『宇宙戦隊キュウレンジャー』 第41話「突入!惑星サザンクロス」:感想

2017年12月10日

【ストーリー】

■思わぬ方角
・予告の印象ではガルの因縁の相手を連れてくるのかと思っていましたが、ラッキーの父親のほうでした。個人的には意外でした。
あんな雑に登場させて雑に終わらせたラッキー王国編をもう一度持ち出すとは思っていかったからです。それならもっと丁寧にやったほうが良かったと思います。「この父親は偽物で本物はもう殺した!」と説明されて仕方なく鵜呑みにしていたので、今度は実は生きていましたと言われても信じる気になりません。本物が本物である証明をしないといけない悪魔の証明を自分から創り出すのは下策だと思います。

・ラスボスのはずのドンアルマゲが聞いてもいないのに説明に来る姿もアホみたいでした。
悪い意味でキュウレンジャーらしさを感じました。「これくらいわかりやすく説明しないと子供にはわからないから」みたいな妙な配慮を感じるのですが、そもそもそう思うなら説明の要らないもっとシンプルな展開を心がけるほうが良いと思います。わざわざ今回入れたシーザーの嗅覚設定もそうなのですが、心がけがズレてると思います。

■ツルギ
・意味深なリアクションがありました。過去に不死身の力を使い切っていますし、ラッキーを助けるためにも力を使いましたからツルギの力が尽きかけているのでしょうか。近年の戦隊はベテラン枠の追加戦士が死ぬ展開が多いですね。個人的にはそこを定番化するのは微妙だと思います。

・ツルギにフラグが立っているようですが、その重要性が今ひとつ伝わってこないことが困りものです。
ツルギがいなくなったら困るかというと一人抜ける程度の印象しかなく人数が余り気味のキュウレンジャーではさほどの損失に感じません。
またキューエナジーやキュータマについてほとんど解説されていないため、ツルギの体調が治療不可能なことなのかも判断がつきません。どうせ適当な設定で治るんじゃないの?という疑念があります。


【アクション】

■須上和泰監督
・特筆することはありませんでしたが、アクションは良かったです。新人にしては良いほうだと思います。


次回はクリスマス商戦用に巨大ロボを出しつつラッキーと父親の話を続けるみたいです。
煽り文句では「父か、宇宙か?」と言っていますがこれも私にはよくわかりません。宇宙がなくなったら父親も助からないと思うからです。私には選択肢になっていないように見えてなりません。やるなら「父親を助けるか、国民や見知らぬ一般人を助けるか」という選択のほうが今回の話に則しているのではないかと思いました。

コメント

2 件のコメント :

  1. やばいっすね今回も
    父の偽物が立ちはだかるり倒す
    父の幻覚が立ちはだかり倒す
    父の本物が立ちはだかる
    あまりに引き出しが少なさ過ぎてびっくりしました
    あとここまで扱い悪くて印象も薄いブルーは初めてです

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    1. >あまりに引き出しが少なさ過ぎてびっくりしました

      スタッフは気に入ったんでしょうかね。私は全く付いていけません。ラッキーの親子関係にそんなに関心がないです。

      >あとここまで扱い悪くて印象も薄いブルーは初めてです

      そうですね。ブルーがここまで空気なのは私も珍しいと思います。
      普通ブルーと言えば、No2のポジションだったり、馬鹿レッドに変わって実質リーダーだったり、ムードーメーカーだったりしますからね。

      前作のジュウオウジャーでもブルーがメンバー内では一番扱いが悪かったように感じましたし、「戦隊のブルー」の価値が下がってきているのかもしれません。近年は追加戦士の登場が早まったこともあって、レッドの隣のポジションは追加戦士が収まることが多いのでブルーがその座を奪われた形なのかもしれません。

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