仮面ライダー鎧武 第7話『大玉スイカ、ビックバン!』:感想

2013年11月25日
【ストーリー】
■子供の遊びと大人の気晴らし
・大人視点で物語を引き締めてくれるかと期待していました。でも凰蓮さんはダメ大人でした。
プロだ。アマチュアのごっこ遊びだ。本物のエンターテイメントだの、いろいろ言ってましたが、本音は「大した腕もないガキが人前で踊って、ちやほやされてるのが気に入らない!」というだけでした。観客が巻き込まれようと、自分のことしか頭にないただの自己中です。がっかりです。凰蓮は脇役なのでそれでも構いませんが、それに引きずられて大きく株が下がった戒斗が心配です。

・凰蓮に代わるように、ユグドラシルの組織とドクター凌馬の存在が明らかになりました。黒幕らしいスケールの大きさを見せてくれると良いのですが。

■登場人物の性格
・今回はまたまた戸惑う人物描写が多かったです。
「弱い者いじめだ!」と紘汰が憤ってましたが、一回倒しただけで黒影とグリドンを見下している人に言われたくありません。インベスゲームにライダーで乱入して、お金を稼いで調子に乗っていたのは誰でしょう?

・舞も今回は憧れの凰蓮>鎧武の命運でした。これまでチーム鎧武のことを真剣に考えていたと思ってたのですが、そんな軽い性格でしたっけ?

■インベスゲームの謎
・今回、凰蓮が錠前によるインベスの制御方を知らないことが判明しました。興味深い情報です。
前々からインベスゲームのダンスバトルへの導入経路には疑問がありました。なぜダンスの舞台をかけて、紘汰曰く「過激なことをしていた」ヤンキーたちが玩具じみたインベスゲームを受け入れたのか、そこが疑問でした。

・インベスは知名度のわりにダンスバトル以外では使われている様子がありません。前回登場した子供もインベスゲームへの感想は一切言っていません。今回の凰蓮の発言で、一般人は使い方を知らないことがわかりました。凰蓮はネット・テレビで見かけてダンスバトルのことを知ったようでした。恐らく今流行っているもの、ということで耳に入ったのでしょう。インベスゲームが一般に流行っているならば、暴走の危険性があることも知っているはずです。となると、インベスゲームは一般人で流行る→ダンスバトルにも取り入れられる、という経路ではなく、直接ダンスバトルに導入されたと考えるのが自然でしょう。

・それにはダンスチームの協力が不可欠だと思います。しかし今のライダーを擁する上位チームのリーダーたちは関わっている様子がありません。現状の容疑者は、詳細不明なユウヤに、チャッキー、ザックなどモブメンバー。それ以外に残るダンスチームにも疑わしい存在がいます。常に最下位が定位置という謎のチーム「魍魎」です。
いずれにしてもユウヤを除くと、正体ばらしても大半の人は「こいつ誰?」で終わってしまいそうで、いろいろ不安です。この設定はどこで落とすのでしょうか。

【アクション】
■個性は大切
・ブラーボのアクションはメリハリがはっきりしていて良かったです。
剣にこだわらず、肘や膝、裏拳など状況に応じて何でも使う実践的なスタイルで、元軍人という背景が伝わってきます。

・今回はブラーボ以外のライダーもかなり動いていました。でもあまり印象に残りませんでした。
鎧武もバロンも龍玄も戦い方に個性が感じられません。まるで「どういうアクションをすればいいのか掴めなかった」とアクション監督が言ってしまった『キバ』のようです。
本気で戦ってないという作品の雰囲気作りには貢献していますが、そろそろビシッときまったアクションが見たいものです。


次回は戒斗と舞が近づく話のようです。しかも初の虚淵さん以外の脚本家の共同執筆です。
7話まで経っても、何を期待してみたらいいのか掴めません。見ていて疲れるので「これは期待しても裏切られない」という安定性が一つほしいです。

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