3DSソフト『ガイストクラッシャー』の体験版をやってみた感想です。


ガイストクラッシャー
(2013/12/05)
Nintendo 3DS

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【体験版概要】
・チュートリアルとステージが3つ遊べました。使えるキャラは主人公のレッカだけですが、装備は６種類ほどありました。ボスを倒せばさらに3つ増えるようです。
それと私は試していませんが製品版同様に別売り玩具のガイストメタルを読み込むと装備と新ステージが出るそうです。体験版のボリュームとしては充分だと思います。ストーリーパートは皆無なのでサクサク遊べます。

【感想】
■意外と難しい。でも浅い。
・やってみて驚いたのは意外と難しかったことです。何も考えずにゴリ押しするとけっこう死にます。コンティニューもあるのでクリアできないほどではありませんが、ボス戦は回避すべき攻撃は回避して、その隙に攻撃するようにしないと辛いです。それと属性の相性もちゃんとやらないと苦戦します。ステージ前に敵がどの属性か表示されてるので合わせるのは簡単です。

■意外と覚えることが多い
・ボタン操作はＸ、Ｙ、Ａが攻撃で、Ｂはゲージ消費回避アクション。あとはスティックでの移動くらいとシンプルです。超秘とエクストリームフォームは下画面のゲージがＭＡＸのときにタッチすれば使えます。操作性自体はシンプルなのですがやってみると意外と覚えることが多かったです。

・攻撃はＸ、Ｙ、Ａを連打するだけで連続攻撃になります。ただし武器によって大きく性質が変わります。ある武器では範囲攻撃だったものが、別の武器では回復技になっていたりします。傾向としてはＸが隙の少ないコンパクトな技で、Ｙが大振りで威力の高い技、Ａは特殊と分けられそうですが、ものによってはＸのほうがＹよりダメージが大きかったりして武器ごとに把握する必要があります。

■エクストリームフォームが弱い！
・アニメでも最強形態という触れ込みでしたが実は攻撃力自体は低かったです。
単純な攻撃力自体はウェポンフォームのほうが上です。エクストリームフォームの利点は「体力が別ゲージになるので被ダメを気にせず戦える」という点です。けっこう死にやすいのでそれ自体は強力なのですが最強と言われると違和感があります。クラッシュ時にエクストリームフォーム使ったらダメージが足りなくなったときは驚きました。フォーム自体は自分が怪獣に変身できて面白いのですが実用性が残念な感じです。上級者になるほど不要になりそうで寂しいです。

■操作感覚は微妙
・爽快感が足りないのが気になりました。その要因としては、
1）ボス戦は敵がペースを握る。
ボス敵がタフな上に基本スーパーアーマーなので敵の攻撃を待って、避けてから攻撃しないといけません。ゲームバランスとしてはそれも有りですが、このゲームの購買層がそれを望むとは思えません。もしくはコンティニューでゴリ押し気味に倒すことになります。個人的にはゴリ押しは負けた感じがするので自発的にはやりたくないです。

2）カメラが寄り過ぎ。
接近戦をしかけると、画面の半分が自キャラ。半分が敵の胴体で埋まります。そのせいでロックオンしないでカメラを引いたほうが戦いやすいです。

3）属性と攻撃力の優先度が高くて自由度が低い。
攻撃力＝ダメージが基本バランスのようで、防御が高くて攻撃力が低い武器や時間効率の悪い遠距離武器が使いづらいです。とにかく武器攻撃力が高くて、かつ可能なら相性が良い武器を選ぶしかありません。武器ごとに個性があるわりには好きな武器を使うのは難しそうです。

子供向けだからといって難易度を下げないのは悪いことではありません。ですがプレイヤーの必須知識や拘束事項で実現するのは反対です。

■総合感想
・体験版としては良くできています。どんなゲームかよくわかるので、「買ってみたら全然違った」ということは無さそうです。

・作品としてはどうなのかと思います。
雑魚敵が完全にＨＰを減らすためでしかなくプレイヤーにとってメリットが無かったり、装備の束縛が強かったり、爽快感を減らす要素が目立ちます。普通に戦っていると超秘2回、エクストリームフォーム1回半くらいで倒すペースなのですが、敵を弱くして超秘1回半、エクストリームフォーム1回で倒せるくらいのほうが達成感があったように思えます。半分以上通常フォームで殴って削るのでゲージ要素の存在感が薄いです。

・ガイストクラッシャーのデザインや雰囲気が好きな人にとっては朗報かもしれません。よくある児童向けほど簡単ではなく、それなりに遊べるゲーム性があります。興味が無い人はやる価値は無いと思います。