■鎧武の良いところ
・鎧武の良いところは、台詞だけですぐにストーリーに追いつけるところではないかと思えてきました。
テーマ性や現在の展開が全て台詞によって表されていて、キャラクターの性格や素性に影響されません。そのため「どうしてこいつはそう思うんだ？」という疑問が浮かぶ余地がなく、その場その場の台詞を受け止めるだけで理解できます。既に全体の話数の３分の1が経過していますが、今から見ても見続けてきた人と同じレベルまで理解できると思います。小説にしたら、地の文なしで対話形式だけで話が成り立ちそうです。ある意味すごいと思います。

■超ホワイト企業・ユグドラシル
・ユグドラシルは超ホワイト企業。
保管庫は関係者しか入らないから警備員無し、監視カメラなんてあるわけない。
プライバシーを重視しているので部屋にも監視はつけません。
圧迫感を与えないために出入口には常駐の警備員も分厚いドアもつけません。
機密のデータ持ち出し自由、プロテクトも要りません。
社員の自主性を重視し、上司は指示を出すだけで具体的な内容は問いません。

素晴らしい会社ですね。
リミッター解除なんて、シドから足がつきそうで心配ですが、この会社ならきっと守ってくれるでしょう。でも人類の命運を託すならもう少しグレーな企業が良いと私は思います。

■舞
・今回は開いた口が塞がりませんでした。
「他のチームは目立ちたいだけ、暴れたいだけだった。信じられない！」
「ステージや順位にばかりこだわってインベスゲームをやって、そんなのおかしいよ！」

え～と、1話でステージを守るためにインベスゲームに参加したり、「祝！チーム鎧武のランクアップ！」とかやってたのは誰でしたっけ？
ラストのラットの回復を喜ぶ態度には本当に驚きました。気持ちの切り替え早いんですね。

・ここまで舞を貶める理由は何なのでしょうか…
舞がわりとクズなのはもうわかってるので、そんなに説明しなくてもいいと思うのですが。たとえ全ての元凶にするにしても、人格まで憎まれるものにしなくてもいいでしょうに。

■紘汰
・インベスの正体を知ってもなお、ためらわずに殺せるんですね。
個人的には意外でしたが、わからなくはありません。
ただ、この展開にするなら、前回のプロフェッサーの講義のときに動物実験の映像を見せておいたほうがわかりやすかった気がします。

・それ以上に衝撃的だったのが、レッドホットに対してつぶやいた「俺は人間がインベスになるのを見た」
えっ？ それ言っちゃうの？！とびっくりしました。これから殴る相手だから相手のことを考えず、つい言っちゃったのでしょうか。紘汰さん、ストレス溜まってるみたいです。次回で光実に裏切られたら、胃に穴が空きそう。

■貴虎
・どこまで落ちる姿勢が一貫しているので見やすくて好きです。
今回は、光実を持ち上げることで間接的に自尊心を保とうとする態度が素晴らしく小物でした。
小道具のデカンタ入りのオレンジジュースがいい味出してました。貴虎がドヤ顔で「飲むか？　オレンジジュース好きだろ？　光実『いつの話だよ、兄さん…』」という展開が浮かびました。こんなのが「人類の存亡を賭けたプロジェクトの主任様」では、シドのストレスが爆発するのも無理ありません。

■強化形態・ジンバーレモン
・デザインはシックでかっこいいですね。
肩アーマーが横に開いたデザインではなく腕に沿ったデザインになっているので、アクション中のパカパカが大幅に軽減
されていました。鎧武のアクションはあれが目について集中できなかったので改善されて嬉しいです。難しいと思いますが、オレンジレモン以外の組み合わせも出てくれると嬉しいですね。

・ただ戦闘は残念でした。
ジンバーレモンの見た目も強そうなのに、相手が強そうに見えません。いつものインベスと違いがわからないのに苦戦した理由がわかりません。言葉で説明を加えるなり、いつものインベスとは違う戦い方をさせるなり、納得させる工夫がほしかったです。


次回はユグドラシルに寝返った光実の陰謀が紘汰を襲うようです。
ブラーボもやられ役で登場。グリドンの出番もあるのでしょうか？
光実には敵になって、少しは敵の強大さを表現してもらえるとありがたいです。「やっぱり僕にはできないよ…！！！」って展開は勘弁してほしいです。