですね。うるさくしてたら味方だろうと無差別に食べそうなイメージでした。ギフが黙って立っていることもフェニックスの会議室？にいることも全てがシュールな光景に見えました。ほぼ初登場のギフフェーズ2（仮）がこんなイメージに見えてしまって良いのでしょうか？
■アクション
・サンダーゲイルへの流れがグダグダ過ぎて酷いと思いました。
スタンプを持ち出してから格闘戦を始めたから変身できる余裕を作ってから変身するのかなと思っていたら、グダグダと小競り合いを続けた末に突然相手が止まって変身する時間をくれ出して唖然としました。そもそも「ボルケーノレックスだと苦戦するからサンダーゲイルに変える」という話だったのにバイスがいなくなった後にリバイス一人でも小競り合いできてしまうことがおかしいと思います。頭数まで減ったならやられかけてからの起死回生ぐらいでないと変です。これなら取り出した時点でさっさと変身したほうがマシでした。
次回は声優さんがゲスト出演する回だそうです。
またどうでもいい回かなと思いましたが、一輝のサッカー部の過去が今更蒸し返されるようです。え？ この前、一輝の過去と言えばベイルに襲撃された事件ですよね～なんてやっていたのに今更サッカーの話をするんですか？？？
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