『超宇宙刑事 ギャバン インフィニティ』 第6話「怪盗フェイド登場」:感想

2026年3月22日

過去一”ギャバい”話

・ギャバいって「ヤバい」って意味で合ってますよね?
ヤバいっていうのも凄いじゃなくて「ダメ」って意味で合ってますよね?
今回は最初から最後まで酷くてずっと正気を疑いっぱなしでした。
森地夏美さんが脚本と書いてあった時点でダメそうだなと思っていましたが予想以上のつまらなさでした。
元々クオリティが高いとは思えてなかったギャバンインフィニティで更にここまで下げられるとは想像以上の逸材かもしれません。


メインのクレーンすら意味が全然わからなかった

・販促対象であるクレーンは演出面でも一番力が入っていたと思ったのですが、そのクレーンすら活躍どころか理解に苦しむことだらけでした。

・まずクレーンの登場シーンからいきなり戸惑いました。
「アギが現地にあったクレーンを改造して合体・変形できるようにしました」と言ってきましたが、私からすると「合体が必要なの?」というところでもうつまずきました。 
あの宇宙船を引き上げるだけならクレーンで普通に釣り上げれば済むんじゃないかと思ってしまいました。
やるからには何かできない理由があるのかな?と思いながら見ていましたが特に無く、むしろこんな細い崖にギャバリオンが乗ったら崩れて危ないのでは?と思ってたら普通に崩れてドン引きしました。えぇ…
思った疑問への回答は無いまま、しょうもないトラブルだけ予想通りになって想像の下の下でした。何なんですか、これは…

・キキたち2人がギャバリオンに乗る意義も謎でした。
いや、ギャバリオンの操縦ならレイジの方が上手いんじゃないんですか?
そもそも何の問題もなく操縦できることも不思議でした。
てっきりそういう話になって軽く触っただけで
キキ「だいたいわかりました」
大佐「えぇ?!→…できてる!」
みたいにキキの天才性を見せるためなのかと思ったらそんなことも無くて本当に意味がわかりませんでした。
「クレーンは現地の銀河連邦警察の備品で、キキたちは操作に慣れてます」という流れにすればキキたちにやらせる必然性ができたのになぜそうしなかったのか不思議でなりません。

・個人的にも疑問だらけでした。
そもそも別の次元から来たギャバリオンに現地人を乗せていいんでしょうか?
現地人の救出のための強襲フォーム認可が降りたこともやや不思議でした。
そもそもドリルのときもそうでしたけど、ああいうマシーンって銀河連邦警察の備品ですらないのに合体できるんですか?!
ギャバリオン周りだけでも理解し難いことがたくさんありました。

・救出に関しては
フェイドにエモルギアを借りて足場を伸ばしてもらう方が簡単じゃない?と思いましたし、
ギャバンなら宇宙船くらい持ち上げてほしいんだけど、とも思いました。
コスモギャバリオンの飛行形態で近くまで飛んで、そこから変身して飛び出して宇宙船を持ち上げてコスモギャバリオンに乗せる、くらいやってほしかったです。
今一番足りてないのは「ギャバンならなんとかしてくれる!」っていうヒーローとしての基本中の基本である”頼れる感”だと思っているので。

・「ギャバンでも宇宙船を持ち上げるのは無理だよ」って話なら、キキとコトの方に焦点をあてて
 ルミナスに変身したキキがクレーンで降りて宇宙船のドアを破壊して突入し少女の元までたどり着く。
しかし上で起こった戦闘の影響により地盤に亀裂が入り、動くと崖ごと落下する可能性が高い状況になり動けなくなってしまう。
2人が取った作戦は、
クレーンで宇宙船を貫いてルミナスたちの近くにフックを下ろす。
→クレーンの衝撃で地盤が崩れ落下していく中でルミナスが素早く天井を鋏でくり抜き脱出スペースを確保。
→すかさずフックに捕まって少女と共に落下していく宇宙船から脱出する。
という2人の連携と信頼が不可欠な離れ業だった。

みたいにすれば2人の活躍を見せられるし、なんでレイジじゃなくて2人に任せたの?という問題も解消できたと思います。


準レギュラー化しそうなフェイドには不安しか感じない

・こんなの準レギュラー化されても邪魔になる気しかしません。
ギミックアイテムを駆使して華麗に戦い、義賊的なこともするイケメン怪盗、とキャラクターが平凡過ぎて森地さんでない脚本家が担当しても面白くなりそうな気がしません。
個人的には「フェイドを出すなら御当地ギャバンを増やす方が良いと思う」と思いました。
こんなの出してる暇があるんですか…?


他はもっと壊滅的

・レイジはギャバリオンを貸して怪人と戦うだけでスーパー空気でしたし、キキとコトも特に良いところが見当たらなくて唖然としました。
コトなんてなぜか突然レイジに嫉妬し始めて普通に株が下がりました。
協力への感謝どころか謎の八つ当たりをするなんて人として情けないと思います。
ゲストにも全然好感を持てませんでしたし、フェイドの上げ方もキキたちの株を代わりに下げる迷采配でストーリー面では良いところが全く無くて、よくここまでつまらなくできるなと感心するくらいでした。


アクション

・メインのクレーンは酷かったですが、ギャバンたちも全くパッとしませんでした。
ルミナスは何やってるのか全く意味がわかりませんでした。
モブをスローにした後の謎の行動は何だったんでしょう?
状況的には「いろいろあり過ぎて混乱してる」みたいな雰囲気でしたけど、それで戦えないし救助もできないんじゃただ頼りなくてかっこ悪いだけだと思います。
ますますもって「なんでこいつがギャバンに選ばれたんだ?」「ギャバンってしょぼくない?」という疑念が強まってしまいました。
活躍どころか評価が下がっただけなんですけど何がしたかったんでしょう?

・インフィニティは出番が少なかったからマシだったのかなという印象です。
ドリルは地味でした。そもそもドリルと「加速して勢いをつけた突進」という動作の相性が悪いと思います。
そういうのは槍でやるものだと思います。


次回はデスギャバンとレイジがバトルして負けそうな感じでした。
レイジの過去も少し明かされそうでした。次回予告の感じだと恩師が死んだ経緯とレイジがギャバンを襲名した経緯が明かされそうな雰囲気でした。
ここまで話の内容が薄すぎたせいで「ようやくか!」みたいな感じも特に感じません。
期待するどころか「っで、それは面白いの?」という様子見にも程がある心境のままです。








コメント

6 件のコメント :

  1. あの怪盗準レギュラー的なキャラなの?
    てっきりその回だけの単発キャラかと思って見てた
    最後コトがキレてるシーンはレイジが知らないだけであっちの文化的にはなんかほっぺにキスみたいなそういう文化みたいなものなのかな?って思ってた(わからんけど)

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    1. >あの怪盗準レギュラー的なキャラなの?

      実際そうなのかはスタッフにしかわからないことだと思いますが、私はそうなんだろうなと思いました。
      今回単発ゲストで終わりだとすると割いた時間が全然割に合わないと思いますし、使っていた伸縮させるエモルギアも野放しにすることになるので作品にとってもマズいでしょう。
      準レギュラーと言うほど登場するのか、後で1,2回出るだけのちょっとしたキャラなのかは判別のつけようがありませんが再登場を前提にしているキャラのように見えました。


      >最後コトがキレてるシーンはレイジが知らないだけであっちの文化的にはなんかほっぺにキスみたいなそういう文化みたいなものなのかな?って思ってた(わからんけど)

      ゲストの母親の方もニヤニヤとか「まぁ大胆!」みたいな感じでしたから、何かしらそういう親愛や愛情を示す動作だったのだと解釈するのが妥当だと思います。
      ただ、だからと言ってコトがレイジにあたる正当性は無いと思います。
      レイジは手伝ってくれた恩人ですし、他の宇宙から来ていることはコトも知っていて、最後も「この仕草ってどういう意味なの?!」と訴えてましたから意味を知らずにマネしただけなことも明らかでした。
      この状態であたるのは恩知らずであり、不条理だと思います。

      あたるとすればキキに対してで、「キキ、今のどういうこと?! 私よりあいつの方が良いと思ってるの?!(レイジはなんで突然揉めだしたのか状況が全然飲み込めずに戸惑ってる)」みたいに突っかかるならキキが発端なので不思議は無いと思います。
      キキはどういうつもりであの仕草をやったのかは解釈がつけられませんでした。
      「コトには関係ないじゃない」とか「私が誰を好きになろうが自由でしょ!」
      みたいな態度ならわかるんですけど、実際には
      「え? 何怒ってるの? 私何かした?」みたいな態度で、わざわざポーズをしたことと噛み合わない態度が不思議でした。
      キキはどういうつもりだったんでしょうね?
      あの仕草は「あなたが好きです」みたいな意味でコトは恋愛やパートナーという特別な意味で捉えたけれど、キキは純粋に「あなたに好感を持っています(=あなた良い人ですね!)」みたいなレイジに対する肯定や信頼という事実を言葉にしただけで感情は何も込めた覚えがない。
      みたいな話だったのかな?と今のところは考えています。

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    2. メタな視点ですが、レイジ達の人物像が掴めていない現状ではメインの脚本家陣じゃないとレイジを主役にしにくいし過去が判明するまではキャラ的に魅力を出しにくいから蟻や怪盗など、その世界特有の要素を話の中心に持っていってレイジは助っ人くらいの立ち位置に持っていくほうがやりやすいと思うんですよね。
      これは個人の感想ですがギャバン見てて面白いなと思った回って今回の回と蟻の回の単発でまとまってる回くらいででそれくらいレイジのキャラが薄いから早くバックボーンを明かさないとまずいと思います

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    3. レイジが描けてないことが問題の原因だという話は同意します。
      私もこれまで何度も書いてきましたからね。

      「やりようがないからゲスト中心でも仕方がない」という線はあり得ると思いますが、それは問題としては枝葉の部分だと考えます。
      シリーズ構成の役割の一つは最初にキャラやストーリーの手本を見せて、ローテ陣に「こんな感じにやればいいんだな」と思わせることも含まれていると思います。
      問題があるとすればシリーズ構成回が3話で終わらせた構成が原因だと思います。
      ニチアサでも5話くらいまではシリーズ構成回が続くことは珍しくありませんからね。
      あまり引っ張る意義が感じられないレイジの過去を先延ばしにしたことといい、3~5話に一度のシリーズ構成回以外はメインストーリー扱いしないワンマン体制が大元の原因で今後もこういう問題は続くんじゃないかと不安を感じています

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  2. こんにちは、今回も感想執筆お疲れ様です。

    語るとさらにものすご長文になってしまうのでやめますが、初代の「ギャバン」には幼少期の視聴体験も含め個人的に思い入れがありまして・・・。
    関連書籍によれば、東映ヒーロー番組存亡の危機的状況の中、もしもコケたらクビだという関係者の覚悟と熱意と予算をつぎ込んだ渾身の一作が「ギャバン」だった、ということで。
    うんこれはヒットもするし新シリーズ誕生の礎にもなるよね、という納得の内容でした。

    戦隊が終わって次が「ギャバン」・・・初代のような熱意のある作品なのかただの名義貸しなのか、できれば前者であってほしいが今の東映の社風としては後者の線が濃厚か、
    と不安視しながら初回を視聴しましたが、残念ながら後者だったと自分の中で結論が出ました。
    「ギャバン」の名前を使っていなければ「令和の新しい宇宙刑事ね、まあこんなもんだよね」くらいで受け止められていたと思いますが。
    「ギャバン」の名前使っておいてこの内容はねえだろォォォクソォォォォ!!という憤りがどうしても毎回湧いてきます。

    おっしゃる通り、今回の話は今までの中でも特にダメダメでした。
    たかだか乗り物を引き上げる程度でオタオタしているロボと「焦るな焦るな」言っている連中の姿には心底怒りが湧いてきました。このシーンにカッコイイ要素1つもねえだろ、売る気あんのか!!?と。

    ロボといえば設定レベルの問題ですが、変形にいちいち上の許可が必要なのはノイズでしかないと思います。
    ヒーローの装備・兵器としてはわりとフツーのロボでしかないし、「お前のその場の判断に全て任せたぞ」という上層部からの信任がないんかギャバン?となって格が下がる。
    「命中したら絶対確実に勝つ!でももししくじったらだいぶヤバい!」レベルの、番組後半に出す一撃必殺超兵器にでも使うべき設定でしょうに・・・。

    変身する主人公の魅力を最大限に引き出すにはどうするか?ちびっこたちが憧れる、思わず真似したくなるようなカッコイイヒーローになっているか?
    という思考が作り手から全く感じられないし、「うおおおカッケェェおれもあのヒーローと同じようにやってみてえあのアイテム欲しい!」と視聴者に思わせる作りになっているとは微塵も思えないんですけど、こんな内容でスポンサーから苦情が出ないんでしょうかねえ・・・。

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    1. S.Kazさん、こんにちは。

      今のところギャバンっぽさは全然感じませんね。
      てっきりライダーみたいに主人公1人に活躍やアイテムを集約したいから戦隊を終わらさて宇宙刑事を持ち出したのかと考えていましたが、現状だとむしろ主人公さえ「戦闘要員A」みたいに空気化していて悪化しているようにしか見えません。
      現代から考えるとギャバンという原典自体に独自性と呼べるほどの独創性は感じないのですが、ギャバンインフィニティはギャバンをマネしているようにすら見えず、いったい何がしたいのか全くわかりません。
      現状だと「名義貸し」でしかない印象です。インフィニティの実態に合わせるなら必要なのは「宇宙刑事(シリーズ)」の部分で、「ギャバン」という固有名詞の方ではないでしょう。
      それ自体は今更持ち出したり、ギャバンが3人もいる時点で予想がつくことだったので今更騒ぐことではないと思っています。
      今のところはギャバンがどうとか以前に、オリジナル作品として面白さを出せていないことが最大の問題だと思っています。


      >このシーンにカッコイイ要素1つもねえだろ、売る気あんのか!!?と。

      ロボに変形する意義もわからないし、大半のメンバーは見学しているだけだし、全然ピンと来ないシーンでしたね。
      作中の展開に合わせても
       怪人が暴れるせいで崖の方にも悪影響が出る。
      レイジ『早く倒さないとマズいな…』
      リスク承知でスーツの装甲を削らせながらクロスカウンター気味にドリル突進を決めて怪人を撃破!
      →キキ「振動が止まった! 今がチャンスだ!」クレーンで救助に移る。
      みたいに流れを持たせたり、盛り上げる方法はいくらでもあったと思います。


      >ヒーローの装備・兵器としてはわりとフツーのロボでしかないし、「お前のその場の判断に全て任せたぞ」という上層部からの信任がないんかギャバン?となって格が下がる。

      原典のギャバンが基本的に自己判断で動いていたから違和感が強いですよね。
      承認なんてつけてる割にはキキを乗せたりセキュリティ意識も怪しいですし。
      「暴走すると多次元宇宙全体にリスクを及ぼすエモルギーを使っているから」という設定との整合性の兼ね合いなのだと思いますが、ストーリー的には足を引っ張ってる印象が強いです。
      「ギャバンは宇宙に1人」という設定があるのだから「普通の刑事なら独断専行は許されないがギャバンには許されている。ギャバンという肩書きにはそれだけの信頼と責任があるのだ」みたいな話で済ませて良いところだと思うんですけどねぇ。


      >変身する主人公の魅力を最大限に引き出すにはどうするか?ちびっこたちが憧れる、思わず真似したくなるようなカッコイイヒーローになっているか?
      という思考が作り手から全く感じられないし、

      今のところは1話の印象のまま、多次元宇宙や何人もいるギャバンなど基本設定の消化と、怪人にロボに複数人ギャバンとゴジュウジャーみたいにノルマの消化だけで手一杯という感じから変わってないですね。
      伝わってくるのは「やらないといけないことが多くて大変なんだよ!」というサラリーマン事情ばかりで、肝心の面白さややりたいことはあまり伝わってきません。
      こんなんじゃスポンサー的にも普通に良くないと思うんですけどね。

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