『獣電戦隊キョウリュウジャー』 最終回まで見終わって:総合感想
先日終わった戦隊『獣電戦隊キョウリュウジャー』を最終回まで見終わった上での総合感想です。
【キョウリュウジャーの魅力】
【ストーリー】
・キョウリュウジャー最大の魅力、それはストーリー展開です。
挙げ始まるときりがないので、いくつかに絞ってお話したいと思います。
■魅力その1
一人脚本による緻密なストーリー展開
・キョウリュウジャーは、ジャンプ漫画『ダイの大冒険』で有名な三条陸さんがシリーズ構成を担当し、劇場版含めて全話の脚本を担当しています。
これは37作続くスーパー戦隊シリーズで初の快挙です。
・個人的には、最初から最後まで中だるみしなかった作品と呼ぶのが相応しいと思います。
全体を4話で1章として区切ることで、テンポが良く最後まで飽きない構成に仕上がっています。5人が基本の戦隊なのに4人という変則的な構成がポイントです。「今回はレッド回。次回はブルー。つまり話が進むのはあと一ヶ月先か…」なんて嫌なことがありません。2クール立たずにラスボスが復活したり、新幹部が登場したかと思えば4話で死んだり、退屈どころか、ストーリー展開の早さに驚かされっぱなしの一年でした。
■魅力その2
エンタメ要素と各話の積み重ねの両立
・1話1話が面白く、それでいてストーリー展開に起伏がある。
それもキョウリュウジャーのストーリーの魅力の一つです。
・この感想を書くために1話1話のあらすじを振り返っていて、改めて脚本の緻密さに驚かされました。
放送当時は、伏線を張ってきたから当然の展開と納得できた内容も、確認してみるとほんのわずかなシーンの積み重ねによるものがほとんどでした。核となるエピソードはあるもののダイゴとダンテツ、イアンとアイガロンの因縁でさえそうです。
逆に気付かなかった点もありました。アミィとラッキューロの関係は、キビシーデスが登場した14話の時点で既に始まっていたんですね。これに気づいたときは驚きました。こんな前の時点で前振りがされていたとは思いませんでした。
■魅力その3
販促ノルマを組み込んだ展開
・キッズ向けの特撮といえば玩具の販促は避けては通れません。キョウリュウジャーの素晴らしさは、販促に対して真剣に取り組んでいる点にもあります。
巨大ロボに組み換え機能があれば、その回の主要人物もそれに合わせた組み合わせにして、通常戦闘で対立からの和解を描き、その後に起こる巨大戦で今度は力を合わせて新たな力で戦う。販促の都合、ではなくちゃんとしたストーリー展開として成立させています。
・中でも玩具の仕様を活かした展開にとても感心しました。
ピンチ→逆転の流れを、押すと絵柄が切り替わる電池の仕組みを使ってビジュアルで見せる。
ただ使うだけでなく、わかりやすい! かっこいい!と演出として機能している点が見事です。
・中でも終盤のゴールドの演出は神がかっていました。
追加メンバーのゴールドだけ武器が違う点を逆手にとって一人で戦う必然性を作り出し、武器自体が単独でも電池を入れて遊べる点を利用し、変身しないまま戦える理由を作る。ストーリー展開と玩具の仕様が重なって、キョウリュウジャーでしか見られないシーンが生まれました。
■魅力その4
敵側のドラマ
・ゴーオンジャーやシンケンジャーと同じように、敵側の人間模様も魅力の一つです。
ライバルとしてのギスギスした関係から、ほんわかする仲睦まじい展開もあり、ときにはキョウリュウジャーではなく敵が主役に見える話もあります。戦隊側に動きがなくても悪役側を動かすことで、話を盛り上げ、テンポ良く進める原動力になっていました。
・終盤の盛り上がりは、個性豊かな敵幹部たちのおかげだと思います。
ユーモラスな面も持ちながらも、冷酷に人を殺す悪役。最後まであくまで悪役として動くのですが、彼らの思いもわかっているため憎みきれません。悪として生み出されたがゆえの苦悩もある、バランスの取れた人物描写だったと思います。
【アクション】
・アクションも素晴らしかったです。
どの戦士も個性的で人目で誰かわかるアクションに、拳・ドリル・盾・剣付き小手・盾付きの銃と個別武器も個性豊かで新鮮味もたっぷり詰まってました。
■踊る戦隊
・中でも変身するときのサンバがいつも楽しみでした。
キョウリュウジャーの変身方法はサンバを踊ることです。
敵に襲われている中でサンバのステップを踏まないと変身できません。当然、かなりシュールな光景です。
その結果、いかにして違和感を無くし、かっこよく見せるか、アクション監督の腕の見せ場になりました。
敵の射撃を避けながらステップを踏んだり、敵と格闘戦をしながらその中にいつもの変身ポーズを分割して入れたり、工夫の結果、普通に変身するよりもリアルに見える変身シーンが出来上がりました。全てが上手くいったわけではありませんが、定番のシーンを毎回ワクワクしながら見れて面白かったです。
■巨大戦
・キョウリュウジャーの巨大戦はわりとシンプルです。
生身戦と展開がシームレスにつながっているので、勝ちムードのまま突入することがほとんどです。その点では巨大戦はやや存在感が薄いと言えます。
・それなのにどのロボがどんなデザインで、どんな活躍をしたかはっきりと思い出せます。
一つにはストーリーのおかげです。ロボの組み合わせや戦い方に必然性が感じられ、ドラマチックに見えます。もう一つは演出のおかげです。前作のゴーバスターズのおかげでロボットの演出力がかなり増しています。CGの使い方も上手く、きぐるみでは動かせない鉄球や複数体の合体形態などもかっこよく描けていました。
・巨大戦の中でも一番印象に残っているのがクリスマスの大決戦です。
全てのロボを使って、世界中で分かれて戦う夢のような展開でした。しかも敵は物言わぬ怪獣というのが素晴らしい。
展開自体にもちゃんと作戦に含まれていて、ストーリーも言うことなしで、販促効果は言わずもがな。私がスポンサーだったら、スタッフに臨時ボーナス上げたいくらいでした。
【キョウリュウジャーの欠点】
■前提の省略
・キョウリュウジャーでは「戦隊」という単語がキーフレーズとして使われています。
使われ方も「俺達は戦隊だからだ!」「それが戦隊だ!」など、ある種メタ的な意味合いを含んでいます。しかしその意味するところは明言されません。仲間、チームなどだいたいの意味は察することができますが、正確な意味は不透明です。このキーフレーズに代表されるように、キョウリュウジャーではストーリー展開に時間を割くために、主要設定だけを伝え、その背景となる部分は省略しています。人によってはここが引っかかると思います。
・中でも物語の中核を担うレッドであるダイゴは特にその傾向が顕著です。
ダイゴは誰からも好かれ、自然と慕われていて「キング」というアダ名が似合うキャラクターです。
行動力も決断力もあり、正義感に溢れた理想的なヒーローです。しかしその背景はほとんど明かされません。
子供の頃に父親と離れ、ずっと一人で世界中を旅してきた。それが唯一明かされた過去です。個人回と言える回もほとんどありません。
今の性格に至るまでの苦悩や壁を匂わせながらも、具体的な説明は避けられています。主役として狂言回しに徹し、悩んだりする他のメンバーの代わりにヒーローとしての責務を遂行する。それがダイゴだったのでしょう。
キョウリュウジャーのストーリー展開のためにはやむを得ないことだったのだと思いますが、魅力的な造形ゆえに過去の掘り下げを期待すると裏切られることになります。
■強竜たちの相棒要素
・キョウリュウジャーのロボのパーツでもある強竜たちは意思を持って、しゃべる(吠える)こともできます。
しかし序盤以降は相棒として登場することはほとんどありません。レッドの相棒であるガブティラは例外で、中盤で小さくなって強化フォーム用の変身アイテムになったり、相棒としての要素は強めです。しかし最終回でも目立った出番はなく、途中まではそれっぽく見えるだけ余計に罪作りです。
ロボが相棒として登場するアバレンジャーやゴーオンジャーのような内容を期待しているとがっかりするでしょう。
【個人的感想】
・「サンバで変身」と聞いたときには大丈夫なのかと心配になりました。
しかし本編が始まってからは杞憂だったとわかりました。ストーリーに関しては言うに及ばず、変身シーンも次第に洗練され、楽しみへと変わっていきました。アクションもゴーバスの従来の戦隊とは異なる独特のアクションから打って変わってスタンダードな戦闘スタイルで、引き出しの多さに安心しました。
・ストーリーは上で散々語ったのでもう言うことはありません。
あとは実際に見ていただきたいです。ダイの大冒険やガイキング、Wと三条さんの作品は大好きだったので、シリーズ構成と知ったときは嬉しかったです。しかも、まさかの全話脚本という嬉しすぎるサプライズまでありました。早く劇場版やvsゴーバス、Vシネ版も見てコンプしたいです。
・全話の構成を振り返ってみると、
1-4話:結成! キョウリュウジャー編
5-8話:プテラゴードンの前振り&最初に省略したアミィとノッさんの掘り下げ、デーボス軍の暗躍
9-12話:空蝉丸編
13-16話:箸休め&ゴールドの販促。その間にアミィ&ラッキューロ、イアン&アイガロン、空蝉丸&ドゴルドの伏線
17-20話:グレー登場、初のダイゴ回。20話でダンテツ登場と、ある意味ダイゴ&ダンテツ編と言える内容。
21-23話:デーボスとの決着。第一章完。初めての3話変則構成。
24-25話:箸休め&プレズオンの販促。第二章の序曲。
26-29話:エンドルフ編。カーニバル登場。トリン一回死ぬ。
30-33話:ガーディアンの秘石集め編。カーニバル、ビクトリー、マキシマム電池の販促。
34-36話:ブラギガス&シルバー編。
37-42話:箸休め&クリスマスに備えての一大販促編。終盤用の伏線を仕込む。
43-45話:デーボス軍の逆襲編。
46-48話:逆転のキョウリュウジャー編。
と、見事に分かれているんですね。
こうして見ると、販促をするべきところに個人回を持ってきているのがよくわかります。きっぱり分かれているようで、人格描写や伏線は細かく入っていて挙げきれません。今後の戦隊のフォーマットのお手本にしても良いくらいだと思います。ここまで作りこんであれば、仮に他の脚本家が参加していたとしても上手く行ったのではないでしょうか。
■最後に
・1年間、本当に楽しかったです。
最終回の展開など欲を言えばきりがありませんが、それもそれだけ良くできていたからです。
1年もやってると、「3クールは酷かった」とか「強化フォームが出てからのアクションは忘れよう」とか、あるものですが、キョウリュウジャーは全然そんなことありませんでした。こんな素晴らしい作品を作ってくれたスタッフには感謝してもしきれません。坂本監督も一応許します。
1年間、ありがとうございました。
【キョウリュウジャーの魅力】
・キョウリュウジャー最大の魅力、それはストーリー展開です。
挙げ始まるときりがないので、いくつかに絞ってお話したいと思います。
■魅力その1
一人脚本による緻密なストーリー展開
・キョウリュウジャーは、ジャンプ漫画『ダイの大冒険』で有名な三条陸さんがシリーズ構成を担当し、劇場版含めて全話の脚本を担当しています。
これは37作続くスーパー戦隊シリーズで初の快挙です。
・個人的には、最初から最後まで中だるみしなかった作品と呼ぶのが相応しいと思います。
全体を4話で1章として区切ることで、テンポが良く最後まで飽きない構成に仕上がっています。5人が基本の戦隊なのに4人という変則的な構成がポイントです。「今回はレッド回。次回はブルー。つまり話が進むのはあと一ヶ月先か…」なんて嫌なことがありません。2クール立たずにラスボスが復活したり、新幹部が登場したかと思えば4話で死んだり、退屈どころか、ストーリー展開の早さに驚かされっぱなしの一年でした。
■魅力その2
エンタメ要素と各話の積み重ねの両立
・1話1話が面白く、それでいてストーリー展開に起伏がある。
それもキョウリュウジャーのストーリーの魅力の一つです。
・この感想を書くために1話1話のあらすじを振り返っていて、改めて脚本の緻密さに驚かされました。
放送当時は、伏線を張ってきたから当然の展開と納得できた内容も、確認してみるとほんのわずかなシーンの積み重ねによるものがほとんどでした。核となるエピソードはあるもののダイゴとダンテツ、イアンとアイガロンの因縁でさえそうです。
逆に気付かなかった点もありました。アミィとラッキューロの関係は、キビシーデスが登場した14話の時点で既に始まっていたんですね。これに気づいたときは驚きました。こんな前の時点で前振りがされていたとは思いませんでした。
■魅力その3
販促ノルマを組み込んだ展開
・キッズ向けの特撮といえば玩具の販促は避けては通れません。キョウリュウジャーの素晴らしさは、販促に対して真剣に取り組んでいる点にもあります。
巨大ロボに組み換え機能があれば、その回の主要人物もそれに合わせた組み合わせにして、通常戦闘で対立からの和解を描き、その後に起こる巨大戦で今度は力を合わせて新たな力で戦う。販促の都合、ではなくちゃんとしたストーリー展開として成立させています。
・中でも玩具の仕様を活かした展開にとても感心しました。
ピンチ→逆転の流れを、押すと絵柄が切り替わる電池の仕組みを使ってビジュアルで見せる。
ただ使うだけでなく、わかりやすい! かっこいい!と演出として機能している点が見事です。
・中でも終盤のゴールドの演出は神がかっていました。
追加メンバーのゴールドだけ武器が違う点を逆手にとって一人で戦う必然性を作り出し、武器自体が単独でも電池を入れて遊べる点を利用し、変身しないまま戦える理由を作る。ストーリー展開と玩具の仕様が重なって、キョウリュウジャーでしか見られないシーンが生まれました。
■魅力その4
敵側のドラマ
・ゴーオンジャーやシンケンジャーと同じように、敵側の人間模様も魅力の一つです。
ライバルとしてのギスギスした関係から、ほんわかする仲睦まじい展開もあり、ときにはキョウリュウジャーではなく敵が主役に見える話もあります。戦隊側に動きがなくても悪役側を動かすことで、話を盛り上げ、テンポ良く進める原動力になっていました。
・終盤の盛り上がりは、個性豊かな敵幹部たちのおかげだと思います。
ユーモラスな面も持ちながらも、冷酷に人を殺す悪役。最後まであくまで悪役として動くのですが、彼らの思いもわかっているため憎みきれません。悪として生み出されたがゆえの苦悩もある、バランスの取れた人物描写だったと思います。
【アクション】
・アクションも素晴らしかったです。
どの戦士も個性的で人目で誰かわかるアクションに、拳・ドリル・盾・剣付き小手・盾付きの銃と個別武器も個性豊かで新鮮味もたっぷり詰まってました。
■踊る戦隊
・中でも変身するときのサンバがいつも楽しみでした。
キョウリュウジャーの変身方法はサンバを踊ることです。
敵に襲われている中でサンバのステップを踏まないと変身できません。当然、かなりシュールな光景です。
その結果、いかにして違和感を無くし、かっこよく見せるか、アクション監督の腕の見せ場になりました。
敵の射撃を避けながらステップを踏んだり、敵と格闘戦をしながらその中にいつもの変身ポーズを分割して入れたり、工夫の結果、普通に変身するよりもリアルに見える変身シーンが出来上がりました。全てが上手くいったわけではありませんが、定番のシーンを毎回ワクワクしながら見れて面白かったです。
■巨大戦
・キョウリュウジャーの巨大戦はわりとシンプルです。
生身戦と展開がシームレスにつながっているので、勝ちムードのまま突入することがほとんどです。その点では巨大戦はやや存在感が薄いと言えます。
・それなのにどのロボがどんなデザインで、どんな活躍をしたかはっきりと思い出せます。
一つにはストーリーのおかげです。ロボの組み合わせや戦い方に必然性が感じられ、ドラマチックに見えます。もう一つは演出のおかげです。前作のゴーバスターズのおかげでロボットの演出力がかなり増しています。CGの使い方も上手く、きぐるみでは動かせない鉄球や複数体の合体形態などもかっこよく描けていました。
・巨大戦の中でも一番印象に残っているのがクリスマスの大決戦です。
全てのロボを使って、世界中で分かれて戦う夢のような展開でした。しかも敵は物言わぬ怪獣というのが素晴らしい。
展開自体にもちゃんと作戦に含まれていて、ストーリーも言うことなしで、販促効果は言わずもがな。私がスポンサーだったら、スタッフに臨時ボーナス上げたいくらいでした。
【キョウリュウジャーの欠点】
・キョウリュウジャーでは「戦隊」という単語がキーフレーズとして使われています。
使われ方も「俺達は戦隊だからだ!」「それが戦隊だ!」など、ある種メタ的な意味合いを含んでいます。しかしその意味するところは明言されません。仲間、チームなどだいたいの意味は察することができますが、正確な意味は不透明です。このキーフレーズに代表されるように、キョウリュウジャーではストーリー展開に時間を割くために、主要設定だけを伝え、その背景となる部分は省略しています。人によってはここが引っかかると思います。
・中でも物語の中核を担うレッドであるダイゴは特にその傾向が顕著です。
ダイゴは誰からも好かれ、自然と慕われていて「キング」というアダ名が似合うキャラクターです。
行動力も決断力もあり、正義感に溢れた理想的なヒーローです。しかしその背景はほとんど明かされません。
子供の頃に父親と離れ、ずっと一人で世界中を旅してきた。それが唯一明かされた過去です。個人回と言える回もほとんどありません。
今の性格に至るまでの苦悩や壁を匂わせながらも、具体的な説明は避けられています。主役として狂言回しに徹し、悩んだりする他のメンバーの代わりにヒーローとしての責務を遂行する。それがダイゴだったのでしょう。
キョウリュウジャーのストーリー展開のためにはやむを得ないことだったのだと思いますが、魅力的な造形ゆえに過去の掘り下げを期待すると裏切られることになります。
■強竜たちの相棒要素
・キョウリュウジャーのロボのパーツでもある強竜たちは意思を持って、しゃべる(吠える)こともできます。
しかし序盤以降は相棒として登場することはほとんどありません。レッドの相棒であるガブティラは例外で、中盤で小さくなって強化フォーム用の変身アイテムになったり、相棒としての要素は強めです。しかし最終回でも目立った出番はなく、途中まではそれっぽく見えるだけ余計に罪作りです。
ロボが相棒として登場するアバレンジャーやゴーオンジャーのような内容を期待しているとがっかりするでしょう。
【個人的感想】
しかし本編が始まってからは杞憂だったとわかりました。ストーリーに関しては言うに及ばず、変身シーンも次第に洗練され、楽しみへと変わっていきました。アクションもゴーバスの従来の戦隊とは異なる独特のアクションから打って変わってスタンダードな戦闘スタイルで、引き出しの多さに安心しました。
・ストーリーは上で散々語ったのでもう言うことはありません。
あとは実際に見ていただきたいです。ダイの大冒険やガイキング、Wと三条さんの作品は大好きだったので、シリーズ構成と知ったときは嬉しかったです。しかも、まさかの全話脚本という嬉しすぎるサプライズまでありました。早く劇場版やvsゴーバス、Vシネ版も見てコンプしたいです。
・全話の構成を振り返ってみると、
1-4話:結成! キョウリュウジャー編
5-8話:プテラゴードンの前振り&最初に省略したアミィとノッさんの掘り下げ、デーボス軍の暗躍
9-12話:空蝉丸編
13-16話:箸休め&ゴールドの販促。その間にアミィ&ラッキューロ、イアン&アイガロン、空蝉丸&ドゴルドの伏線
17-20話:グレー登場、初のダイゴ回。20話でダンテツ登場と、ある意味ダイゴ&ダンテツ編と言える内容。
21-23話:デーボスとの決着。第一章完。初めての3話変則構成。
24-25話:箸休め&プレズオンの販促。第二章の序曲。
26-29話:エンドルフ編。カーニバル登場。トリン一回死ぬ。
30-33話:ガーディアンの秘石集め編。カーニバル、ビクトリー、マキシマム電池の販促。
34-36話:ブラギガス&シルバー編。
37-42話:箸休め&クリスマスに備えての一大販促編。終盤用の伏線を仕込む。
43-45話:デーボス軍の逆襲編。
46-48話:逆転のキョウリュウジャー編。
と、見事に分かれているんですね。
こうして見ると、販促をするべきところに個人回を持ってきているのがよくわかります。きっぱり分かれているようで、人格描写や伏線は細かく入っていて挙げきれません。今後の戦隊のフォーマットのお手本にしても良いくらいだと思います。ここまで作りこんであれば、仮に他の脚本家が参加していたとしても上手く行ったのではないでしょうか。
■最後に
・1年間、本当に楽しかったです。
最終回の展開など欲を言えばきりがありませんが、それもそれだけ良くできていたからです。
1年もやってると、「3クールは酷かった」とか「強化フォームが出てからのアクションは忘れよう」とか、あるものですが、キョウリュウジャーは全然そんなことありませんでした。こんな素晴らしい作品を作ってくれたスタッフには感謝してもしきれません。坂本監督も一応許します。
1年間、ありがとうございました。
いつも楽しく読ませて頂いております。拝読して、「ああ、そう言うこともあったな~」と一年を楽しく振り返られました。ダイゴの過去に関してノータッチなのは若干気になりますよね。母親は誰なの…とか…中盤までは「さてはダイゴは地球の子とかいう謎設定だな!」と思っていたのですが。空蝉丸の様に、大人になっても幼名を使っている時点で悲惨な人生を歩んできたんだろうなということは想像できますが、ダイゴは最後まで「?」でしたね。
返信削除[色:6666CC]坂本監督も一応許します。[/色]
笑ってしまいましたw
ブレイブ12で株を上げたと思ったら、ブレイブ29で呆れてしまい、ブレイブ47でまた見直しました。色んなところで言われているように、坂本監督回のアクションは申し分ないんですけどね…
> ダイゴの過去に関してノータッチなのは若干気になりますよね。母親は誰なの…とか…中盤までは「さてはダイゴは地球の子とかいう謎設定だな!」と思っていたのですが。空蝉丸の様に、大人になっても幼名を使っている時点で悲惨な人生を歩んできたんだろうなということは想像できますが、ダイゴは最後まで「?」でしたね。
返信削除[色:0000FF]父親のダンテツからして謎ですからね。
地球のメロディを聞いた時点で既に旅をしていたようでしたし、エピローグでも、もう地球のメロディ関連のことは終わったはずなのにどこかに旅立っていきました。
ひょっとしたら母親は単にダンテツについていけず別れただけで、どこかで生きているのかもしれませんね。
[/色]
> ブレイブ12で株を上げたと思ったら、ブレイブ29で呆れてしまい、ブレイブ47でまた見直しました。色んなところで言われているように、坂本監督回のアクションは申し分ないんですけどね…
[色:0000FF]47話がなければ、今ごろキレていましたw
あの病気さえ無ければ良い人なんですけどね…
シーン全体の印象にまで影響するほど、捻じ曲げてしまうのは止めていただきたいです。
[/色]
初めまして。
返信削除1年間どっぷりキョウリュウジャーにハマったファンです。
こちらの内容を楽しく読ませてもらいました。
自分もキョウリュウ好きですが、ここまで上手く文章化出来ないので感心しております。
��話ごとの構成という説明にはつくづく納得。
販促回より個人回が好きなのですが、DVDを買う時に個人回だけ、、と思っても必ず4話に1話は面白い個人回が入っていて結局どのDVDも買ってしまうのです。
上手いなぁと思います。
ただ販促については、ラッキューログッズの販促が今いちだったように思いました。
販売が遅すぎました。
ファンの間では待望の声があったのに販売が始まったのが番組終了間際、遅すぎます~。
夏ごろから出せばいいのに。
ロボなどのおもちゃの販促は上手な三条さんと東映ですが、敵キャラのグッズは不得手なんでしょうか。
残念でした。
でもキャラがとにかく素晴らしくて、物語も熱くて楽しい作品でした。
[色:0000FF]はじめまして、トト子さん。
返信削除喜んでもらえて私も嬉しいです。
[/色]
> 販促回より個人回が好きなのですが、DVDを買う時に個人回だけ、、と思っても必ず4話に1話は面白い個人回が入っていて結局どのDVDも買ってしまうのです。
> 上手いなぁと思います。
[色:0000FF]なるほど。確かに4話といえばDVD一枚分ですね。気づきませんでした。
キョウリュウジャーの場合、全体に細かく次の展開の伏線が張られているので余計にそうですね。[/色]
> ただ販促については、ラッキューログッズの販促が今いちだったように思いました。
> 販売が遅すぎました。
> ファンの間では待望の声があったのに販売が始まったのが番組終了間際、遅すぎます~。
[色:0000FF]出るの遅かったですね。
当初は出す予定がなかったのが、ラッキューロ人気で急遽出したのでしょうかね。
可愛いきぐるみは好きなので、今後はラッキューロ枠的なものが恒例になる嬉しいです。[/色]
はじめまして(*^^*)アイガロンの最後の回あたりからこちらのサイトを知り、遡ってハマりました。
返信削除録画を何回も見たので、ひとつひとつの細かいコメントが面白くて。戦隊にも三条さんにも特別な感情が生まれました(〃∇〃)
辛口があってもあまり感情的でない素敵な解説者さまです。
ところでハマりついでに舞台を見に行こうと思い、チケットを購入してみました。もし見所なんかがあれば教えていただけないでしょうか。
映画も気になりますが、ずいぶん未来なところより、最終決戦のあとのあのメンバーのノリの続きをまた味わえたらなぁ・・・。
一番の敵キャラは迷路の模様のデーボココドーコでした(ちょっと自己主張)。
ではでは、失礼します。トッキュウジャーも楽しく拝見させてもらっております☆
[色:0000FF]マメさん、はじめまして。
返信削除私の方針を気に入っていただけて嬉しいです。[/色]
> ところでハマりついでに舞台を見に行こうと思い、チケットを購入してみました。もし見所なんかがあれば教えていただけないでしょうか。
[色:0000FF]舞台ですか? ヒーローショーのことでしょうか。
ご期待に沿えず申し訳ないのですが、関連イベントなどは見たことがありません。
逆にご覧になったら感想を聞かせていただけるとありがたいです。[/色]
> 映画も気になりますが、ずいぶん未来なところより、最終決戦のあとのあのメンバーのノリの続きをまた味わえたらなぁ・・・。
[色:0000FF]そうですね。
エピローグは私も見てみたかったです。
特に空蝉丸はドゴルドへの復讐とデーボス討伐と悲願を全て果たしてしまったので、その後どう生きるつもりなのか知りたかったです。
100年後を描くVシネ版でその辺りに触れてもらえると嬉しいですね。
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> 一番の敵キャラは迷路の模様のデーボココドーコでした(ちょっと自己主張)。
[色:0000FF]ココドーコは見た目がユーモラスで良いですよね。
頭以外は全身タイツ気味で昔の戦隊風な感じもします。[/色]