『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』 第38話「ちんぷんかんクッキング」:感想

2022年11月27日
■ファッション料理回
・井上らしい感じがしました。「料理できる俺かっこいい」であって、料理自体に興味は薄いので料理に関する内容は作れませんでした。よって料理回なのに料理は重要ではありません。料理人を描くことも、料理の意義を説くことも、料理の素晴らしさを語ることも何もありません。自分を食べた相手の体内に生えていた得体のしれない果物を食べ、生えてた本人も「初めて食べる食べ物を食べれて満足!」と喜んで終わりでした。

・私には全く意味がわかりませんでした。
「もっと新しいものが食べたい…既存の物は食べる気になれない」と悩んでいた料理評論家が喜ぶのが異次元の果物ってどういう話だったんですか?
普通の料理ものだと「斬新な料理を食べて料理にはまだまだ可能性があるんだとやる気を取り戻す」or「犬塚のオムレツのようにありきたりだが美味しい料理や粗食を食べることで初心を取り戻す」ことが多いと思いますが、本当に食べたことがないものを出して終わりでどんなドラマが成り立ったんでしょうか?
あの調子だと結局あの料理評論家は「またあの果物が食べたい…(本人の体内の異次元に生える果物だから食べれるはずがない)」と思いつめてヒトツ鬼になるのは時間の問題だと思いますし、いずれはその果物にすら飽きるでしょう。そんな破滅的な光景を見せられていったい視聴者がどう思うことをスタッフは想定していたのでしょうか? これではむしろ「食事なんて何の救いにもならない」と言っているようで本当に意味がわかりません。

■雑
・バトルはいつも以上に雑でした。
なんか脳人三人衆も来る。なんかムラサメも出る。特に何もしないうちに必殺技で倒す。なんかムラサメが暴走する。暴走するけどムラサメはわりとノリノリで戦う。でも雑に必殺技で倒す。
段取りの箇条書きをそのまま映像化したようなゴミのようなバトルでした。

・ミホもなんか雉野の家に戻ってきました。
そもそもが鶴獣人で犬塚が獣人になっても大した反応がなかったので「ミホとして家に戻るわけないだろ!」とも「こうなったらミホとして戻るほうが普通だよね」ともどちらとも考える根拠が見当たりません。こんな状況で戻られても理由はさっぱりわかりません。
戻ったら状況が変わるかというとそうでもないので本当に困ります。ただの元鞘なので人形ミホちゃんよりも状況は停滞しているように見えます。
犬塚はミホや今のナツミの正体が獣人だと知っているので以前のようにナツミを求めて彷徨う必要がありませんし、といって獣人問題解決への糸口は全く見つかっていません。そもそもメインストーリーの視点ですら序盤からまるで進展がないので進む気がしません。


次回はドンキラーが動いて騒ぎになるそうです。
どうせマスターが作ったものだろうし話が進展する気がしません。タロウのコピーのような存在だとタロウ汁を入れたソノイと丸かぶりなのでお話としても関心が薄いです。

コメント

0 件のコメント :

コメントを投稿

 コメントは承認後に表示されます。
*過度に攻撃的な言葉や表現が含まれている場合、承認されない場合がございます。節度と良識を保った発言をお願いいたします。