『仮面ライダービルド』 第16話「兵器のヒーロー」:感想

2017年12月24日

【ストーリー】

■情報量がない
・今回は個人的な評価はかなり低めでした。その理由はストーリーを進めているはずなのに情報量がまるでなかったからです。

・戦兎が葛城巧というのはとっくに予想がついていることだし、そもそも幻徳の発言は「ただしソースは石動」というビルド世界で最も信用ならない情報源を鵜呑みにしたもので信じる価値がまるでありません。
「記憶を消したのは火星で身につけた超能力です」なんて説明されても「ま~た幻徳が騙されてるよ。そんなわけないだろ」としか思えません。そもそも科学をモチーフにしてアピールしている作品で事件の背景を超能力で済ませるのはおかしいと思います。これが本当に超能力によるものだったら、今後何かある度に「どうせ超能力でしょ」で切り捨てられてしまうでしょう。

・その後の戦兎と龍我のバトルも酷かったです。
元々龍我の八つ当たりにしか見えない流れでしたが、その後に「あれは特に意味がなかった」と龍我自身が認めてしまい、戦ったことによる戦兎への影響も特に無しという完全に無意味なバトルだったとスタッフまで認めてしまいました。ただでさえ販促の都合が見え見えなのにストーリー上も意味がないと開き直られると困ります。それならもう脈絡もなく、ひたすらかっこいいアクションだけ映しているほうがマシです。

・今回のドラマの中核であっただろう戦兎の立ち直りも当然の帰結で終わってしまい呆然としました。
これまで何度も語ってきたこと、というか前々回の時点でも確認していたことを繰り返しただけでした。今回うじうじ言い始めた時点から「いや、それでも戦兎は正義のために戦いたいんでしょ?」「龍我は過去の戦兎のことより今の戦兎のことを信じてると前に言ってたよね?」と疑問に思って仕方がなかったことなので、もったいぶった挙句に出てきた結論がこれでうんざりしました。こういう元々答えの出てることを遠回りするだけの展開が私は嫌いです。

・「北都が早速介入してきた。しかもなぜかスマッシュまで戦力として使っている。いったいどうして?」という新たな疑問も、今回の最後にブラッドスタークの仕業と判明して台無しでした。
東都の首相の件といい、ま~たブラッドスタークが暗躍して周るみたいです。もうこの展開飽きました。このままだと2クールが終わってもどうせ「お前たちのおかげでデータが取れた。これで○○が完成に近づいた!」で終わるんじゃないかと早くも不安になってきました。


【アクション】

■前回よりマシ
・今回も引き続きクリスマス商戦用に無駄にフォームチェンジを使っていました。
しかし前回よりずっとマシでした。その違いは敵が強敵(一応)か、雑魚かの差です。強敵相手に無駄にフォームチェンジしても馬鹿に見えるだけですが、雑魚相手ならとりあえず倒せる分だけ格好がつきます。結果を出せていれば「もっと良い戦い方があったのでは?」なんて問う気にはなりませんからね。


次回は新しいライダーのグリスが登場、と思ったら龍我も新しいベルトに切り替えるみたいでびっくりしました。しかも新しい姿の名前に「クローズ」が含まれていて強化形態扱いのようでまた驚きました。
登場したばかりなのに最近クローズの弱体化が著しいと思っていましたが、まさかもう型落ち扱いにされるとは予想外です。去年のエグゼイドの時点でもフォームチェンジ感覚で格上扱いのフォームが出て来て困惑しましたが、今年は更にインフレのペースが早まっているように感じました。
このパターンだと話数が経過すると強化が終わってしまったライダーは「今更○○フォームで何ができるの?」と実力の格差が問題になることが多いのですが、何か対策は施してあるのでしょうか。

コメント

12 件のコメント :

  1. 今のところ脚本は武藤さんが全話手がけてますが、まさかこのまま最終回まで一人でやらせるつもりなんでしょうか…もし前作の高橋さんのことを念頭に置いているとしたら、悪しき前例を作りやがって、としか言えません。

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    1. 私は全話やらせるつもりなんじゃないかなと思っています。
      現状の出来栄えを見る限りでは止めたほうが良いとも思います。ライダーに限らず中盤、後半は中だるみすることがよくありますが、ビルドでこれ以上低調になると問題だと思います。

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  2. ようやく戦兔の本当の過去が判明した回だったかと思いますが、「マスター万能すぎない?」としか感想が出ませんでした。
    葛城巧の記憶喪失とか佐藤太郎の死とか、その他偽装工作も、全部スタークの仕業で片付いてしまいました。今後新たな謎や事件が発生しても、「どうせマスターの仕業だろ?」と思ってしまいそうです。

    それと、今の幻徳は外や政府内を自由に動き回っていても良い立場なのでしょうか。
    前回父親と兵隊に囲まれてたから、拘束されるものだと思っていました。
    ただ懲戒免職でもされてただけだったのでしょうか。冒頭の戦兔との会話で「さっさと連行されろよ」と思っていた自分が間違ってたのでしょうか?

    唯一ほっとしたのは、佐藤太郎は結局戦兔の過去ではないと判明した点です。戦兔への好感のためにも、偽情報であってほしいと思っていましたが、ただ「あれは嘘だ」と言われるよりはストーリー性があったと思います。

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    1. >今後新たな謎や事件が発生しても、「どうせマスターの仕業だろ?」と思ってしまいそうです。

      私もそんな印象で、実際これまでに作中で起きている出来事がそうなっているのが心配です。作中だとファウストやパンドラボックスが重要だと取り沙汰されていますが、石動をどうにかすることのほうが重要なように思えてきます。

      >今の幻徳は外や政府内を自由に動き回っていても良い立場なのでしょうか。

      そうなっていておかしくないはずなのですが、作中での様子からすると東都首相は「処罰は後で決める」とか言っていたとおり、後回しにしていて何もする前に倒れてしまったので幻徳が実質無罪放免のこれまでどおりになってしまったように見えました。

      >戦兔への好感のためにも、偽情報であってほしいと思っていましたが、ただ「あれは嘘だ」と言われるよりはストーリー性があったと思います。

      個人的には微妙なところです。
      佐藤太郎が戦兎の過去と言われても現状の自称「天才科学者」と全くつながらなくて困るのは確かなのですが、現状だと結局「過去のことなんて関係ない。今の行動が重要」と戦兎たちは考えて動いているように見えるので、戦兎が佐藤太郎か葛城巧だったかどうか以前に過去自体がどうでもいい要素に見えるところがあります。

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  3. エグゼイド夏の劇場版から丹念に仕込んできたはずの戦兎の正体ですが、これほど盛り上がらないとは・・・
    一応、正体判明までのざっくりとした大筋自体は悪くなく、というかかなり面白くなる流れのハズなんですが、とにかく途中経過が悪すぎる。物語に求められているのって、凝った台詞回しとか伏線ではなく、シンプルでいいからキャラクターをしっかり確立することではないでしょうか。ここ近年のライダーを見る限り、そこが出来てない感じで、ビルドも見事にはまってしまったというか。

    あとは子供番組だから、と制作陣が考えているせいか(?)、伏線の張り方や明示の仕方がちゃっちいですね。大人に楽しんでもらい、子供に分かりやすく配慮するのは分かるのですが、結局子供にはストーリーがめんどくさく、大人から見ればちゃっちいという最悪な中途半端になってます。いっそ面倒くさいストーリーを作るのをやめて、シンプルなつくりにする代わりにキャラクターを徹底的に追求する方がまだ好感が持てます。例え王道やありきたりでも、丁寧に作り込めば後々大人も見られるものになるのではないでしょうか。とはいえ、時代の流れもありますし、多分難しいんでしょうね・・・

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    1. >物語に求められているのって、凝った台詞回しとか伏線ではなく、シンプルでいいからキャラクターをしっかり確立することではないでしょうか。

      私は過去と現在の切り分けが下手なのが主な要因ではないかと思っています。
      戦兎が過去にこだわっているならまだわかるのですが、基本的には現在思考で「それはそれ、これはこれ」という考え方に見えます。実際、「過去がどうであろうと今はヒーローをやりたい」というのは作中で何度も明言していると思います。
      この状況で過去が云々と言い出されても戦兎にとっては重要でないはずですし、重要なことだと言い出したら視聴者からすれば前の発言は何だったのかと裏切られることになると思います。どうでもいいことでグダグダ言っていても物語として何も面白くならないのは当然のことだと思います。

      >結局子供にはストーリーがめんどくさく、大人から見ればちゃっちいという最悪な中途半端になってます。

      子供にとってどうなのかは私には想像するしかありませんが、そんなふうに見られているんじゃないかと私も思います。これが子供にとって「わかりやすく面白いドラマ」かと言ったら、違うと思います。そういう思想の良し悪し以前に、単純にストーリーのできが悪いと思います。

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  4. L.E.D.ガイスト2017年12月26日 11:33

    今現在の段階で、作品全体の粗さや酷さが悪目立ちしていると感じる(それでま『エグゼイド』よりはマシ)16話。


    確かに、自分の正体が悪魔の科学者と形容される様な男だったらショックだとは思う。ただそれが“本当の話”ならですが……
    戦兎も龍我も(ついでに美空も)なぜ幻徳の話を鵜呑みにしているのだろう?(しかも情報源は“あの”石動惣一なのに……)心当たりがあったのでしょか。


    今回の話(16話)とは関係ないことですが。
    何故パネル2枚分をベストマッチな組み合わせのフルボトルで埋めればパンドラボックスの力が手に入るみたいな話になっているのだろう? 残りのパネル4枚分は埋めなくていいのか? そもそも、何故2枚分のパネル“だけ”がパンドラボックスから分離したのか?


    脚本の武藤氏は、自分が脚本家として『ライダー』のみならず特撮に向いてないと気付いていないのでしょうか? それとも、下手に(連続ドラマなどで)脚本家のキャリアがあるから気づけないのでしょうか?

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    1. >なぜ幻徳の話を鵜呑みにしているのだろう?

      不思議ですよね。あの世界では他人の言うことは敵であろうが信じるのが普通なんでしょうかね。

      >何故パネル2枚分をベストマッチな組み合わせのフルボトルで埋めればパンドラボックスの力が手に入るみたいな話になっているのだろう?

      石動がそう言ったからみんな信じているんだと思います。なんでそうなのかは石動しか知らないでしょう。「天才物理学者まで信じるのかよ…」と思うところもありますが、物理学より火星由来の超能力のほうがすごいのは明らかなので仕方ないでしょう。

      >脚本の武藤氏は、自分が脚本家として『ライダー』のみならず特撮に向いてないと気付いていないのでしょうか?

      これは何のお話でしょうか? どこかのインタビューで武藤さんが「自分は特撮に向いている」と語っていたのですか?

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    2. http://www.tv-asahi.co.jp/build/news/01/
      >最大級の敬意を表すとともに、これまで培ってきたノウハウを~
      今更ですが、この辺りの発言が解釈されたものでしょうか。
      特撮の向き不向きはともかくとして、言ってることがコロコロ変わる龍我やら何やら、一人脚本なのにこんなに不安を感じる人もそうはいないな、とは思います。

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    3. ドコモ(仮)さん、はじめまして。

      >言ってることがコロコロ変わる龍我やら何やら、一人脚本なのにこんなに不安を感じる人もそうはいないな、とは思います。

      単純にストーリー構成能力や会話の面白さには疑問がありますね。
      「前回の話を書いた人と別の人だったかな?」と思うような展開がよくあります。

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  5. 新手のスマッシュが出現したぞからのまたスタークの手引きでした。は本当にがっかりしました。
    そろそろ彼の予期せぬ事態が見たいのですがこのままだと中間フォームのかませになるまで出張る悪寒がしてきました。

    事件偽装などを客観的に証明できるように被害者に何かしらの共通点(傷跡やボトルの残留成分)を作るとかして欲しかったです。

    ウルトラマンジードがウルトラファンに喧嘩を売り続けて終わってしまったのでビルドか次作戦隊は楽しめるようになって欲しいのですがビルドの方はなかなか難しそうです。

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    1. >そろそろ彼の予期せぬ事態が見たいのですがこのままだと中間フォームのかませになるまで出張る悪寒がしてきました。

      私は下手するとラスボスくらいまで引っ張る可能性があると覚悟しています。

      >事件偽装などを客観的に証明できるように被害者に何かしらの共通点(傷跡やボトルの残留成分)を作るとかして欲しかったです。

      「超能力でやりました」と平然と言えてしまうスタッフには荷が重いと思います。

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