キョウリュウジャー 最終回『だいばくはつ! さよならキョウリュウジャー』:感想
【ストーリー】
・率直に言って今回は残念な内容でした。
これまでずっと面白かったのですが、最終回が一番面白くない回だったと思います。ストーリーも戦闘も消化試合地味ていて、とにかく量をこなすのを再優先にしている印象を受けました。まるで急遽、予定よりも一話減らせられたような詰め込み具合です。
次の戦隊へのハードルを下げるために、わざと盛り下げたのだろうかとさえ考えたくなります。
・特に、ダンスとメロディをないがしろにしたのはいただけません。
最後のカーニバルやキルボレロの基地襲撃のとき、ああいう「こんなときでも踊るのかよ?!」という状況で踊ってこそのキョウリュウジャーだと思います。今にも地球の命運が尽きようとしている中でも、内から溢れ出るメロディは決して止まらない。それがキョウリュウジャーの戦士たちではないでしょうか?
・メロディも、歌っているのがキョウリュウジャーのメンバーのみでギガントに比べてスケールダウンしています。
強竜たちも歌ったりキャンデリラたちも参加するなど、見てるだけでギガントよりすごい!と思わせる説得力が欠けています。ラスボスとの戦闘を無くすのであれば、なおさらです。
■脇役たちの胸中
・デーボスの最後の言葉が印象に残りました。
「もっと学ばねば…!」
この言葉からはデーボスの強い思いを感じます。デーボスも創造主への思いは忠義ではないように思えました。畏怖や強迫観念に近いものを感じます。
飽くなき進化と成長はデーボスにとって任務の遂行に過ぎなかったのか、それともその果てに創造主を超えて自由になりたいという望みがあったのか。
あの言葉でデーボスへの興味が湧いてきました。最終回でここだけはいつもの三条さんらしかったと思います。
・公式ページの「お城の奇術師のように」という文面からすると、魔法使いのオズがモチーフなのでしょうね。
デーボスだけでもサイドストーリーがありそうです。
・キョウリュウジャーは脇役も魅力的だったので、最後にほとんど台詞が与えられなかったのが残念でなりません。
最後に消えいくトリンや鉄砕たちの胸の内が知りたかったです。あの3人はキョウリュウジャーでは唯一の死にいく者たちでした。
それまで死してなお戦い続けてきたたちに訪れた最後の時。彼らが何のために戦ったのか、最後の瞬間に何を思っていたのか。それも欠かせないピースだったと私は思います。
■ラッキューロとキャンデリラ
・その点ではラッキューロとキャンデリラに救われました。
「でも嫌われちゃいますよ」と人にどう思われるかを心配し、子供を前にして自発的にアメをあげるラッキューロ。
それまで自由奔放でサボりたい放題、人の目なんて気にしてなかったラッキューロからは大きな変化です。
キャンデリラがトリンの癖を自然と真似していたのも嬉しかったです。「ブレイブ」という言葉まで真似しなかったのが重要です。言葉ではなく思いがトリンから伝わったように感じました。
・∨シネマは100年後を舞台にした物語だそうですが、この2人がキョウリュウジャーの司令官に収まるのでしょうか?
それも見てみたいですが、すごく心配です。
【アクション】
・アクションがほとんど無いのに坂本監督が猛威を振るっていました。
女性陣がいきなり衣替えしていたことに強い違和感を覚えました。薄着だったのに、たった数日の間にいったい何が?! 弥生に至ってはメガネ外していました。男性陣は全く変わってないのが更に拍車をかけています。まさか普通のシーンでさえ雰囲気をぶち壊すとは思ってもいませんでした。
・やるなら男含めて、私服にして戦いの終わりを強調する光景にしてほしかったです。
そこにボロボロのダイゴが降りてくるなら、それはそれで一つの意味のあるシーンとして成り立ったと思います。
完結はしましたが、1話としてのクオリティが残念で、有終の美とはいきませんでした。
それでもキョウリュウジャーは最高に面白い戦隊だったと今でも思っています。全体感想は別途、書きたいと思います。
いつも楽しく読ませて頂いております。
返信削除色々納得が行かなかったです。急遽予算が削られたのかという具合の不自然さでした…うっちーも、地球のメロディであっさり生き返るのなら前回殺す意味もあまり無かったような気がします。
有史前の超古代文明の巫女の血をひくとされていたMeekoが地球のメロディに一切絡んでこないのも不思議な感じがしました。トバスピノも地球の危機には無関心なのかな…
あと、owl0079さんの仰る通り、何故ダンスを省いたのか。極めてブレイブじゃないと言わざるを得ません。デーボスの前でカーニバルの変身ダンスはやって欲しかった。
��シネへの伏線張りを分かりやすくやってくれたことは評価。キャンデリラが助っ人にくるのも綺麗にまとまっていたかな。でも、なんだか消化不良(笑)。
なんだか、色々不自然な点が目立ちましたね。最終回の撮影時に、イアン役の斉藤秀翼氏が高熱で現場に来られなかった日が多かったらしいのですが、「真の地球のメロディ」の演出がショボかったのはそれが関係しているのだろうかと考えてしまうほどでした。
返信削除うっちーの死亡もストーリー上結局意味がなかったからこれなら省いても良かったと思えました。ダイゴも帰還後にに「そもそも誰も死なねー!」と言っていましたが、その時のうっちーの心境は…というか、トリン殉職しています。
あと、owl0079さんも仰る通り、何故踊りを省いたのだろう…あえてテンションをあげない選択をした理由が見えないです。
スピリットベース内の生身バトル自体はなかなか楽しかったし、キャンデリラ登場の流れも良かったのですが、タンゴセック回でスタッフが見せた手腕とは程遠いものでした…カットしなおしたDC版を出して欲しい位です。
ただ、今回のを差し引いても、一年間大変楽しませてもらったし、終わってしまったのが残念、としばらくは感じていると思います。これをベースに宇宙刑事みたいに同じ世界観内での続編を作ってくれたら、見てしまうと思います。
> なんだか、色々不自然な点が目立ちましたね。最終回の撮影時に、イアン役の斉藤秀翼氏が高熱で現場に来られなかった日が多かったらしいのですが、「真の地球のメロディ」の演出がショボかったのはそれが関係しているのだろうかと考えてしまうほどでした。
返信削除[色:0000FF]同感です。何か障害となる事情があったように思えます。まるでいつも三条さんらしくありません。[/色]
> うっちーの死亡もストーリー上結局意味がなかったからこれなら省いても良かったと思えました。ダイゴも帰還後にに「そもそも誰も死なねー!」と言っていましたが、その時のうっちーの心境は…というか、トリン殉職しています。
[色:0000FF]うっちーの死亡は変でしたよね。死ぬなら死ぬでスピリット化があるので本当に死なせても良かったはずです。死なせたくないなら、「ノッさんたちが見つけた時点で重症で意識不明だけど、最後のメロディのときに目を覚ます」とすれば同じ展開にできます。あんな半端な形にする必要はなかったと私も思います。
トリンも生きて帰る方法やスピリット化があるのかと思ったら、思いっきり死んじゃって驚きました。
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> スピリットベース内の生身バトル自体はなかなか楽しかったし、キャンデリラ登場の流れも良かったのですが、タンゴセック回でスタッフが見せた手腕とは程遠いものでした…カットしなおしたDC版を出して欲しい位です。
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見終わった直後は「きっと坂本監督のせいだ!」と監督のせいにしてしまいそうでしたw
うっちーの生死の微妙な演出あたりはそうかもしれませんが、さすがに全体は違うでしょう。[/色]
> ただ、今回のを差し引いても、一年間大変楽しませてもらったし、終わってしまったのが残念、としばらくは感じていると思います。これをベースに宇宙刑事みたいに同じ世界観内での続編を作ってくれたら、見てしまうと思います。
[色:0000FF]そうですね。仮面ライダーWみたいにデーボス軍やスピリットレンジャーのスピンオフも出てほしいくらいです。
��シネ版は100年後の世界を描くそうで、創造主の件といいどうなるのか楽しみです。
ダイゴがいないキョウリュウジャーというのが特に気になりますね。
同じ性格の人物がいるのか、それとも新しい形のチームが見れるのか、ワクワクします。
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