『仮面ライダーゼッツ』 第25話「始める」:感想

2026年3月8日

これまでの話は「予知夢」でした

…うん、今の作中の状況が「予知夢を見た後の未来、を見た予知夢」じゃないという保証がどこにも見当たりませんね。
もっと言うと何をやっても後で「という夢を見たんだ。夢は夢でしかないから現実には関係ないけどね」につながる可能性も消せてません。
普通の予知夢なら最初からカタストロムやカプセムを持っている理由の説明にもならないのでもはや「予知夢」が一般的な意味合いであるかも定かではありません。

予知夢ものってむしろ楽勝なのは序盤だけで、途中からは「わかってるだけじゃ防げない」「用意周到で自分よりも実力が上の犯人相手に非力な主人公がどうやって阻止するか」みたいな展開の方が本筋なんですけど…

・他にも作中で莫が「月?(あれが?)」みたいな反応をしていて、スタッフも「現実の月が画面に映り込まないよう注意してました」とか言っていて、今回でもこれまででも感じてきたスタッフとの認識のズレやスタッフの頭の中だけにある脳内設定の存在を強く実感させられてますます不安が強まりました。
あの…視聴者が知ってるのは「夢の世界の月は赤くて凹んでて変な形」ということだけで以前の世界の普段の月も変なのかは定かじゃなかったんですよ…
たぶん前回のラストでセブンが殺されるところで赤い月を映したことで「実はこの世界では”現実”とされる世界でも月は変だったんですよ!」と種明かししたつもりみたいなんですけど、多くの視聴者は「なんで現実なのに月が変なの?」と疑問に思うところ止まりであり、
人によって解釈もまちまちで「夢と現実が混ざりだしたってことだ!」とか「レディがナイトメア実体化させまくってたし、ナイトメアみたいに夢の月が局所的に現実に混入してただけでしょ」とか、全然統一されてない時点で伝わってないんですよ。
莫が現実の月を知らないなんて常識外れなことがあると、
「現実世界における莫の実在性についての疑問
(今の世界は間違いなく現実世界だが、莫という存在はナイトメアのように夢世界の住人で現実には存在しないのでは?)」
みたいな解釈も生まれてしまうんですけど、たぶんスタッフは何も考えてないんでしょうね…
オチに持ってくるにしては平凡過ぎますし、今更またまたどんでん返しは視聴者も着いて来ないでしょう。


だから何なんだよ…

・結局、今までの世界は予知夢でしたとかは重要なくて、
本題はゼロたちが語っていた「これもゼッツの力か」や「コードソムニア」の方で、そっちがわからないと何にも話は進まないんですよね。
「コードの闇」とかがコードソムニアとかに置き換わっただけですし、そもそも莫が予知夢でわかったのは「このままだとみんな死んでろくな未来にならない」ことだけで、その原因であろうコードの闇とかも理解できたわけじゃないので今のところ状況は大して良くなってないんですよね。
普通こういうループ展開は「あそこでノクスと和解できていたら…」「あそこでネムを奪われなかったら…」みたいな具体的なターニングポイントが連想できる場面が有るべきなんですけど何にも思いつかないんですよね…
まさか今回唯一やっていた「コードは信用できないと言ってゼロを追い出すこと」がそのターニングポイントなつもりじゃないですよね?
そもそも「前はなんで信用してたんだよ?」というツッコミどころでしかない不可解なポイントでしたし、追い出したところでゼロやスリーの介入は変わらないから大きな差が出るとは思えません。
ゼロに余計なことを言ったせいで前以上に警戒されていて、状況が許すなら即抹殺命令が下ってもおかしくなさそうな雰囲気でむしろコード周りは悪化したような感じすらありました。


莫の言動にイライラ

・この手のループ展開はしばしば”RTA”と呼ばれがちなように
「(結果を知っているからこその)最適解を繰り出し続けること」にカタルシスがあるんですけど今回は全然ありませんでした。

ネム:いきなり地雷にあたる母親の話をして正気を疑われる。
富士見:「えっと、あの小鷹さんが… …ごめんなさい!」などと何がしたいのか支離滅裂なコミュ障ムーブをして戸惑わせる。
ナスカ:クレハの名前だけ出して具体的には何も語らない半端ムーブ。

・全体的にコミュニケーション力の低さばかりが際立っていて呆れました。
莫はそういう人間だから作品のリアリティには忠実だと思うんですけど、そんな情けなくてダメなやつを主人公にされても興味を持てないんですよね…
最適解を繰り出すなら下記のような感じが妥当だったと思います;

ネム:「君は事故で現実では意識を失っていて、夢の中をさまよう存在になっている…そうだろ?」というところから話を始める。

富士見:「小鷹さんが今どうしてるか知りたくありませんか? 富士見さんは小鷹さんを探すためにブラックケースを追いかけているんでしょう?」と持ちかける。

ナスカ:「このままだとクレハの命が危ないんですよ!」と疑い深いナスカ相手に感情に訴えかける。

・こんな感じにループでもしないと知り得ない個人的な事情や事実関係と相手が求めるものを組み合わせて相手を納得させつつ興味を引き出すのが良い話し方だったと思います。
実際にはストーカーかと疑われるようなことしか言えない辺りが実に莫でした。

・莫に限らず普通に会話が不自然なせいで全体的にめちゃくちゃになってました。
ゼロへの余計な発言もそうですけど、富士見が莫の「小鷹」発言で信用するところもかなり無理があると思いました。
押入れの中にある部屋というブラックケースの証拠も有ったから信じたみたいですけど、思い込みが異常に強い富士見の性格だと場合によっては
「小鷹だと!…そうかお前が小鷹を行方不明にした犯人なんだな! 捕まえて洗いざらい吐かせてやる!」とか襲ってきても不思議は無かったと思います。
個人的にはスリーの「いよいよセブンも一人前ですか… 苦労が報われましたね」っていう台詞がまるで新人を見守ってきた良い上司同士の会話みたいで笑っちゃいました。
スタッフのスリー像って本当にどうなってるんでしょう? いや、まぁゼッツ自体をどう思って作ってるのかもさっぱりわからないんですが。

・謎の生中継装置に至っては馬鹿としか言いようがありませんでした。
そんな便利な物があるならカメラなんかよりそれ使えよ!
妹や警察上層部の説得とかもこれで映像見せれば一発だったでしょ。


セブンってまだ存在してたの?

・個人的には夢の中では普通に今までどおりセブンとして活動してることに驚きました。
セブンになりきってセブンとして行動した結果、自分も死ぬろくでもない末路を辿ったのにまだセブンとして行動するんですか?
てっきりトラウマになったり、明晰夢を見れるだけの自信を失ったせいで夢の中でもセブンになれずに2周目は莫として行動するものだと思ってたから意外でした。
こういうところでもスタッフと認識や価値観が合ってないと感じました。
今の莫にとってのセブンっていったい何なんでしょう?
そこまで信じてるなら今でも現実でもセブン状態のままの方が自然な気がするんですけど、どういう心境なんでしょうね?


アクション

・実質再生怪人相手の圧倒はそこそこ見栄えが良かったです。
リカバリーも使ってアフターフォローもしたりしていて、当初イメージしていたようなスタイリッシュなエージェント像に一番近かった気がしました。

・ただ戦い方は相変わらずピンと来ませんでした。
キック用のマシンを召喚して爆風の盾にするのって「破壊」なんですかね?
「爆風を消し去りながら無造作にズシズシとにじり寄ってくる」とか、
「爆風でボロボロになった姿に怪人は勝ち誇るがカタストロムは自分のダメージなんて意に介さず『これで終わりだ…』と淡々と処理する」とか、
私はそういうのをイメージするんですけどね。



次回はファイブ、シックス、ノクスと莫が三つ巴だかになって集結したり、そこに謎の新たなライダーが現れたりするみたいです。
…なんですけど、次回予告の文面からすると半分くらいは「富士見などへの情報共有という体での総集編」になりそうな感じもしました。
延々とダラダラやってきてようやく話が動くかも、ってとこに来たここで話の腰を折るのは悪手だと思うので総集編は無いと思いたいんですけどねぇ…







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