・ケイロウの献身は「イイハナシダナー」って感じでした。

単体だと問題ないんですけどこれ任意参加のデスゲームなんですよね…

「死ぬには順番がある（キリッ！）」

by 他人を蹴落として優勝を目指すデスゲームに自分の若返り目的で参加した老人、じゃ締まらないと思います。普通の任意参加のデスゲームだったらむしろ残るふりをして裏切って底意地の汚さを示す場面だと思います。

スタッフがデスゲームを理解していない弊害がもろに出た場面だったと思います。

・その点では今回は脱出を目指す協力型ゲームになっていた点はマシなチョイスだったと思います。

駆け引きとか潰し合いを描けないなら参加者同士でそれなりに協力するほうが描きやすいでしょう。できないことはできないと認めたほうが作品作りはマシになると思います。

・脱落すると「デザイアカードに書いた願いの元になる心が消える」だそうです。やっぱりそういう設定があったんですね。

個人的には祢音の変化がピンと来ませんでした。配信や家出が「本物の愛が欲しい」思いから生じた行動だったんですか。よくわかりません。

・英寿が叶えた願いは少ないようでした。今回開示されたのは

「毎回グランプリに参加できる」「働かなくても暮らしていける」「スターである」「運営と家族になる」の4つだけで、次の願いは「自分がグランプリのスタッフになる」だそうです。負けると積み重ねた願いがリセットされるとすると、西暦元年から参加していて4連勝が最大とはしょぼいですね。

連勝すると運営に邪魔されるなら「毎回グランプリに参加する」が消えると次から呼ばれなくなるでしょうし、西暦元年が嘘なんでしょうか。普通ならそう考えるところなんですがギーツクオリティなのでそれすら信じる気になれません。スタッフが本編外の年表のことまで考えてるとは思えません。

・ジャマトは温室のようなところで運営が育てているようです。

ゲームマスターが指示してないのにジャマト育て屋おじさんが勝手に脱落者のIDコアを使ってジャマトをライダ－化しているようでした。おじさんはアルキメデルという名前だそうです。

・ゲームマスターとかのほうが全然わからん状況で、ゲームマスターたちにもわからない謎のおじさんを出されても反応しようがありません。これまたデスゲームと相性が最悪だと思います。デスゲームは個人という最小単位で話が進むからわかりやすいのであって、運営の内輪もめだの言われても外野の話にしかなりません。

もっと話が進んだ後なら「運営が揉めてるこの機に乗じて脱出する！」とかそういうチャンスにもできますけど全然そんな雰囲気がないどころか参加者誰も逃げたがってませんし…

・今回の撮り方はこれまでよりも見栄えが良かったです。監督は3,4話のゾンビ編と同じ杉原監督です。

基本止め絵でアクションとは言い難いものでしたが、どうせ敵に期待できないなら止め絵にしちゃうほうがマシというのは妥当な判断と言えます。

・CGとの質感の違いは悪かったです。

露骨に浮いてる上にキグルミとの切り替えの頻度が細かったので「かっこよ！、くない」と水を差される形になりがちでした。もっとシームレスに見えるようにできたらもっと見栄えが良かったでしょう。

・バトルのストーリー性は相変わらず酷かったです。

敵がライダーになって急に強くなったけど、なぜか雑魚も強くなってるのでライダー化との差が少なかったです。

そして逆転の一手がまたも「運営からもらった対策アイテム」なので盛り上がりません。運営が英寿を潰したがってる状況でやるので余計に馬鹿馬鹿しく見えます。

「プロペラや音波で粉微塵にして再生させない」とか「使ったら無くなるから温存しておきたいけどブーストをフルパワーで使うしかないか…」と葛藤させるとかそういう方向で進めるほうが”アイテム”という概念に沿っていると思います。