『ポケモンX・Y』クリア後感想&レビュー

2013年11月15日
『ポけットモンスターX・Y』のクリア後レビュー&感想です。
マチエールやバトルハウス、図鑑コンプなどクリア後の要素もほぼ消化済みです。

【総合レビュー】
・ビジュアル面が目的なら、やって損無し!
・対戦目的なら、楽にはなったが時間と覚悟は依然必要!
・オフラインで楽しめるかは、興味のあるところ次第。ストーリーや歯ごたえは期待できない。


【良かった点】
■ポケパルレ
・何と言ってもこれですね。プレイ時間の30%くらいはポケパルレに費やした気がします。可愛いポケモンはさらに可愛く、可愛くないポケモンにも愛嬌があります。ポケモンへの感情移入が増す最高のミニゲームでした。これだけでプレイした価値があったと思えます。

■全体的なプレイ感覚の改善
・控えにも50%入る学習装置やバトルシャトーなど育成が楽になる要素に、ポケパルレや木の実栽培と冗長なストーリーのアクセントにできる要素もあり、ストレスを感じる要素が解消されています。
・対戦用のポケモンに関しても、赤い糸や2V確定のサファリのおかげで4Vまでは楽に作れます。

■着せ替え
・個人的な目的の一つ、アバターの着せ替えも充分楽しめました。服装、髪型、髪の色、目の色といじれる箇所もたくさんあります。服装に関しては一箇所につき4~6種類程度で、あとは色違いだったのは残念でした。
アバターと言えば、プロモが意外と面白かったです。自分で作ったものを人に見せられるのは良いですね。毎回許可を取らずに自由に見せ合えたら最高だったでしょう。

■ビジュアル=可愛い!

・アバターやポケパルレ以外も戦闘中の3Dなポケモンたち、妙にデザインの凝ったトレーナーたちとキャラに限っては良かったです。風景やグラフィックのクオリティ自体は携帯機相応という程度で感動はありませんでしたが、焦点の絞り方としては最適だったと思います。

■ネット周り
・まさか一人で図鑑全部埋められるとは思いませんでした。Yしか持っていませんが、Y限定のポケモンとX限定のポケモンやアイテム通信進化するポケモンを運良くGTSで交換したら、あとは物々交換で埋められました。対戦も便利とまでは言えないですが必要な要素は揃っています。対人交換自体は不便です。ボイスチャット使えば楽なんですが、知らない人だとほぼ使えません。定型文によるテキストチャットがほしかったです。

【残念だった点】
■ストーリー
・この手のゲームでは当たり前ですが無いに等しいです。
一応ありますが、「戦闘前に背景説明→戦闘終了して決着」という味気ないものです。8つのジムを巡る長さを活かして分割すればもう少し良くなったと思います。ただクリア後のマチエール関連は適度にまとまっていて良かったです。

■育成関連

・育てやすくなったとはいえ、そもそも個体値や遺伝技なんて必要なのかと疑問に感じます。
ポケモン選びに、種族値、タイプ、技、基礎ポイントの振り方、PT構成、それにプレイヤースキル。これだけで充分だと思います。

■説明不足

・それにタイプ相性など基本的な知識すらゲーム内で把握できないのはどうかと思います。ゲーム内のテレビ番組で特性の説明をするより、基礎的なことから説明すべきだと思います。何よりポケパルレやOパワーが最初から使えるのに一切説明が無いのはおかしいです。

■メガ進化の調整
・クチートやガルーラなど使いにくいポケモンを表舞台に出れるようにした点は素晴らしいと思います。しかし実際の運用においては調整不足が目立ちます。

・まず数が少なすぎる。ミュウツー除くと26種類、リザードンの派生が2種なので24種類しかいません。それでいて強いため、メガ進化を使わない手はありません。その結果、実践的なPTを組もうとすると限られた24種から必ず一体入れる必要性に迫られます。ポケモン選びに多様性を与えるかと思ったら、全体としては真逆の結果になってしまいました。

・次にメガ進化の対象になるポケモンの問題です。クチート、ガルーラなど進化先がないポケモンにはありがたい措置です。持ち物を持てなくなるので一長一短で、メガ進化しないポケモンの優位性もあります。問題はガブリアス、ギャラドス、バンギラスなど、元から強いポケモンもメガ進化することです。どこに救済する必要があるのでしょうか。しかもガブリアスやバンギラスは他の持ち物のほうが相性が良いため、あまり使われていません。その枠で救われるべきポケモンはいくらでもいると思います。

【個人的感想】
■変わったものと、変わらないもの
・新しい要素は概ね良かったです。気になったのは変わらなかったものの方です。
8つのジム、ポケモンの種類は増えているのに個性は増えない点、システムの説明不足、変わっていない点には何の改善も見られません。これがベストだと思っているのでしょうか。「変えていない」ならば良いのですが、私にはただの思考放棄に見えます。凝っているのに熱意が伝わってこない。それが私の感想です。

■ハードルは下がっているが消えてはいない
・「ポケモンに興味はあるけど大変そう・・・」と二の足を踏んでいる人へのハードルは確実に下がっています。新タイプが増えたことでドラゴンや鋼など特定のタイプへの偏重も軽減されています。育成も楽になっています。特に個別のサイトの掲示板を使ったwifi経由での交換を活用することで、大きく手間を省けます。

・しかし消えたわけではありません。依然覚えることは多いです。ゲームをやっているだけでは把握できない仕様がほとんどです。気軽にやることはできなくても、楽しめるかどうかは別問題のままです。ゲーマーとしてはやればやるほど「どうしてこんな仕様なんだろう?」と疑問が募りました。

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